日本には言語化された教育システムが存在しない〜マイケル・サンデル教授の特別講義

誠 Biz.ID:ハーバード白熱教室 in Japan:サンデル教授の特別講義は本当に「白熱」したのか (1/2)

どうして日本ではこういった面白い講義が出来ないのか? という話にどうしても着地してしまうようだけど、結局どんな業界でも日本において、ものを教えるにあたっての言語化ができていない。体系立てた教育システムがないというのが、大学の講義だろうが、スポーツの現場だろうが、エンタメ業界だろうが、職人の世界だろうが、共通した日本の教育システムのダメさではないだろうか? だから日本はどうしても「詰め込み」や「俺の背中を見ろ、技術は盗め」とかになるし、言葉だけで芯のこもった授業ができないから、体罰も含めた、ハラスメント的な指導内容というのが、問題になるのではないだろうか?
大学の講義はつまらないのと、少年野球の素人コーチの指導内容に問題があるのと、日本のエンタメ業界が教育システムで人材を育成できない事、僕はその全てに同じ根っこの問題を感じるのです。
アメリカやヨーロッパ、中国で出来ていることが、日本でだけ出来ないなんてことはあり得ないし、そこで日本の独自性なんていうのは言い訳だし、負け戦かも知れない戦いの真っ最中に言うべきことじゃない。

4152091312これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
マイケル・サンデル Michael J. Sandel 鬼澤忍
早川書房 2010-05-22

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