今日のテレビとお笑い芸人の意識の問題と『オールザッツ漫才1996』を振り返る

『ロケみつ』2010年3月18日放送分

早希ちゃんのブログ旅のみ観賞。とりあえず早希ちゃんが贅沢できているのは、それだけでホッとしてみてしまう。スタッフの感じ悪さはもう演出の範囲になってない（苦笑）。

『アメトーーク』お母さん大好き芸人 2010年3月18日放送分

母親を大事にする、大切にしている、大好きという芸人に対する、宮迫のツッコミがいちいちおかしい。あれは人間性というよりは、ボキャブラリィの問題なんだろうか？今回の放送って世のおばさま方の反感を、相当に宮迫は買ってしまったように思う。

『ザ・イロモネア』ショ−トコントで10回笑わせろ!「10モネア」2010年3月18日放送分

後半からだけ見て、Wエンジンの100万円獲得は良かったし、ハイキングウォーキングはこれで100万円かよ（笑）。という風に思っていたら、審査員もそういう考えが過ぎったのか、最後でダメでしたね、基本みんな同じだったのに（笑）。そしてラストに友近登場でしたが、もう出てきた瞬間に、100万円取る方に全財産ベットできたらしてましたよ（笑）。こんなの友近強いに決まってるじゃないかと思ったら、こちらが思っていた以上に強かった。
全部のボケがロングネタの、要素だけを濃縮して出すことに成功しているし。ショートコントとして、設定を先に説明できるというのも、その要素だけを濃縮して出すことに成功している。余計なものが一切無い削ぎ落とされた感じが、心地良いリズムになっている。最後の最後で我慢できなくて、我を出した自分勝手なネタやっていたけれど、それもここまでの貯金でごり押しも許された感じでしたね。やっぱり友近はある程度、手枷足枷があった方が面白い。昔に友近に「自由にやって良い」と言った連中と、いまの友近を支持している連中が、改めて憎い（笑）。

デイリーモーション - オールザッツ漫才1996 (1/15) - ユーモアビデオ

1996年無名のシャンプーハットが、当時の2丁目の看板だった先輩芸人をなで切りにして、トーナメントで優勝した年のオールザッツ漫才のフル動画です。細かいところは見てくださいという所なのですが、とりあえず小杉と次長課長の井上は、一目所か二度見しても誰か分からない（笑）。なんか爽やかな兄ちゃんが小杉の声で喋っていたり、河本の相方がロン毛のオタクだったり、ヴィジュアル面だけでも興味深いです。あといまのオールザッツと比べても、相当下の方まで出しているのも面白い。一回戦負けしている人たちは、ワッハのインディーズより低いレベルだったり、明らかに古いダウンタウン以前の時代の漫才の人が、この時期はまだ残っていたりするのも含めて、シェイクダウン、満、シンドバッドとかが、この時代は新しかったんだなあというのが、横の並びで比較すると分かりやすい。ただもう既にこの頃には、シャンプーハット、サバンナ、$10、次長課長、ドレス、後藤・天満と、もう次の新しい世代が出てきている。トーナメントだけで三時代、さらに先輩芸人のネタも含めると、1996年の四層の時代性を感じ取れて、すごく興味深い年だと思いました。
しかし阪神巨人師匠がいて、のりお師匠がいるというのは、やっぱり番組が締まってるよなあ。この三人がいるだけで、若い子の新しい挑戦というのが、説得力の担保になっている。

メッセンジャーあいはらの　呑んでいいとも！

元・誉の宇野さんがゲストということで、喜び勇んで聞いていたのですが。あいはらとナベアツが、テレビ界や芸能界に対して、凄い他人事の上から目線で語っていて、イライラを通り越して、もう腹が立ってきて聞いてられない（苦笑）。このラジオを聞いてると、どんにトークライブやってるかも分かるし、そりゃサイキッカーも流入してくるはずだわ。ラジオですらこれなんだから、ライブでどんなこと言ってるのか、考えるまでもないよなあ。
おそらく大阪のこのランクの芸人が、一般人感覚で東京のバラエティとか、他の芸人をあれこれ批評するのは、やしきたかじん、上岡龍太郎、上沼恵美子みたいなことやろうとして、失敗してるんでしょうけど、北野誠やトミーズ雅といった、ナベアツやあいはらより格上の芸人ですら、それをやろうとして失敗して、北野誠はエライ目にあったのを学習してないんだろうか？
行き場を失ったサイキックのファンを吸収して、儲けじゃなくて、あの手のファンが最後北野誠をどうしたかみておけよ、と。絶対にあいはらとか、小薮とか、友近とか、馬場園は、このまま無自覚にやってたら、いつか北野誠の二の舞でエライ目に遭うと思うよ。というか合わなきゃおかしい。
宇野さんは芸能界や、メディアの世界、またお笑いに対して、何の未練もない感じなのは、清々しくて良かったです。

爆笑問題・田中「若手芸人に説教したワケ」｜世界は数字で出来ている

5番6番クラスの芸人でさえ、こんな意識なんだから、その下がどんなのかは分かって貰えるでしょうか。やっぱり評価されながらも、売れてない芸人には、それなりの理由があるんだよな。でもこんなのまだ全然マシですよ。『爆笑レッドカーペット』を見たことがないとか、ナイツやオードリーがどんなネタしてるか、M-1決勝で初めて見た。というレベルでアンテナ張っていない芸人は多い。