M-1グランプリ感想の感想その9〜お笑いブログの決勝感想編
世代交代で原点回帰した「M-1グランプリ2008」 - エンタ - 日経トレンディネット
準決勝も見ている方による決勝のレポートで、全体的バランスの取れた良い記事だと思うのですが、あくまでも一回ごとの相対評価である、審査員の合計点数を、今回のレベルの根拠にしてしまったのは、残念な締め方だった。2002年の最高得点が低く抑えられたのは、優勝争いをした、ますだおかたとフットボールアワーが序盤に登場したからだし、アンタッチャブルの回は敗者復活戦の麒麟を残して、最後の出番だったから、審査員が遠慮せずに最高点を付けられる状況にあった。それ以外は結論の論調も含めて、僕の感覚に一番近いM-1の決勝記事です。
M-1グランプリ2008 決勝戦 実況 - いっきこんめ
なんかですね、NON STYLE、オードリー、ナイツの三組の中に、個人的に填らなかった人が一組でもいる人は、凄い島田紳助の「あとは好み」というコメントに、敏感に反応しているんですよね、ただ三組とも填った人は、「そうだよねー、あとは好みの問題だよね」という風に、納得しているように思える(笑)。僕も正直、「これは好みになっても仕方ないレベルだわ」という風に思って、リアルタイムであの紳助のコメントを、問題視する向きがあるとは、夢にも思いませんでした(笑)。このコメントが出たときに巨人師匠が手を挙げたのは、U字工事の点数が低かったのにコメントしたかっただけなのに、紳助に反論したかったんだと、捉えている人が多かったのも、後で色んな人の感想読んで、ビックリしたし(笑)。
M-1グランプリ2008ファイナルを見終えて - 野球マニアの独り言
僕は今回の結果を、「吉本のブック」とか言うてる連中は、吉本批判をしている訳でも、紳助批判をしているのでもなく、ナイツとオードリーを侮辱している連中だと思っています。もう一度言います、今回のM-1をやらせだとか、吉本のお手盛りだと言ってる連中は、ナイツとオードリーを侮辱しています。
今年になって大阪吉本のノリというものが、東京のテレビにも大きく導入されるようになり、吉本番組が沢山増えたことで、そのカウンターとして吉本的でないお笑いの流れというのも、確実にショートネタブームという形で勃興しました。これにより吉本以外の芸人、またNON STYLE、ハム、ビタミンS、女と男、5GAP、少年少女、もう中学生といった、吉本芸人だけど、吉本の現在のシステムに填っていない人達が、沢山世の中に出てこれるようになった。そんなお笑い界全体の流れが、アンチ吉本的な流れにあることを、オードリー、ナイツ、U字工事は証明した、そんな中で力を見せたNON STYLEと笑い飯は凄いんですよ。完全に流れはナイツとオードリーとU字工事にあった、その流れを打ち破ったのが、笑い飯であり、NON STYLEの地力だった。笑い飯はU字工事しか打ち破れなかったけど、ノンスタはオードリーとナイツを打ち破った、この鉄壁の東京非吉本のトレンドを打ち破ったからこそ、NON STYLEを最強のチャンピオンと絶賛したい。
M-1グランプリ2008・決勝 - 桜色のメモ帳
来年のM-1が、今年の決勝メンバーを中心動くのは、敗者復活戦の感想も合わせて、僕も確実のように思います。正直、今年の準決勝敗退メンバーから、来年の決勝で見たい人、見れそうな人は、優勝したNON STYLEと、今年がラストイヤーだったザ・パンチの二組に変わる組数しかいなかった。いまこの時点で来年の決勝メンバーを予想するのなら、オードリー、ナイツ、U字工事、ダイアン、キングコング、笑い飯、チーモンチョーチュウ、南海キャンディーズの八組で、敗者復活戦からモンスターエンジンだ。
M-1グランプリ決勝戦@テレビ朝日 - ike-chinの日記
ノンスタは、漫才がしっかりできているという点で、他2組のマイナス要素を重く見るならダントツ評価ということになる。
そうもうここまでレベルが高いと、どうしても減点法になるんですよね、だから僕は自分の評価よりも、もっとNON STYLEが、この審査員だともっと圧勝するかな? という気も実はしていたんですよ。
NON STYLEのお二人おめでとうございます! - ヤンマー部隊隊長の日記
ナイツの漫才に関する論評で『ナイツは、ボケとツッコミが絡まずに、ボケはボケだけを語り続け、ツッコミは突っ込み続けることで、漫才の極限まで笑いの手数を増やした』という趣旨の分析をいろいろなところで読みましたが、今回のNON STYLEのネタは、オーソドックスなボケとツッコミの掛け合いの形式で、ナイツに匹敵する笑いの手数を作り出していたように感じました。
