『第16回ABCお笑い新人グランプリ』1995年1月15日放送分

今日だけで全部観たのではなく、今日やっと最後まで見終わったので、まとめて感想書きます。
丁度去年に観た、1994年の第15回大会から引き続きの出演だったコンビも三組いて、引き続いた課題などもあり、重層的に見ることが出来ました。
審査員は藤本義一黒鉄ヒロシ大森一樹向井亜紀、そしてABCの西村さんの五人でした。司会は前年と同じABCの若手アナウンサー二人(男性の方は宮根アナ)、そしてお馴染みの桂三枝。感想のあとには自分の10点満点採点です。+-補正有り。

スミス夫人 コント「マジシャン」

灘儀武NGKに客として見に来て、そこに松村さん演じるマジシャンが登場。松村さんのキャラも立っているけど、この頃から既になだぎさんは、今のなだぎ武として完成しています。ただこの頃は松村さんの方が注目されていて、三枝さんもなだぎさんに対して、「こいつ見つけてきたのが君の勝ちや」というコメントでした。あと藤本義一と三枝さんが、ボケとツッコミが共に客席の方を向いて、ツッコミがボケた人間に対して突っこむのではなく、客席に向かって前に突っこむのが斬新、というコメントをしていたんですが。でもこれはもっと前から千原兄弟やのイズ、FUJIWARAバッファロー吾郎もやっていた。当時のコントの流行で、スミス夫人のオリジナリティじゃなかったと思うんですけどね、この三、四年ぐらい前から多かった。特にのイズと千原兄弟は、スミス夫人と同じぐらいはっきりと前にツッコんでいたと思います。ただいまだにこのツッコミやってるのは、なだぎさんだけですけどね(笑)。6

LaLaLa コント「タレントオーディション」

田村憲司がオーディションの審査員役、大北貴洋が受けに来る役ですが、ネタ中に何度も配役が変わっていて、その辺の演技や構成が雑で見にくい。実は全員同じ人でした。という大ボケがあるのじゃないかとすら思った。全体的にたむけんも大北も、演技が下手すぎる。ネタの質も酷くて、この時代はこの程度でも、ABCの予選に突破したのかとか、この時期に2丁目で推されていたのかと思う出来でしたが、たむけんがキャラ立ってるんですよね、なだぎさんも変わらないけど、たむけんも今と全然変わらない。のりおさんがこの数年後に「LaLaLaの田村は売れる」といったのは、凄いこれを見抜いてたんですね。たむけんのタレント性だけで残った感じですね。ネタはとにかく何もかもが雑でした。5+

のイズ コント「当て振り・ハードボイルド小説」

前年から連続出場、やっと当て振りを賞レースでやってくれた。という所なんですが、いや90年代後半に東京では底抜けAIR-LINEが、そして大阪ではのイズが、当て振りコントというのは完成させたから、後の人はやっても仕方ないぐらいのことを言う人がいて、僕もそんなことは思っていたんですが、いま見るとこの時点では構成も雑だし、フレーズが精査されていない感じでした。当時は無冠に終わったの納得出来なかったんですが、これを見せられると、この時点では仕方なかったかなあと思ったけど、この後の見たら、この中でなら悪くないと思いました。7

メッセンジャー 漫才「キャラクターグッズ→どっちが不細工か→バイク」

アメトーーク』で東野幸治が提唱した「ダウンタウン病」にかなり重度にかかっている感じでした。漫才が上手なんですが、それだけでした。その上でダウンタウン病に、特に黒田が完全に松本のコピーでした。完全にダウンタウンっぽい漫才しているんですが、自分たちの資質に全く無いことをコピーしているから、受けていたところが悉く、今もやっているようなベタなボケの箇所ばかりで、物凄い無理を感じました。そりゃこの後何年か良い思いした後に、地獄見たのも当然だと思いました。ただ黒田は本質的には、ダウンタウン病は完全に治っていないと思うんですけどね。5

誉 コント「登校拒否の岡本くん」

誉は去年の大会でも、賞取っても良かったんじゃないかなと思ったんですが。この年は予選免除で登場、一年経って更に見違えました。特に宇野のキャラが一年経って、かなり進化していました。このコンビはコンビ仲の問題があって、解散してしまったようですが、誉は続けていたら売れていたような気がするなあ。宇野さんは年取って枯れていったら、更に味わいが増すだろうし、遠藤さんは何年か前に作家としてテレビに出ていたときに、風貌がそれほど変わっていなかったので、続けていてもいまだに教室コント出来ていたような気がします。9

アップスタート 漫才「趣味→デート」

ツッコミがダブルダッチの田中さん、二年連続の決勝進出。ボケのブサイクネタ。去年よりパワーダウンしている感じでした。3

海原やすよ・ともこ 漫才「大阪の女の子、他」

まあ今やってる漫才とほぼ一緒でした。それ以上、何も言うことなくて困る。4

中川家 漫才「一人暮らし」

中川家って、剛さんが病気になる前は、こういう剛さんが動き回る、阪神巨人みたいな漫才していたなあと、懐かしく見ました。いまの目線で見ると、そういう所が剛さん無理しているようにも見えますが、確かこの年でしたっけ、礼二が緊張しすぎて漫才中にウンコちびったというのは? 中川家は翌年のこの賞の最優秀賞なわけですが、この年でも良かったんじゃない? という水準の漫才だったと思いました。明らかにモンゴルをネタにしたボケなのに、礼二が「わしらはチベット人か」と突っこんでいたのは、いかがなものかと思いましたが(笑)、これ台本の段階で間違っていたのか、緊張しすぎて台詞を間違えただけなのか、凄い気になりました(笑)。審査員が藤本義一黒鉄ヒロシ大森一樹とかだと、こういう間違いは絶対に引っかかりますよね。9-

