スポーツ界の時計が急速に逆戻りしている

asahi.com(朝日新聞社):服装乱れた選手、代表に選びません スキー連盟が方針 - スポーツ

もう「くっだらねえ」の一言で終わらせて良いんだけど、こうして日本人世界チャンピオンが現れても、代表には選ばれませんでした。ということになっていったらいいのにな。そしていつの間にか彼は他国の代表として五輪に出ると。

青色LED開発者の中村氏が、韓国LEDメーカーの科学顧問に就任:アルファルファモザイク

こういった事例が、スポーツ選手にもどんどん出てくるんでしょう。科学者だけでなく、スポーツ選手だって、日本人は日本にいないと何も出来ない、というような時代ではなくなっている。国母が次のソチ五輪に、アメリカやカナダ代表として出場していたとしても、驚く人は少ないでしょう。

サッカー部員万引で徳島商校長を停職7日(サッカー) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

これ事件の規模絵や影響を考えたら、サッカー部顧問が文書訓告で良いのか? 限りなく解任に近い不始末だと思うのですが。

時事ドットコム:開星・野々村監督が辞任=試合後の不適切発言で?高校野球

その一方で、僕はこの監督の発言は叩かれるべきものだと思うし、その前の会見時の服装は、国母以下だろうという風に思ったけど、それでも彼が職を失うほどのことをしたのか? ということには大きく疑問を持たずにはいられません。このサッカー部顧問と野球部の監督は、起こした結果と、その影響や責任が、あまりにもアンバランス過ぎます。この監督も進退を賭けるのならば、「21世紀枠なんて制度はおかしい」ぐらいまで言っても良いはずなのに、極めて日本的な詰め腹の切らされ方に終始してしまった。

Twitter / 益子直美: 共栄試合後太田監督、号泣する選手に『泣くほど頑張って ...

共栄試合後太田監督、号泣する選手に『泣くほど頑張ってないだろう』

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それとは別にコーチキャラバンで全日本選手が平気で生徒にボール投げつけたりしてる世界だしなぁ。TVで観た時ぞっとした。

いま熱心に頑張っている現場の方いるだろうし、追っかけている方もいるのは知っているが、申し訳ないけど、日本の古き悪しきスポーツ文化が、一番根強く残っているのがバレーボール界に見えて仕方ない。改革とかではなく、一度焼け野原にしてからやり直し、というぐらいの事がないと、日本のバレーボールはダメな状況にしか、門外漢の自分の目には映らない。

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やっと、ラモスやセル爺に偉そうに言われなくても、分かっているよ、もう出来るようになっているよ、という風に言える一歩手前まで来ている時期があったのに、急速に揺り戻しになっているのが、悔しいやら情けないやら仕方ない。服装や髪形程度のことで、反発することすら許されない連中が、国際舞台で戦えるわけがない。

続々とあぶり出される民主党に勝手に期待して勝手に失望する人たち:フリーライター宮島理のプチ論壇 since1997

これは今の政界の話ではありますが、結局、政治もスポーツも、みんな昭和に帰りたがりすぎなんだよな。後の時代にあれだけツケを残した反映というのが、本当にみんなが帰りたがる良い時代だったのか、激しく疑問なんですが。民主党に期待して、その政策の中身をいまでも支持している人たちは、過去への回帰、昭和という時代をもう一度望んでいる、それは自民党の支持者も同じ事であり、共産党や旧・社会党の人たちも同じ事です。
ゼロ年代前半ぐらいにあった、良いか悪いか分からないけど、変わっていくという感覚が凄いあったのに、昨今は急速に悪い部分に回帰していくという印象を持つことが凄い多い。
僕はその変わっていく象徴が、2002年のトルシエジャパンだったと思っていた。あの時代のサッカーを中心に、新しい世代が違う価値観で、新しい時代を切り開いてる感は、それが良いか悪いか、正しいか正しくないかはともかく、半端ない時代の変革のムードがあった。でもスポーツ界全体がまた体育教育みたいな論調や、企業の論理が前面に出るようになっていることは、その過去への揺り戻しという世情、時代の変化の象徴のように思えてならないです。

泳ぐやる夫シアター やる夫は鎌倉幕府を成立させるようです 巻第捌

このように、なにかあった際の解法として、
“過去に戻る”と言う選択肢しか取れなくなってしまう。

新しいことが良いことではない。
古いものを尊ぶ気持ちが悪いことではない。
選択肢が無くなってしまうことこそが、最大の問題である。

――保守派が、体制ではなく過去を保守し――
――改革派が、過去への改革しようとするようになった時――
――システムは硬直化し、組織は柔軟性を失う――
――硬直化するのも、柔軟性を失うのも――
――有能無能を問わず、いつだって“人”なのだ――

これを12世紀末の日本の政治状況を語っている言葉、という風にだけ取ることが出来るでしょうか? 昭和どころか、いまの日本をこんな状況にした一番の元凶である、バブルよもう一度、というような論調まで出てくる状況は、まさにここで言われていること、そのものではないでしょうか?
ここで締めてしまうのもなんなんで、最後に明るい話題で、この話を終わりたいと思います。

卒業の美帆に朗報「サッカーもOK」 - スポーツニュース : nikkansports.com

日本スケート連盟鈴木恵一強化部長はこの日、「スケートバカになってほしくない。サッカーやヒップホップもやってバランスのいい体作りをしてほしい」と二刀流を容認した。

スポーツ協会の長の、保守的な狭い物の見方を、昨今散見することが多い中で、このような見識を持っている人がいるのは、非常にか細い希望として感じられます。

リアルライブ - 卒業・桑田真澄の進路は

日本スポーツ界の希望。どうかチームの監督とかちゃちい所に収まらないで欲しい。桑田真澄が指揮するべきは、日本スポーツ界全体だ。桑田真澄を40代の内に、JOC会長かスポーツ庁初代長官に出来ないものだろうか。

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