これは素晴らしいNON STYLE評ですね、さすが毎年R-1ぐらんぷり二回戦で爆笑を取りながら敗退している、名古屋の素人さんは違います。ナイツが手数を増やすために新しい形を作ったのなら、NON STYLEは旧来の形で、手数を増やすことに成功したというのなら、僕もこちらが評価されるべきだと思う、新しいことをやった人は、古い形で工夫した人よりも、明らかに上のことを示さないと、改革とか変化というのは示すことが出来ない。でも僕はNON STYLEのボケが自分で突っこんで、それをさらに突っ込みが突っこむという形は、色んな人が挑戦はしたけれど成功していない形だから、僕はNON STYLEはこの点で、誰も成功したことがない形で評価されたということは、パイオニアとして評価されるべきだと思っています。
『M-1グランプリ2008』 - とりめし御膳
本当にM-1優勝して、忙しくなって、石田さんが体調を壊さないかだけが今は心配です(笑)。
M-1グランプリ2008 - あの日のダイアリー〜MY MEMORIES
エンディングクレジットにytv、日テレと並んでとちぎテレビが出てきただけでちょっと興奮する自分がいた(ぇ
あっこれは僕もテンション上がりました(笑)。おおっと思った(笑)。
M-1グランプリ2008 18時間前 - 地球にマンガがある限り!
もはやM-1は「ある程度はっきりした傾向と対策」があり、「大会に向けての専用のチューニング」が必要であり、「競技時間の4分間、極限の集中力を要する」非常に高いレベルのスポーツ競技なのだ(そしてこの競技への参加人口は毎年増えている)。それを理解しない、認識しないままにこの競技に挑み、敗北するのみならず、その後の人生にも影響を与え、深手を負った選手もたくさんいる。
M-1がそういう競技だということを忘れて、知らずに参加したり、見てたりしていて、不幸な思いをしている人は沢山いるけど、そういうルールでやっているスポーツ競技の大会なのだということは、もっと知られても良いと思うし、テレビ中継があるからルールが違う、NHK杯や銀河杯みたいなもんなんですと、早速付け焼き刃の将棋豆知識を披露したりするのであります(笑)。漫才も将棋もネトゲーもルールがあって、勝負事としてやっていたらそれはスポーツだし、それを商売としてプロがエンターテイメントとして、メディア用に出すときは、ルールや基準に従来とは違うものが採用されるものなのです。このコメントを決勝前の段階で出せたことは、凄いなと思います。
M-1グランプリ2008 決勝戦 - 地球にマンガがある限り!
ここでは拍手笑いの数がチェックされているけど、やっぱりこういうお笑いの審査って、客席がどれだけ手が付いたかというのは、大きなファクターになりますねえ、ナイツはやっぱり「クソソソのドラゴンボール、ベソ・ジョソソソのオリンピック」をやるべきだった、という声はまだまだ出ますよね。ただ「クソソソだったら優勝」とまでは、僕は言ってませんよ(笑)。
大井競馬場のオードリーコールは、僕たちは練習もさせられたし、CM明け一分前からさせられてましたからねえ(笑)、まあでもやらされなくてもしていたと思いますけどね、あとオードリーとノンスタの評価については色々とあるだろうけれど、結局ここで指摘されている点が、一番大きいんだと思うし、M-1は一回目からの優勝者が、中川家、ますだおかだ、フットボールアワー、アンタッチャブルということで考えれば、確かな審査基準が第一回から浸透していることが分かる。
エンディングの笑い飯は、いつも優勝者の後ろで目立つところにいて、哲夫が悲しそうな顔をしていて、ドラマ性が本当に高いですが、でもそれを言えば、もう何年も前から決勝候補、去年などは優勝候補の呼び声有りながらも、もう何年も決勝に上がれていなかったNON STYLEにも、笑い飯や麒麟にも劣らないドラマもあるし、M-1に振り回されてきたことを、予選から見ているようなファンは知っていますからね。
全国ネットのメジャー番組というのは、芸人を覚醒させる何かがあるのだろうな。
いやこれは本当にそう思いますよ、一流の環境にほりこまれるというのは、やっぱり何か持っている人を、急速に覚醒させるんでしょう。やりたいことがあるのなら、やっぱり売れてからやるべきなんだと思う、そこに付いてくる人とかお金とか環境といったものは、やっぱり物凄く大きなものがある。
南海キャンディーズ、イシバシハザマ、マシンガンズ、流れ星、チーモンチョーチュウやハイキングウォーキングが決勝に来る可能性があるなあ。
南キャンは本当に年間通じて漫才やる環境があるかないか、ということだけでしょうねえ、たとマシンガンズは候補に挙げる人多いんですが、今年がラストチャンスだったんですよねえ、今年の出来と勢いだったら、来年チャンス会っただけに残念です。
M-1グランプリ 語る人々 - 地球にマンガがある限り!
