コントの導入を説明台詞で済ませてしまう手法の源流は?

コントにおける説明ゼリフ - 死んだ目でダブルピース

コントの頭に、状況説明を独り言という形で、全部ナレーション的に説明してしまう。という形式は、ここで紹介されている二組以外にも多いですね。
ブクマコメにも書きましたが、僕が記憶している形で、一番古い、この形式のコントやっていたコンビは、雨上がり決死隊ですね。そしてFUJIWARAバッファロー吾郎にも広がって、というより同時代的に一斉に始まったコントの形だった。お笑いというのは、特に漫才やコントを若手が、テレビサイズでやることが求められたときに、“省略”という技法が重要になったわけで、NSC一桁世代の芸人さんたちが作った形式が、一気に三分や四分でコントをする際の、特に吉本の若手芸人の標準の形になった。
ただ雨上がりが、この形式を始めてから、もう15年近くが経っていることを考えれば、そろそろ後続の若手、それこそジャルジャルガリットチュウの世代は、違う省略の手法を、そろそろ発表して欲しいという思いにも、少しは思い至りますよね、かわら長介の言うところの、「バイトがしたい」「デートがしたい」という漫才の導入の安易さと、根底は同じのような、先人の手法を疑問もなくなぞっているだけの、狭さは感じさせられます。

そうなると、さらにその源流がどこにあるのか、興味が出てきました。ドリフや新喜劇、小劇団ブームなどの影響もあるかもですね。

源流とまではいかないですが、おそらく雨上がり決死隊バッファロー吾郎などが、直球で真似をしたのは、リットン調査団だと思うのです。その元が『ドリフ大爆笑』の長さんのナレーションから、コントが始まるというものなのか、落語の枕で設定の説明をするとかなのかは、積み重ねていけば面白い研究が出来そうですね。