2010/02/26 バンクーバー五輪〜女子フィギュアスケート浅田真央は銀メダル

それにしても長洲未来の明るさは良いなあ。というのが一番この五輪のフィギュアで印象に残ったことだよ。
しかしキムが金なのは別に良いけど、点数の一人インフレは不思議で仕方ない。もうちょっと巧いこと、疑念がないようには出来ないのか？
ヨナが勝つのは全く問題ないんだけど、これで日本のテレビが韓国からわざわざ「日本に勝った」みたいな盛り上がりしている絵を撮ってきて、茶の間に垂れ流すのが不愉快。ということで韓国が不愉快なのではなく、日本のメディアが不愉快なのでした。だからその辺をシャットアウトしていたから、今回はそういう意味での不快感は全く無しでした。
昨日付でもスポーツ界におけるロビー活動の話題を出しましたが、プレイヤーはみんな正々堂々と実力を出し切る。ただ本人以外の周りは、バックアップしている連中は、どんなヨゴレ役でもやってやるという気概、そして実際の行動が必要なのです。
正々堂々だけでは通じないというのは、幕末の開国の時に日本は学んだはずだったんだけどね。明治の終わりぐらいにはもうすっかり忘れていて、それが戦前戦後はもちろん、スポーツの場面に老いても五輪やワールドカップの招致でも、馬鹿正直に正々堂々と言う建前論だけが、表だけではなくみんなでやっている、ロビー活動に参加すらしていなければ、日本は情報すら入ってこないという有様です。
僕がサムライ談義で、もう一つ批判していた浪花節って、どっちかというとイノセント上等の言い換えだったんですよねえ。イノセントであることを有り難がるのは構わないし、選手は正々堂々と戦うべきだけど、選手という兵士が前線で戦っている時に、後方にいる人間がそれを言い訳として、兵站の確保と外交の駆け引きで色々とやる人がいるから、武士も色々と貫くことが出来るんだと思う。周りの方が武士道を守るいうてるのが、いまの日本の問題という気がする。むしろ選手が戦っている時に、補給も外交努力もしないことは、見殺しにする行為でしょう。日本人みんな『風雲児たち』を読め、と思うよ。ヨーロッパの駆け引きだけで1000年近く、外交やってきた連中と我々は渡り合わないといけない。
今回は確かに女子に限らず、色々とあからさまなのがペアやアイスダンスで、勝たせたいというより、勝たせたくないみたいなのがあった。北米での五輪というこもあり、ロシア外しというのは明確になっていた。日本は今回の五輪では、ロシア系外しの犠牲になったともいえるし、そこに目を向けないで突き進んできたことは、褒められたことではない。まあ次の五輪はロシアだから、また凄い揺り戻しが、この四年間あるんでしょうけどね。