最近のテレビ番組に見る大阪の番組と、最近の芸人の限界と問題

Twitterで南キャン山里さんが、テレビなどで言っていたことを二つ聞いたのですが、一つは東京と大阪のロケ番組の違いとして、東京のロケ番組は商店街に着いたら、もうスタッフが行く店を決めているけど、大阪のロケ番組は芸人が取材させてくれる番組を探す。というような話をしていたらしいけど、確かに大阪のロケ番組は、もう最近はアポ無しで芸人が取材許可を取る、という流れまで見せるというロケ番組ばかりになってる。
先日の『よゐこ部』でも、オードリーが物凄い戸惑っていましたね。電車で駅を巡るという企画で、本当に電車で移動してるとか、ロケスタッフが誰も次に行く店の場所を把握していなくてマジ聞き込みとか、若林さんは「大阪のイメージが住宅街になった」といってましたからね、どれだけ芸人さんに店探させたんだと思ったよ（笑）。
ただこういうのが正しいと、スタッフも視聴者も思っているっぽいんですよね、スタッフが正常なロケハンしてるだけで、『ナイトスクープ』とか一時ヤラセとか言われていたけど、そんなことしているから『クイズ紳助くん』のなにわ突撃隊とか、あんなに事故が多いんでしょう。
どうしてこんな事を書いてるかというと、『ロケみつ』の早希ちゃんは、テレビで移っていないところでも、相当にしんどいロケをしているんだろうなと、改めて思うわけなのです。
大阪の番組って、80年代に『4時ですよーだ』と『探偵ナイトスクープ』という大ヒットローカル番組が出たけど、その後の20年以上にも渡って、この二つのフォーマットに沿った番組ばかりになっている。そしてタレントは東京に流出して、予算が少なくなっているから、どんどん劣化してきている。
あと『潜在異色』が1クールで終了という話も、山ちゃんしていたらしいですが、あの内容だと長く続けても、メンバー変更とかしていかないと消耗戦になるだけだろうから、正しい判断のように思います。DVDがある程度売れて、視聴者に飢餓感が出来たら、また再会すればいいと思う。というかそういう一年に1クールだけ放送、というような番組形態は、今後増えていくんじゃないかなあ？

『おしゃべり007』2010年2月22日放送分

ゲストが大抜擢のピースの二人のパート見たけど、この番組は後輩芸人がゲストだと、基本的に『アメトーーク』と変わらなくなりますね。

『ロンドンハーツ』2010年2月23日放送分

「女性芸能人俺たちのNo.1は誰だ!?」の第二回ですが、一回目が面白かったという話ですが、今回はそうでもなかった。やっぱり手慣れた人たちで、一回やった事あるネタだと、どうしてもこういう緩い感じで、お互いの手なりに合わせてしまう。
上位に関しては、上戸彩や長澤まさみが最後まで残ったこととかで、アンテナが高くない、錆び付いているという指摘もありますが、まあそれは前回も似たようなものでしたよね。まあでも基本的に芸人は保守的というのが、よく現れていた順位だったと思う。
いや少し厳しい話を放り込みますが、やっぱりこの人たちってアンテナが低いから、この辺の位置にいるんですよね。面子見ていたら分かるけれども、この10年ぐらいで芸人をひな壇に並べるような番組が増えたり、お笑い芸人が出る枠の番組というのが、この10年や20年で凄く増えたから、いま売れっ子になっているという人たちばかりじゃないですか、一昔前ならこのぐらいのアンテナの人は、ここまでテレビに露出は出来なかったのでしょう。
そして今回のこの番組がそうだったように、芸人だけ、同じ事務所の人だけという番組が増えて、劇場の楽屋のルールが、そのまま番組にも適用されるようになったから、だから今日のR-1の宮迫のように勉強しないで司会者に収まったり、アンテナを低くしていても売れっ子芸人でいられるようになった。せいじや山下、ワッキーなんかが芸人間で過小評価される理由の一つに、それが全部とは言わないけれどもあるのは、その辺のルールを守らない、守れないからというのあるけど、そのルールを守っていればはみ出さないというのは、殻に籠もった守りの姿勢だと思う。
番組中の芸人の発言としては、小杉のジュニアに対する、「吉本の最大公約数」という名付けは、この企画だけで考えないと、なかなか深いよなあ。
しかしこのロンハーの企画は、芸人で女性芸能人というお題でやるより、サッカージャーナリストとかOBで、俺達の日本代表ってやった方が面白いかもと思った。

関連：女性芸能人俺たちのNo.1　2010 - タスカプレミアム

『『ぷっ』すま』2010年2月23日放送分

またこの番組にも、（さんま命名のあだ名）紳助こと金子さんが登場、この人はテレビ文化人として売れたなあ。続いて登場の有吉は、もう完全に二周目のトークに入っていて、さらに面白さに磨きがかかってきた。草磲君に対して、「みなさんどん底経験していますか？」という不利が出来るのも凄いし、あの話題を避けても、それなりの話を持ってこれる草磲君も手練れです。