M-1グランプリ感想の感想その14〜事前番組感想編
まずは前日の夜にやっていた、木村祐一司会の番組の方からです。こちらは僕も感想を書いてあります。特にこの手の決勝進出者を一同に介したような事前番組は、「ナンバ壱番館」が無くなってからは見られなくなっていたし、僕はこういう番組は大好きだったので、復活は非常に嬉しいことでした。ただ司会者が残念ではありましたが(笑)。
[ ワンセグ観戦] by p i t a !
とりあえず木村祐一の仕事の出来なさっぷりの指摘と、それに反比例した大物感ということに対して、僕以外にも違和感を持っている人がいたのは嬉しい(笑)。
ただしかしやっぱり東京のアンチ吉本ファンの、吉本に対する不信感と、アンチキンコンはキツ過ぎると思う、ある意味で大阪のお笑いファンの、吉本の芸人の作る空気を盲目的に信じてしまうのと、裏返しなだけで同じような病巣を感じてしまいます。
『緊急特番!!M-1グランプリ2008カウントダウン生LIVE』 - タコ息子のBlogでなぐり書き
やっぱり結果的に全国的な知名度だけの順位だったと思うのですが、そんな中で上位に来たノンスタって、やっぱり知られていたんですねえ。
M-1グランプリ2008 カウントダウン生LIVE〜 - オワライメモ帖
確かに「本当にファンからのメールなのかよ?」という内容のメールや、凄い誤字が沢山ありましたよね、送るファンもファンだけど、ノーチェックで放送に流してしまう、朝日放送の人たちもよっぽどでした(笑)。
続いては、M-1当日に関西ローカルでやっていたドキュメント番組、これは僕は帰ってからビデオで決勝を見たときに、流れでこっちも見ていました。
社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:M-1グランプリ2008直前SP〜その1〜
この辺の三回戦なんて、絶対に合格だろう、というランクの人たちが、最後まで結果を聞くために待っている、二回戦でもそういうことがあるのは、M-1予選を客として見に行くと、会場の周辺とかで凄く見かけるので、二回戦や三回戦でも、ビッグネームが不安になっていることは、もっと世間に知れ渡って良い。
社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:M-1グランプリ2008直前SP〜その2〜
このドキュメントでは、梶原がこれだけ自信を持っていたというのが、結構な驚きでした。今回は結果が残念でしたけど、今年の決勝の結果も含めて、キングコングの大きな財産になっているはずだから、来年のラストイヤーも必ず出てきて貰いたいです。どんな形になろうとも、2007年から2009年の三年間のM-1というのは、2003年からしばらくのM-1の主役が笑い飯だったように、彼らが主役なのは間違いない。
ダイアンは去年のM-1に関しては、本当に東京のテレビの現場、という所ですでに圧倒されてたんだなあ、公開放送の客席とか行けばわかるけど、東京と大阪だと放送局のスタジオの大きなという次元で、全然違いますからねえ、準決勝の舞台の後、あれだけ受けたら、そりゃこのガッツポーズも出ますよね、というのは客席にいた身で、この笑い声の1/850の一人だったからです。
社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:M-1グランプリ2008直前SP〜その3〜
塙「自分たちの客だけ集めてライブやったって
あんま変わんないと思う。それは自分たちの漫才が
笑ってくれるのは当然だよね」
内海桂子「最初に私のお客さんのうちでね、
お祝いがあるんで連れてったんですね。
そしたら15分ぐらいやんなって言ったらね、
もう5,6分やったら汗びっしょりかいちゃってね、
ドキドキしてたのよね。それがこの頃はね、
15分、20分でもね、やれって言えばね、やれるし、
それなりのね、お客さんを掴むコツができてきた。
それはやっぱりお金をとって見て下さるお客さんにね、
見せないとほんとの芸はできない」
このナイツのパートというのは、いま大阪のお笑い芸人、お笑い関係者、そしてお笑いファンが全員、しかと見なくてはいけないパートだったと思う。
M-1は才能のない人を辞めさすために
作ったと紳助は語ってましたが、M-1のおかげで
まだ続けている人の方が多いだろうと。
M-1が大好き、だから後悔はしたくない。
この前にザ・パンチも同じようなことを言っていたけど、明らかにM-1が出来てから、芸人の早期解散や引退はむしろ減ったようにも思う、いま凄い苦況にいる人たちでも、「M-1で結果を出せば」という思いだけで、続けることが出来た人はきっと沢山いたと思う、そういう夢の場所としてM-1はあってほしい、またそれが現実に機能して欲しいとも思います。しかしさすが優勝候補筆頭格と見られていただけあって、キングコングとナイツはかなり格好良い仕上がりになっていたし、本人達のコメントもそういうものになっていた。
NON STYLEのところに関しては、「賞レースを総ナメ」といって紹介している映像が、自分たちの唯一1位の賞をあげていない所の映像だったのは、朝日放送的には格好悪かったね(笑)。
最終決戦に残ったナイツとNON STYLEは
自分達の事を知っているお客さんではなく、
対世間に向けた漫才を完成させたコンビ。
自ら厳しい環境に飛び込む覚悟を持った挑戦。
結局これが出来ないというか、理屈こねて、それをしようとしない芸人が、特に大阪に多すぎるんですよね。
社会人が仕事もそっちのけでTVにRADIO:M-1グランプリ2008直前SP〜その4〜
ここでは紹介されていないですが、笑い飯のパートで、VTRで小薮が出てきて「笑い飯みたいな新しい漫才が勝たなくてはいけない」みたいな話をしたのを聞くと、「笑い飯が優勝しなくて良かった」と心の底から思えた自分がいたよ(苦笑)。
モンスターエンジンに関しては、格好付けているというより、また発表を聞いた場所がアウェーというよりは、彼らがにのうらご時代から数えて、大阪の決勝メンバー発表の場所の「(合格者が)喜んで、はしゃいではいけない雰囲気」に馴れきっていた、というだけのような気もします(笑)。毎年この手のドキュメントを見ると、大阪と東京で発表している場所のテンションの差が、半端無いですからね(笑)。あとこういう所で変に格好付ける癖が、売れてない大阪芸人にはありますからねえ、かなり余計なプライドなんですけどね。まあここで言われているように、モンスターエンジンについては、事前ドキュメントの予定稿が無かったのが、見え見えの作りではありましたね(笑)。
マイク一本、一千万―ノンフィクション「M‐1グランプリ2003」 唐澤和也 by G-Tools |
- 過去記事:「M-1グランプリ前夜祭」