『スローカーブを、もう一球』を読んだ

すげえ面白かった。硬派なぐらいに表現や、短編それぞれの終わり方があっさりとしているのは、この時代のリズムでもあるんだろうけど、心地よかった。だけど、山際さんはいまの時代に生き残っていたら、すげえネットで叩かれてただろうなと言うのも思った。高校野球の鉄拳制裁や病気をおして登板とかを美化するのは、いまなら絶対に総叩きだったろうなあ。まあ今でもそういう事を書いてるスポーツライターは、それなりに多いみたいですが。あと
プロ野球でイニングの合間の喫煙について、すげえ美化していたのも、「あー時代だなあ」と思った(笑)。
あと山際さんは、Jリーグが始まった頃にたけしさんとTBSの深夜で、サッカーコーナーやっていたのも印象に残っていて、あのコーナーをさんまさんが「野球しか知らない人が、60年代までのサッカー知識で語ってる」と批判していたけど、まさかそのさんまさんも後に「70年代までのサッカー知識で……」って叩かれることになるとは、本人も想像もしてなかったでしょうが(笑)。

スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))スローカーブを、もう一球 (角川文庫 (5962))

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