『3月のライオン (4)』(羽海野チカ/白泉社)
表紙が島田開八段のワンショットに、店先で見た時は衝撃でしたが、この一冊は零と義姉の話などもありますが、一冊丸々島田八段が主人公といって良い、宗谷名人とのタイトルマッチでした。島田八段の戦う理由、そして零と義姉の関係と、今まで以上により一歩深いところに、物語の焦点が入っていて、心の内側とか精神の深いところの話に、それこそ対局ではないですが、作者の読者に対する心理戦の呼びかけに、ドスンと心に置いてくるものがありました。
しかし単行本の切りの良いところで、島田開八段辺は終了かと思ったら、この後に読んだ今売りの続きが読めるヤングアニマルは、引き続き島田開八段の話が続いていたよ(笑)。それならヤングアニマルの表紙も単行本に合わせたら良かったのに(笑)。
あと先崎学八段のコラムの中にあった、実際にある研究会の名前、「ブログ研」とか、多少すべっていても「ハイネ研」とかは良いとしても、いくら福本漫画好きが集まっているとはいえ、「カイジ研」は参加したくないなあ(笑)。負けたら耳や指をアレしないと、いけなさそうじゃないか(笑)。
Amazon.co.jp: 聖(さとし)の青春: 本: 大崎善生
最後に二階堂のモデルとなった棋士の方の、生涯を追った本を紹介しておきます。昔テレビ番組の『驚き桃の木20世紀』で見て覚えてた。
3月のライオン 4 (ジェッツコミックス) by G-Tools |
聖の青春 (講談社文庫) by G-Tools |