2009/11/19 サッカー〜ワールドカップ予選プレーオフ 32チームが出揃う

2010年W杯・欧州予選:プレーオフ - ワールドカップのデータベース

とりあえずプレーオフを昨日の夜から見ながら、Twitterにつぶやいたことを拾いながら回顧していきます。
まず気温や時差の関係で先にキックオフしたのは、「ウクライナvsギリシャ」この試合だけが、他の試合と大きく時間差が開いた欧州プレーオフでした。ファーストレグがスコアレスドローだったこの試合は、ギリシャサルピンギディスの鮮やかな動き出しから、前半31分に相手の裏を付くゴールを決めて、そこからは完全に2004年のEURO本大会の再現でした。固く殻に籠もるだけでない、組織的な守備と、一発カウンターの気配も残して、相手を攻撃だけに集中させないような、試合運びの巧みさは美しく、スカパーのこの試合の解説に、ディフェンスの解説中心になる遠藤雅大さんを配置したのは、流石に分かっているなと関心しました。試合の終盤は、裏でボスニアやフランスでの試合が始まっていて、ロスタイム入れてあと10分ぐらいで、もうウクライナに2点をこの守備から取ることは、相当難しく思えたけど、ギリシャの熱い守備に、チャンネルを変える暇がなかった。あと5分ぐらいの時間帯に得た、ウクライナコーナーキックダッシュで蹴りに行くシェヴァの姿に、会場を埋め尽くすウクライナのサポーターが万雷の拍手は、胸に来るものがありました。
ロスタイムがあと1分になっても、まだ声出しているウクライナのお客さん素晴らしかったけど、試合の内容は完全にギリシャの術中、そして試合終了。胴上げされるレーハーゲル、顔を覆い一人で泣き崩れるシェヴァ、敗れたけど素晴らしく戦った選手達に拍手を惜しまないウクライナのサポーター。勝者と敗者のコントラストを見届けて、さあボスニアポルトガル見よう、ということでチャンネルを変えました。

サッカーW杯予選:71歳指揮官、初の夢舞台 ギリシャ - 毎日jp(毎日新聞)

オットーはこれが初めてのワールドカップオットー・レーハーゲルが八年かけて作ったチーム、ドイツワールドカップの出場を逃した時に、オットーをクビにしなかった、ギリシャサッカー協会の勝利です。
続いて「ボスニア・ヘルツェゴビナvsポルトガル」の試合をメインにしながら「フランスvsアイルランド」「スロベニアvsロシア」も見ていこうと思ったのですが、その前にちょっとだけサンドニの雰囲気を見たら、会場を埋め尽くすトリコロール、事前に緑で埋まるんじゃないかという心配は全く無く、最高の雰囲気で試合が行われようとしているのには、後ろ髪引かれまくり。
ボスニアでの試合は、前半ポルトガルが試合を支配してるんだけど、シュートが悉く枠に行かない、宇宙開発も多くて決定力の無さという、ユーラシア大陸の両端で、同じような欠点を抱えていることが分かります。あとユナイテッドの時と同様に、ナニがあまりにも不用意なプレイが目立つ。
しかしボスニアも相手のパスをカットしても、だからといってマイボールを維持は出来ないボスニア、そしてゲームを支配してるのに、決定力のないポルトガル。正直言ってつまんない(笑)。またスタジアムのマイクのボリュームなのかも知れないけど、さっきまでのウクライナの試合や、裏でやってるサンドニの試合と比べて、スタジアムの勢い感じられなくて、プレーオフという感じがしない。サンドニのほうにチャンネル変えようかなあ、ということを強く思うようになる。ボスニアはサッカーの内容もジエゴが善戦で孤立気味だけど、なんかこの会場は当事者はもちろんそんなこと無いだろうけど、これがワールドカップかかってるというの分かってる? という雰囲気であり、試合内容だったので、ポルトガルラウール・メイレレスのゴールが決まった瞬間に、ボスニアの逆転を感じられなかったので、サンドニに変えてしまいました。あと22分で三点はどう考えても無理だもんなあ……。
サンドニは、アイルランドロビー・キーンが先制していて、会場の追加点にかける選手やお客さんの情熱は最高潮、そしてアイルランドは2002年のワールドカップを思い出す、ひたむきさと決定力の無さで、フランスの猛攻を防ぎながら、数少ないカウンターの決定機を決めきれない。でもトラップのプラン通り、いやそれ以上のサッカーが出来ている、といって良いのではないでしょうか?
サンドニの試合は延長を見越して膠着してきたので、スロベニアとロシア戦にチャンネルを変えたら、なんか揉め事で二人目の退場とか、試合終了間近です。ロシアは一点取ればアウェーゴールで逆転できるのに、そんな雰囲気に全くならず、大統領もプーチンも見に来ているらしいのに、そのまま敗退してヒディング敗れる。あーアルシャビンが、前回のEUROのベスト4チームが消えてしまった。しばし呆然としていたロシアから応援に来た男達も、戦い終わった選手達に、勇気を送る拍手とかけ声、ウクライナに続いてグッドルーザーとなっている観客の姿が目立つ。そうしている間にポルトガルも本大会進出を決定。
そしてサンドニにチャンネルを戻すと、フランスは最後の一枚の交代、自称・名将はベンゼマを残してマルダを入れてくる。スタジアムはブーイング、テレビ局は延々とベンチのベンゼマを撮す、せっかくの素晴らしいホームの後押しの雰囲気を、台無しにする交代を躊躇無くやってくる、自称・名将の素晴らしい采配がまた見られました(笑)。
しかし試合はもう皆さんご存じのように、こうなったわけです。

