エロゲー業界は浅く広くのビジネスモデルに変化できるか?

エロゲメーカーの人って『フリー』を読んでいなさそうだし、mixiアプリも漫然とやってそう - 煩悩是道場

鈴木みそ『おとなのしくみ (3)』の「美少女ゲームのしくみ」の回より引用です。雑誌掲載時期は2000年1月頃です。

「1万本でふつう、よく売れて3万本くらい」
「マニアックなゲームは売れる本数少ないんですけど それでも 売れないプレステソフトより売れる」
「不思議なのはどんなに大ヒットしても10万本売れるソフトはないんですよ この業界」
「でもどのゲームもそこそこ1万本くらいは売れるんですよね」
「12月だけでも40本も新作が出ているのに?」
美少女ゲームユーザーって全部で10万人もいないくらい少ない」
「でもひとりが10本も20本も買っている ということか!」
「濃いぃぃぃユーザー!!」
『おとなのしくみ (3)』

これは10年前の数字や状況だけど、この後で『Fate』『To Heart』など10万本越えのタイトルも少ないタイトル数ではあるが出て、地上波でエロ抜きでアニメ化されるという流れも出来たけど、その一方でタイトル数の変化や違法コピーの問題など、10年で大きく変化しているけど、市場の幅と深さというのは、それほど変化がないと思われる。実際にGoogle「エロゲー+売り上げランキング」でググっても、売上本数に関する数字は変わっていない感じ。
ということで、やはり10年前のような、狭くて濃い市場というのは変わっていないようで、無料で公開して別の所で回収するとか、オンラインゲーム化のような、広く浅く稼ぐ分野で展開するのには、やっぱりエロゲーって向いてないんじゃないだろうか? 内容の性質上、そんなに大っぴらに市場を広げる努力するのも、色々と憚られる訳なんだし、やっぱり『フリー』や「ミクシィアプリ」でエロゲー業界語るのは、なかなかの無理筋でしょう。

アリスソフトやエルフですら、10万本を単独ソフトで経験していない市場規模。アリスソフトが一本あたり平均3万本の売上げというデータに、ニコニコの人たちが驚くレベルではなあ……。

おとなのしくみ (3) (Beam comix)おとなのしくみ (3) (Beam comix)

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