しつこいぐらい何度でも言ってやりますが、千原兄弟で面白いのはせいじの方

toroneiさんへの返事、および千原兄弟について思うこと。 - 死んだ目でダブルピース

id:karatedouさんの疑問である、千原せいじ主導で、どうして千原兄弟は売れなかったの? という問いに関しては、もう貴方みたいに、せいじを過小評価して、ジュニアを過大評価する、しかもジュニアに松本人志の後継者という、本人の本質とは違うキャラを押し付けたような連中が、千原兄弟の周りに沢山いたからというしかないですよね。千原せいじ主導で、盛り立てようという動きが、吉本の中にも、テレビ界にも、芸人仲間にもいなかったということに尽きるでしょう。あれはせいじのポテンシャルとは関係ない。
大体、千原兄弟でせいじの方を立てるなんてことが、ある時期から以降無かったんだから、それはもう意味がない。芸人仲間や芸人出身の作家には、せいじの魅力が気付かれないんだろう。というしかない。
だから最近、それに気付いた人が、吉本内部かテレビ局にいるのか、千原せいじをあんまり芸人と共演させていない。関西ローカルでワイドショーのコメンテイターさせたりと、千原せいじを大事にする動きがあることには、凄く希望を持っています。ただ千原せいじが一本化した時に、不器用な弟がせいじの邪魔になることだけを、僕は危惧しています。そしてそんな弟のことを、あの愛ある兄貴は振り返らないかと。
せいじは、僕は大阪時代はもちろん、ヨシモトファンダンゴTVで放送していた『チハラトーク』も見ているから、せいじの聞き上手はもちろん、せいじのそれこそ現在住んでいる地元商店街での人気とか、アフリカにロケで行った時に、地元のマサイ族にあっという間に受け入れられたこととか、あれを聞いてポテンシャルを感じずにはいられないし、あの話を聞いて、それが感じられないというのなら、それはあのエピソードトークをよく話している、宮迫やジュニアに、他人のエピソードを話するという能力が欠けているというだけでしょう。
松本人志が「西川きよしの面白いエピソードを、紳助兄さんが話した時に、紳助兄さんではなく、きよし師匠が面白い、ということになるのは分かっていない」という風に話したことがあったけど、それを裏返せば分かるけど、ジュニアや宮迫がせいじのエピソードトークをして、それでせいじが面白いと思えない人が多いのなら、それはジュニアの能力不足だ。
僕は関西で初期の、せいじが注目されていた時代も知っているし、三枝師匠に変に気に入られて絡まれていたのも見てきてるし、『すんげー!Best10』でのせいじがしっかりしたお兄さんで、ジュニアがダメな弟だった頃を見ているから、周りに変なことにされた千原兄弟、それに乗っかったジュニア、それで本質を出せなくなったせいじという図式が、とにかく残念で仕方ないです。

千原史―千原兄弟千原史―千原兄弟

ブラッドブラザー千原兄弟 prints (プリンツ) 21 2009年夏号 特集・千原ジュニア [雑誌] 「答え」 少年 西日の当たる教室で

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しかし僕はこの話の際の、id:karatedouさんの言ってることは酷いと思っている。芸人の評価に対して、才能主義の人によくある、自分基準で才能無いと思っている人に対しては、何を言っても構わないというような姿勢が、出過ぎていて正直不愉快以外の何物でもありませんでした。

 でも、悲しいかな、2005年ごろのせいじには、それほどの実力がなかった(今もですがw)。自らチャンスを潰してきた歴史も、ファンとして、さんざん目にしてきました。

こっちも殴りたいほど腹立つけど、まあいいやid:karatedouさんなりの批評の仕方なんでしょう。僕はジュニアが、自らチャンスを潰した瞬間は、それこそ星の数ほど、いや現在進行形で見てきているんですけど、まあいいやです。

でも、実はせいじには、ガサツキャラを背負いきるだけの覚悟も根性もないんじゃないか、と思ってます。アルコールに溺れて自滅しなければいいけどなあ、と、不安に思ってるのも事実です(大きなお世話なんでしょうが)。

でもid:karatedouさん、これは酷いよ。これはもう芸人批判とか、お笑い批評ではなく、単なる個人に対する誹謗中傷でしかないですよ。これは侮辱にしかなっていない。他人に対して「アルコールに溺れる」とか、洒落になってると思ってるの? アル中って死病だよ? それって死ぬって言ってるようなもんだよ、嫁も子供もいる成人男性に対して洒落になってないよ。
せいじのガサツはキャラじゃなくて、人間の本質だから、背負いきるのに覚悟も根性もないんですよ、あれがせいじのナチュラルなんだから、せいじはそこにいるだけでガサツであって、その上であんな難しい弟を、唯一御せている、ジュニアがトークが面白い時は、せいじが横にいる時ということを考えても、決してせいじには才能が無いとは思わないし、テレビの芸というのは基本的に喋って面白い人よりも、聞き上手が勝つものだと思う。だからたけしや紳助は「さんまには勝てない」というし、さんまはタモリ所ジョージをリスペクトしている。そこが分かっていないのに、なにが「舞台よりテレビでの芸を評価する」なの? という風に思っている。僕はid:karatedouさんが、そういう考えだったなんて、この瞬間に分かってビックリしました。てっきり舞台でしか出来ないお笑いを、テレビに持ち込む人を評価するタイプの人だと、ずっと思っていましたから。
せいじってこんなに過小評価どころか、こんな侮辱までされる存在になっていたのかと、本当に心から悲しくなりました。ジュニアなんて、せいじの1/100も面白くないよ。という程度の返答では、この表現を前には仕返しにもならないのが辛い。こう言われたところで一番怒るのは、弟を愛している兄せいじが一番なのも間違いないだろうしさ。
せいじはこの十数年、「ジュニアの不肖の兄」というキャラを、抱え込んで守り抜いた覚悟も根性も見てきているから、キャラを演じきるなんてことで、潰れるなんてことは、僕はこれっぽっちも思わないし、ガサツというのは、彼にとって本質だから別に何の苦労も必要ない。せいじは突っ立っているだけでいいんだから。せいじが立ってるだけで、ガサツな兄が立っている。座れば、ガサツな兄が座ってるという存在です。
千原兄弟で、せいじとジュニアで、せいじの方が面白いということに気付いていない奴は、千原兄弟をきちんと見たことがないか、笑いを見る目がないかのどちらかだ、というのが僕の結論です。お笑い界のためにも千原兄弟で、せいじがジュニアのお荷物と思ってる奴の家のテレビ、みんな永久に壊れちまえ。

松本人志は、ジュニアが「いいとも」のレギュラーに選ばれたことについて、「最初聞いた時、何で千原兄弟じゃないねん、って思った。元レギュラーとして、2人共を知ってる人間として言いますけど、タモリさんと絡みやすいのは、どっちかって言ったらせいじですよ!」と自身のラジオ番組で語った。
千原せいじ - Wikipedia

まあ分かっている人がいるというのは良いことだ。僕は『タモリ倶楽部』で最近一番好きなのは、ほんこんさんとタモリさんの絡みなんだけど、せいじさんとタモリさんの絡み、見てみたいなあ。
しかしせいじが侮辱されるのが、こんなに悔しいとは夢にも思いませんでした。これがでも結局ナイナイ、雨上がり以降の吉本やお笑いファンの傾向に対する、自分の不満を濃縮しているんだなあ。これに対して、こんなに怒っているのが俺ぐらいって、本当に靖史って過小評価されてるんだなあ、悲しくなってきた。