『NHK上方漫才コンクール』の予選を観に行ってきました

今回からは予選は完全な客投票、しかも同じ日に二つの会場で、違う客相手に漫才を二本見せて、その合計獲得点数で、決勝進出者を決めるという、変則的な予選ルールとなりました。だから一つの会場でしか見られなかったし、予選も二日あって今日しか観られないので、決勝の予想とか、全体のレビューとは遠い感想になるので、簡単に印象だけを書いてしまいます。実際に二つの会場で、お客さんのムードも相当違ったようです。
僕が見た中で良かったのは、ウーマンラッシュアワー、ソーセージ、span!ビーフケーキの四組、チキチキジョニーかりんとう、恋愛小説家あたりも悪くなかった。モンスターエンジン藤崎マーケットは可もなく不可もない感じで、ダイアンと天竺鼠が、良くなかったというか、今更そのネタ? という感じでした。
今回の予選を見て、また去年のアワードぐらいから、M-1やABCの予選、決勝というのを見てきて、感じたことなんですが。自分の好き嫌いとか、個人的に笑えるかどうかというのは、もう全く外れて見てみると、ソーセージとか、ビーフケーキとか、ウーマンラッシュアワーとか、かりんとうとかは、結果を出しているか、演技者としての力量的に、自分がやろうとしていることが出来ているか、独りよがりな拘りに溺れていないか? というようなチェック項目はいくらでもあります。
それでも何かを始めようとか、違うステージに一歩踏み入れようという意欲がある人は、こういう客の男女比や世代バランスを考えた配置にすると、昔受けた自分のパターンに頼ったり、自分たちのお客さんしか見えていない人たちの差というのは、残酷なぐらいに浮き彫りになるんだな、ということを思い知らされました。悪いけどこのままだと未来がないな、という風にここ数ヶ月の見た印象で思い人が、名前が表に出ている人たちで、何組かはっきりと思い浮かんでしまう。
ただそこまで言わなくても、本人達のためにも、劇場の方向性のためにも、藤崎マーケットジャルジャルモンスターエンジンスーパーマラドーナかまいたち天竺鼠ぐらいの世代まで、一気にbase卒業させても良いんじゃないかなあ? というような気もするんですけどね、ジャルジャルかまいたちはそのまま東京へ、他も京橋花月の力になるでしょう。baseというより、大阪の若手芸人を取り巻く環境が、この辺のそろそろ一皮剥けないとダメな人たちが、もう一歩成長に踏み出すのに向いていない。
あともう一つ気になったのは、吉本も松竹も見た目の良い、女性コンビというのを、結構な数出してきていて、モロに桜の二匹目のドジョウ狙い、空いた椅子を取りに来たという感じでしたが、そもそも桜というか、稲垣早希というポジションが、吉本も最初狙って世に出したわけでもない、ラッキーパンチ的なものだったし、元々そういうポジションがあった訳じゃないんだから、桜がいなくなったと同時に、その椅子も片付けられてるぞ、という風に思うんですけどねえ。

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