超映画批評の『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』『時をかける少女』評を読んで考えた
超映画批評『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』35点(100点満点中)
間違っても「次の冒険はどこを舞台にしましょうか」との発想から企画を始める事のないように。それは、失敗作への最短切符である。
まあこういうことだよね、新声優陣がスケープゴートになって誤魔化されすぎてる。それにしても『のび太の宇宙開拓史』の原作で失敗するって、いまの劇場アニメの制作体制は、相当ダメっぽいなあ。あの原作で失敗するかとも思うし、旧版の劇場版もクライマックスののび太の見せ場が、原作準拠ではないという不満があるんだから、越えられる可能性はあったのにもったいない話です。
超映画批評『時をかける少女』50点(100点満点中)
今回の実写版では、その主人公の声を演じた仲里依紗がヒロインとなる。どうみても、アニメ版のファンをあてこんだキャスティングといえるだろう。
しかし何を考えているのか、監督らは「アニメ版は一切意識せず演出した」などと不協和音を感じさせるコメントを残している。
じっさい見てみると、これはアニメ版でなく原田知世主演の大林宣彦版(83年)を目指し、追いかけたものであることは明らか。
これは前述の『ドラえもん』でも同じ問題なんだろうけど、この辺のところにプロデューサーの能力欠如や、プロデューサーの現場への影響力不足という問題が、日本のコンテンツ業界どこにでも横たわっている問題のように思える。自分もプロデューサーとディレクターの力が曖昧になっている
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