『OSAKA漫才ヴィンテージ』2010年6月17日放送分

ワールドカップの裏とかの数字が取れない時間帯に、ローカル枠で特番やることになると、四年前も読売テレビがやったけど、大阪のテレビは何故か漫才番組をやる。これ絶対に視聴率望めないから、安くできる漫才番組やってるんだろうなあ、ということで在阪テレビ局が、いかに演芸とか漫才とかを、安く流せるものぐらいにしか見ていないのが良く分かる。
気になったところだけ、いくつか取り上げると、オリエンタルラジオは相変わらず、漫才に本腰入れるようになってからずっとだけど、別にオリエンタルラジオの二人でやる必要のない、普通の漫才を真面目にこなしてしまっている。この二人じゃないとやる意味がない漫才を見せないと、期待値もある分だけ、M-1決勝には行けないと思う。こういう漫才を評価してくれる層は、所謂“通好み”な漫才を褒めたがる人達だけでしょう。いまオリラジの漫才を褒めてる人達の評価を、全部失うぐらいの変化がないと、オリラジが漫才をする意味が薄くなるでしょう。囲碁将棋やゆったり感と同じ事してちゃダメですよ。オリラジは、のろしとかオジオズみたいな漫才、もっと勉強しても良いような気がしている(笑)。あっちゃんの真面目さと賢さ、そして吉本という環境が、教科書通りの窮屈な漫才に向かってしまっている。
もはやNHK毎日放送ぐらいしか、漫才番組に起用してくれないアメリカザリガニですが、やはりいま最も充実している、今年は中川家だったし、東京在住の芸人に門戸が開かれた以上、来年の上方漫才大賞は、アメリカザリガニにあげてほしい。
U字工事は、迷走しているのか、もう一段の進化に向かう過程なのか、判断に苦しむ漫才やってるなあ、僕は嫌いじゃないけど、すげえ評価しない人もいるネタのように思えた。ナイツは塙が芸達者だねと改めて感じさせられる。
最後に笑い飯は、こういうネタ番組では、昔のM-1決勝で受けたネタ、そろそろやっても良い時期だよと、誰か教えてやってくれないかなあ? なんか普通の漫才番組でのネタ選択が、笑い飯はおかしいと思う。チャンスというか、打席はそんなに多くないんだから、毎回のテレビがM-1決勝という気持ちでやらないと、ネタ選択とか、この辺の心構えとか、周囲で彼らが聞く耳を持てる人で、的確なアドバイスできる人がいないんだろうな。

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