安易なポジショントークを許さない

僕は安易にポジショントークしてくる奴が大嫌いというのも、最近分かった。鹿島やマリノスの人が、功績があるからと代表監督になった、かつての自チームのレジェンドを批判しないのは訳が分からない。モリシだって、西澤だって、ヨソでおかしな仕事していたら、それじゃあダメだよといってやる方が、愛なんじゃないのだろうか? 本当に愛している相手なら、間違っていること、巧くいっていないことを、諭してやることが愛している相手への接し方じゃないのだろうか? 封建主義のお殿様じゃないんだから、盲目的に尊敬して、崇拝して、その全ての挙動に対して、無理矢理でも肯定する。肯定できないことに関しては、触れない見なかったことにするというのは、文明人の尊敬の表し方とは言えないでしょう。
「ぶれない」とか「信念を貫く」というのは、聞こえの良い日本人好みの考え方ですが、ポジショントークの本質は、「考えることの放棄」であって、ロジカルに考えるのが面倒くさいから、感情に阿っているだけで、やはりどう考えても褒められたものでないと思います。それに自説を曲げることの恥ずかしさより、目の前の現実を無視することの方が、よっぽど愚かだと思うのです。
あと「代表には興味持てない」というのもポジショントークですよね。本当に興味が持てないのなら、そんなことわざわざ言う必要がない。そういう話をしている中で、そういう発言をするという事自体が、遠ざけてられない、無視できないと言うことなんだから、興味を持っていないはずがない。でも「自分はもう代表に興味ないんだよ」というポジショントークで、安易に代表トークに割り込んできたいだけでしょう。本当に興味を持たなくなった話題には、「今日未渡しは持っていません」なんてアピールすらするはずがない。
当人達が真剣に話しているのに、自分が興味ないからと冷や水浴びせる奴、楽するためにポジショントークで思考停止発言繰り返す奴、自分が世話になったり好きな人が批判されることをした時に手加減する人、こういう人は覚えておいて、今後そういった人の発言は割り引いて聞くことは大切だと思った。そんな人間のいうことは、なにがあっても信用できたもんじゃない。

4月5日〜9日 | 白線の内がわ

小島慶子アナが、30分近くかけて小林信彦批判を繰り広げたのだ。内容は細かく書くのも大変なのでやめるが、小林氏が週刊文春で書いた、「ラジオ番組が経費削減で局の女子アナを使うことへの非難」についての痛快な反撃。このコラムは私も読んだが、確かに高圧的で紋切り型ではあるなと思った。
更に凄いのは、小林氏は以前「アクセス」という先日終了した番組の初代司会者でもあった小島慶子の歯に衣着せぬトークを絶賛し、それに対し小島アナも礼状を送ったというような関係であるにも拘わらず、小林氏に牙を剥いた?ことである。これこそ本当の批判精神である。身内だろうが友好的な関係だろうが、おかしいものにはおかしいと言うことはなかなかできない。

なかなかできないけど、やらなきゃいけないというか、そこで自分を曲げる、もしくはおかしい事は、おかしいと言う基準がずれるのなら、どんなことにおいても、発言なんてするべきじゃない。

家本政明主審、ウェンブリーに立つ - サポティスタ

これもコメントなどを見ていると、一度付けたレッテルは、絶対に外したくないと全力でアップしている連中が気持ち悪い。結局一度自分が付けた第三者への評価というのは、変更したくない。変更するのが面倒くさい、一度付けたレッテルは、そのままにしておいた方が楽というような底浅なことしか、いまだに岡田武史をフォローする人、家本政明をダメ心配扱いする人には感じられないです。
結局みんな決め付けて、それを永遠に引っ張った方が楽だから、そういうことをしているのでしょう。僕が先ほど引用したブログの人は、僕は発言内容については、三回に一回ぐらい賛成で、二回ぐらいは懐疑的なんですが、僕のことをこの人の信者みたいなコメントをされたことがありました。きっとこの人は一度僕がこの人を褒めたコメントを見て、僕のことをこの人の信者だと思ったのでしょう。でもそんな一つのことに賛成か反対かだけで、信者とかアンチとかのレッテルを貼るのは、楽して相手を批判したい、楽して話題に入りたいというようにしか思えないです。
しかし実際にそういう会話に参加するために、楽なポジションを見つけて、そこにいるためのトークに徹するというのが、インターネット上のやり取りにおいて、あまりにも多すぎる、そういうのは捨て置いて良いものではないと、最近強く感じるようになっています。島本和彦の漫画じゃないけど、「それはそれ、これはこれ」です。みんな『逆境ナイン』を読め。
本当に日本人って、ロジカルにモノを考えるのが、面倒くさい人たちなんだなあということを、思い知らされます。そりゃ根性論もまかり通ってるはずだよ。

逆境ナイン (1) (サンデーGXコミックス)逆境ナイン (1) (サンデーGXコミックス)

逆境ナイン (6) (サンデーGXコミックス) 新吼えろペン 1 (サンデーGXコミックス) 新吼えろペン 2 (サンデーGXコミックス) 新吼えろペン 8 (サンデーGXコミックス) 新吼えろペン 5 (サンデーGXコミックス)

by G-Tools