片山まさゆきが自ら自身の最高傑作と語る『打姫オバカミーコ』が完結

http://d.hatena.ne.jp/sangencyaya/20100304/1267632100

『スーパーヅガン』というアニメ化もされた名作、そして『ぎゅわんぶらあ自己中心派』という、片山先生の名前を一気にメジャーにした大ヒット作、麻雀ギャグマンガというジャンルを、メジャーの場でほぼ一人で開拓していったパイオニアでしたが。漫画家としてのキャリアの頂点は90年代であり、今後は優れた佳作は出しながらも、キャリアや年齢的にも女流雀士の育成とか、雀荘の経営者とか、テレビや雑誌などでの麻雀文化人としての活動の方が、メインになっていくのかなと、勝手なことを思っていたんですが、ゼロ年代に入ってから、これだけの作品でまた麻雀マンガに新風を起こしたことは、片山先生の評価を盤石にしました。福本伸行には負けてられないという意地もあったのかも知れない。
20年や30年のキャリアがありながらも、最新作が常に代表作という人は、日本に漫画家は沢山居ますが、ほんの一握りの人たちです。しかし片山まさゆきは、確実にその一人であることに、疑念を挟む理由はないでしょう。
しかも単に面白くて、売れている作品というだけでなく、麻雀漫画という狭い世界において、それぞれの作品が、それまで無かったけど需要はあった作品ジャンルを、時代にマッチする形で出して、パイオニアとなっている。
この『打姫オバカミーコ』もストーリー漫画として面白い作品でありながら、上質の初心者〜中級者向けの麻雀戦術書になっている。また片山まさゆきが、麻雀漫画界にワンアンドオンリーの新ジャンルを確立した。

打姫オバカミーコ 1 (近代麻雀コミックス)打姫オバカミーコ 1 (近代麻雀コミックス)

打姫オバカミーコ 2 (近代麻雀コミックス) 打姫オバカミーコ 3 (近代麻雀コミックス) 打姫オバカミーコ 4 (近代麻雀コミックス) 打姫オバカミーコ 5 (近代麻雀コミックス) 打姫オバカミーコ 6 (近代麻雀コミックス)

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