YouTube - HAND OF HENRY


それまでテレビカメラは延々と、ベンチのベンゼマを追っていたのに、スウェーデンの審判を延々と追いかけまくっていました(苦笑)。トラップはロスタイム残り15分で、マクギーティーを投入、これはもう成功したら「よくぞ残していた」だし、失敗したら「温存しすぎ」と言われる決断で、そして運命のタイムアップが終えて、何とも言えない結果となってしまいました。

ダフの涙、ギブンの涙......。アイルランドがグッドルーザーすぎる - footballnet【サッカーニュースの2ちゃんねるまとめ】

悔しいわ、ホンマに。アイルランド代表選手の試合後の態度は立派だったけど、アンリの振る舞いは許せない。アネルカの方が大人になってた。よりによってこの手の犯則と誤審で、消えてしまうのがアイルランドというのが悲しいし、これで勝ち上がるのが、あの“自称・名将”のチームということが、また腹立たしい。
試合後に審判に抗議しない。アンリにも文句言わない。アイルランド代表選手たちは素晴らしい。これでアイルランドは、また世界中にファンを獲得して、大舞台から“グッドルーザー”として消えていくんだけど、彼らはそんな評価よりも、ワールドカップに悪者としてでも出たかったでしょう。ギブンはGKというポジション上、キーンやオシェイはギリギリいけるかもしれないけど、ダフは次は厳しいだろうしなあ……。

Cheat or paragon: how Thierry Henry could have handled it all so differently | Richard Williams | Football | guardian.co.uk

正直、ハンドよりも、点取って喜んでいたことよりも、この振る舞いが一番むかつくんですけど。アイルランドの選手達は、よくこの瞬間にこいつに殴りかからなかった。

Thierry Henry handball prompts Irish justice minister to demand replay | Football | guardian.co.uk

アイルランドは法相が再試合を要求。再試合等含めて、最高は難しいだろうけど、ゴネられる所まで徹底的にゴネてやれと、流石にこれは思うわ。

2010年W杯南アフリカ大会:アフリカ予選結果 - ワールドカップのデータベース

エジプトとアルジェリアの中立地一発勝負のプレーオフは、アルジェリアに軍配が上がりました。これに引っかけてイギリスでは、スーダンアイルランドとフランスの再試合というネタ書き込みがあるらしい。アフリカチャンピオンは、またワールドカップに出られない。
そして次は南米と北中米カリブ海の、大陸間プレイオフウルグアイvsコスタリカ」で、サンドニのけったくそ悪い試合を打ち消す好ゲームに期待でしたが、まさか試合前の国歌斉唱で、少し打ち消す気分にさせられるとは思いませんでした(笑)。

もう完全に国歌というより歌謡曲というアレンジの国歌、そして長すぎてウルグアイの選手までイライラしだして、コスタリカの選手はピッチに途中で散るという失礼な行為、だけど誰にも批判されないであろう状況(笑)。なんかウルグアイ国歌は11番まであるとか、これでも前奏削っているとか、恐ろしい情報がTwitterのTLに、次々と流れてきます(笑)。あー面白かった。

ウルグアイ、最後の切符つかむ/W杯予選 (1/2ページ) - サッカー - SANSPO.COM

試合はコスタリカ頑張ったけど、ファーストレグでアウェーゴールを取られた上で、このセカンドレグも先制されては、逆転は難しかったです。よく一点返しましたし、その後の攻勢も良かったです。コスタリカウルグアイはそれぞれ、バーレーンニュージーランドとプレイオフで良いではないか、という気にさせられてしまう試合でした。

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