ゆんぼー 漫才「子育て→旗揚げ遊び」

ゆんぼーって、当時吉本だと勘違いしていたんですよ。そして吉本っぽくないって評価していたんですが、松竹芸能の方でしたね、そういや『森脇健児の切磋たく丸』にも出てたわ、思い出した(笑)。そして漫才が始まったら、もう完全に当時の松竹の流行りのスタイル(笑)、なんで当時、自分は間違えてたんだよ(笑)。
松竹って不思議なのは、いつの時代でも大抵、若手芸人のスタイルって二パターンぐらいで、似たり寄ったりになるんですよね、この時期は完全に、ますだおかだみたいな漫才ばかりになっていった。今見たらボケの徳田とかは完全に増田ですからね、ただ松竹の芸人が面白いのは、そういう似たスタイルでやっていても、自由度は吉本の芸人より高いことが面白い。ますおかでも、漫才中に靴の中敷きをメモ帳として出したり、このゆんぼーも途中から旗揚げゲームの旗出してきたり、吉本だと今や極悪連合みたいな芸人だけがやることを、しれっと出来る自由さがある。あと意外とクラシカルなスタイルを守っているんだから、これくらい許してみたいに師匠や業界を皮肉るネタも多い。この辺の自由度が行き着く結果が、安田大サーカスだったんでしょうが、とりあえずゆんぼーの感想ですが、当時完全にますおか党だった僕としたら、もう大好き漫才でした(笑)。このネタも漫才を漫才でやるネタから、旗揚げゲームをやってみるとして、実際に紅白の旗を出してくるなど、自由度の高い漫才でした。8+
しかしゆんぼーとか、のイズとか、この辺が2000年ぐらいまで残っていてくれてたら、松竹はもう少し若手戦略が楽だったろうなあ。まあ残っていてもT・K・Oは干していたし、DA-DAはいまだに売り出せていないから、一緒だったかも知れませんけどね。

杉岡みどり コント「料理教室」

鳥居みゆきいがわゆり蚊を足して割ったようなネタ、といえば伝わるかなあ? なんか杉岡さんは時代に恵まれなかった感は強いですね、普通に面白かったですよ。ただ女の子のおそらく2丁目ファンの声援が、かなり飛んでいましたが、なんか女子校のアイドル先輩に対する声援って感じでしたね、この頃は杉岡さんはハタチ前後だと思うんですが、小さくて細くて、美人じゃないけどかわいらしい感じで、当時の女子中高生だらけの2丁目劇場で、紅一点みたいな存在でいられたのも、なんか分かる感じでした。7

ゲスト漫才

この年のゲスト漫才で、中田カウスボタン横山たかしひろしが出ていたのですが、とにかく二組ともやりにくそうにしていた。この頃はベテランの人が、若いファンの前で漫才するのが嫌と言い出していた時期だけど、本当にテレビ見ていても、客席のお客さんが演者の方を見ていないのが、芸人さん撮しているだけでも分かる。またM-1で顰蹙勝っていますが、朝日放送は漫才中に客席撮すの大好きな局なのに、ベテラン漫才中は一回も会場を抜かなかったですからね、どんな雰囲気だったか推して計るべきでしょう。まあこういうのが無くなっただけでも、あの時代よりは大阪は良くなったのかもしれない。

結果発表

最優秀新人賞は海原やすよ・ともこ、優秀新人賞は誉、ゆんぼー、そして審査員特別賞はメッセンジャーでした。僕の採点と比較して貰えば分かるように、全く納得出来ない(笑)。確か僕はこの年の結果受けて、次の年からしばらくこの番組を見なかったような気もする(笑)。ただ審査委員長の藤本義一が、審査員の採点は、10点の持ち点を最高5点で各自配分したものを合計した。という説明していて、それが上から、14点、13点、12点という接戦だったといってたんですが、なんかどんぐりの背比べだったのか、という感じでしたね、審査員特別賞は11点のメッセンジャーと10点ののイズで争ったとか言ってましたし。全体的に低調だったけど、誉、ゆんぼー、スミス夫人、のイズと解散が惜しいコンビが多かった。
僕なら中川家を来年に期待という形で持ち越すなら、最優秀新人賞は誉、優秀新人賞はゆんぼー、のイズ、そして審査員特別賞がスミス夫人ですかねえ? ただこの賞ってコント不利なんですよねえ、チョップリン天竺鼠以外で、コントで最優秀取ったのっていなかったような気がするから、誉は不利だったんでしょう。でも二年連続で松竹のゆんぼーも無いとか、なんかすげえ政治的なものを感じた回だったよなあ、審査員がやすよ・ともこの師匠のボタン師匠に賛辞送ったりしたとこで、チャンネル変えた当時の記憶が甦ってきた(笑)。

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