奇跡的なぐらいに、珍しく話がまとまって終わった浦沢作品

手塚治虫×浦沢直樹「PLUTO」8 | defeated.

浦沢作品にしては奇跡的なくらいに、伏線を回収した作品になった。全てとまでは言わないが、これまでの作品に比べると、信じがたいくらいに謎解きが行われている。

伏線の回収なんて、こだわることではない派の自分も、浦沢の伏線未回収率にはついて行けないもんなあ。浦沢は演出は巧いけど、脚本が下手なんだろうと思っている。だから原作があったり、原作者がいると話がまとまるよね。でもそうじゃない作品でも、浦沢作品には、長崎尚志がついてるはずなのにね。
ちなみにそんな僕ですが、浦沢の代表作であり、一番面白い作品は『YAWARA!』だと、思っていますけどね。『MONSTER』以降の作品に関しては、前半はとてつもなく面白いけど、中盤から後半にかけて、後々に思い出せない程度の話になっていく、というイメージしかないですが、この作品は巧く回避できましたね。素晴らしい手塚治虫の原作と、それを料理する浦沢の演出力に拍手です。

PLUTO 8 (ビッグコミックス)PLUTO 8 (ビッグコミックス)

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