『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』（岩崎夏海/ダイヤモンド社）

Amazon.co.jp：もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら: 岩崎夏海: 本

「ハックルベリーに会いに行く」の岩崎夏海さんの著書『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を読み終えたので、感想というよりは、改めて献本への感謝の気持ちを込めて、宣伝をさせて頂きたいと思います。
以前にも岩崎さんは「入門編の文章が面白い」という感想を持っていたのですが、知らない人に分かりやすく、次のステップに進ませる風に、物事を解説するのが上手い人だと、この本を読んで改めて感じました。この本を読んだ人は、次に『マネジメント』を読んでみたい。という風に持っていく力があった。入門書として奇を衒ったところが、本の装丁とか題材までで、内容は一直線だったのが、次への興味に引きやすかったです。
内容は野球部のマネージャーが、問題を抱える進学校の弱小野球部を、甲子園に導いていくストーリーで、文体がライトノベル風の軽いタッチなのと、ストーリーがかなりお約束な展開と、ご都合主義と言われても仕方ないような、問題の解決の過程は、気になる人もいるかもしれないけど、入門編としてかなり優しく書かれているにしても、本題の『マネジメント』の話で難しい話が出ているので、本筋ではありますが、間のストーリー部分が、オーソドックスに流れていくのは、ストレスを大きく緩和してくれて読みやすい。ストーリーがお約束でご都合だからこそ、起きるイベント毎に『マネジメント』を読んで解決していく流れが、入りやすかったです。
この本がどれだけ売れるのかは分かりませんが、ダイヤモンド社はこの本が売れた分と同じ数の『マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]』を、在庫の用意しておいて良いのではないでしょうか？