『旭堂南半球のガンダム講談一年戦争(完全版)〜蒼き巨星の章〜』

今回は新作講談『脱走兵ククルス・ドアン』、そして客演のアカハナ先生と∀若林さんのお二人も、それぞれ新コーナー、新ネタということでしたが、ガンダム講談では最も盛り上がり所である。ランバ・ラルの見せ場が続く、南半球さんのガンダム講談の中でも、名作と言っていいお話しなので、他の演目では大いに冒険の出来る会だったのではないでしょうか。

∀若林『コンスコン先生の教習所』

コンスコン先生はコントよりも、漫談形式で見たいかなあ。元は役者さんということで、こういう形式のネタの方がやりたいネタだとは思うのですが。

旭堂南半球ランバ・ラル降下』

テレビ放送第12話「ジオンの驚異」を下書きにした講談、最後にギレンのガルマ国葬演説の完全再現、お客さんを巻き込んでの「ジーク・ジオン」の合唱と、修羅場読みの見せ場の多いお話しですし、南半球さんもやりなれてきた印象。枕では今回の新作『脱走兵ククルス・ドアン』について、ボツになった講談オリジナル設定について、マニアックすぎて入れないことにしたミリタリー設定についての話が、大変面白かったです。この二年ぐらいの南半球さんの講談会を続けてきて、枕でのトークが南半球さんは本当に巧くなった。

旭堂南陽『間違いの婚礼・前』

弟弟子の南陽さんによる、古典落語、秀吉の嫁取りのお話。持ち時間が少ないこともありますが、相変わらず南陽さんこの会では、良いところで次回に続く(笑)。

旭堂南半球『脱走兵ククルス・ドアン

テレビ放送第15話「ククルス・ドアンの島」の講談化、今年の一年かけて一年戦争を読む「ガンダム講談一年戦争(完全版)」は、劇場版でカットされたボトルショーの回を多く、新作講談化しているのが特徴といってよく、「敵の補給艦を叩け!」や「時間よ、とまれ」に続く、新作講談となっています。ドアンやロランに対して、かなり重たいオリジナル設定を追加してあり、笑いよりも戦争の悲劇といった重たい話になりましたが、お笑いの芸でありながら、こういう話にも持っていけて、聞かせることが出来るというのは講談の面白さですね。

アカハナ先生『アカハナ先生のお絵描き教室』

お客さんとガンダム素人の南陽さんを舞台に上げて、即興モビルスーツお絵描きを教えるコーナー。良いとは思うんですが、アカハナ先生のお絵描き中の漫談が好きなので、ちょっと残念でした(笑)。

旭堂南半球ランバ・ラル特攻』

テレビ放送第19話「ランバ・ラル特攻!」を下書きにした講談、もはやガンダム講談において看板作品といっていい回で、半球さんも熱演のあまり気合いが入りすぎる所作もありましたが、やっぱりランバ・ラルが一番盛り上がる。アムロとラルが偶然であっていたというシーンも、非常に講談向きのシチュエーション。
ということでランバ・ラルの回は面白いので、是非とも今回起こしになれなかった方は、次回の5月22日のガンダム講談会で、今回のDVDをお買い求めてください。いやマジでオススメです。

愛蔵版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN III ランバ・ラル編 (3)愛蔵版 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN III ランバ・ラル編 (3)

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