明日の『ハーバード白熱教室@東京大学』も楽しみだ

Togetter - 「twitter公開読書2010-10-02『これからの「正義」の話をしよう』公開読書まとめ」

サンデル教授の講義や、岡田さんの公開視聴などを読んで、自分の言葉にならない「自由主義者」に対する、疑問というのがどんどん言葉になっていってる。
僕は自分が「市場原理主義者」で「自由主義者」だと思っていたのですが、ネットとかで「市場原理主義者」はともかく、「自由至上主義者」の人の話を聞いていると、どうしても違和感の方が残ることは多かった。そういうのを積み重ねる過程で、自分は「自由主義者」じゃないんだなというのは何となく感じていたし、自分はせいぜい「全体主義者ではない」「共産主義は気持ちは分かるけど共感できない」ぐらいの市場主義者で、自由主義者だというのは気付いていたけれど、理屈に出来ない部分が多くて、リバタリアニズムへのサンデル教授の講義や、それに対する岡田さんが提示したいくつかの補助線は、自分の疑問点、引っかかっていたところを見つけるヒントに凄くなった。

「治療費払えない」患者、医療機関の4割経験 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

文明社会の近代国家においては、市民は全て医者に掛かる権利があるとして、その負担は医者や健康組合などに回る状況は良いのか? 全ての市民会社に掛かる権利を持ち、そのコストは税の再分配によって、国がバランスを取るのは正義ではないかと思う。病院が老人の集会所のようになって、医療コストが上がっている問題は、また別で考えて改善していけば良いんじゃないだろうか?

4152091312これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル Michael J. Sandel 鬼澤 忍
早川書房 2010-05-22

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