島田紳助が多様な副業を成功させているのは、こういった基本的な面倒見の良さがあるのがいいんだろうなあ。
この辺の話はゲンダイにも出ていたけれど、紳助の面倒見の良さと、バランス感覚はやっぱり凄い。一緒に仕事してきた人というか、利害関係者で悪く言う人がいないのが凄い、吉本主催のM-1グランプリに、他の事務所が出さないという方針の所がないのは、主催者の紳助に対する業界関係者の信頼が現れている。
M-1グランプリ2008 - ike-chinの日記
優勝したノンスタと今年が最後だったザ・パンチを除いて、来年は今年のファイナリストがそのまま出てくるような気がする。
逆に言うと敗者復活戦を見ていて、今年の決勝メンバーに取って代わりそうなコンビが、三組いなかったということでもありますよね、僕も四組の入れ替えは想像できない。期待値の高いオリエンタルラジオやギャロップも、ファイナリストまで成長するには一年は短すぎる。
次はモンスターエンジンの感想。
M-1グランプリ2008決勝の感想 - ショート・プログラム
コントでない漫才は初めて見ました。あー僕この人たち大好きだわ(笑)。でも「これは点数低いだろうな」と思いながら見てました(^_^;)。
2008 M-1グランプリ - 琥珀色の戯言
(3)モンスターエンジン 7.5点
モンエンに関しては、かなり厳しい感想が多い一方で、こういう声が多いので、これまでの中位で終わったファイナリストより、M-1効果というのはあるように思いました。
次に笑い飯の感想。
東京ポッド許可局「緊急特番“M-1グランプリ居酒屋”2008」 - MCATM IN THE BATH
しかし、笑い飯の「メタ漫才」が反則っていうのは、ちょっと頷けないかなあと思いました。
笑い飯は「お客さんに甘えて」メタ視点を持ち込むという以上に、手法が浸透し過ぎていて、損をしている部分が凄く多いと思うのです。そんな彼らが、そのデメリットをなんとかメリットに変えようとするのを、「反則」とするのは、ちょっと厳しすぎる…。
これは難しいなあと思うんですよね、いや僕もどちらかというと、id:mcatmさんに近い考えだったんですが、ただ近年のM-1って、毎年のように視聴率が、前年よりドカンと上がっているわけじゃないですか、それでほぼ全国的にテレビで漫才って、M-1の決勝でしかしてない笑い飯が、視聴率が右肩上がりの年一回の番組で、笑い飯の漫才をメタ漫才にするというのは、やっぱり流石に不親切が過ぎるかなあ、という風に思えてきました。
いや結構、今年のM-1で初めて笑い飯を見たという人が、「なにが面白いの????」状態になっている、というのを複数方面から聞かされたので、でもさすがに視聴率が25%越えの番組だったら、そういう人も出てきますよね。
だから笑い飯は2004年か2005年に優勝しておくべきだったんでしょうね、という厳しい話にどうしてもなってしまう。もしくはM-1以外で露出していないというのも厳しい。
M-1グランプリ2008・決勝戦感想 - タコ息子のBlogでなぐり書き
逆に後半通常のWボケになった時に失速した感があります。
後半のWボケは僕にはテンポが速すぎだったような気がしました。
これに関しては僕も全く同じ印象、実際の総得点こそ三位のナイツと僅差だったけれど、やっぱり今回の最終結果は三位と四位の間に、大きな壁があったと思うし、笑い飯が近年のM-1で結果を出していないのは、「出過ぎて飽きられている」のではなくて、やはり年に一回のM-1グランプリにしか、ネタのテレビ露出がないことが敗因になっている。笑い飯は自分たちの笑いを浸透させる動きを取るべきでしょう。そういう意味で、明石家さんまの「クイズでもお互いの回答に被せてボケろ」というアドバイスは、物凄い的確なものだったから、是非ともモノにしてもらいたい。
パブリックビューイングの感想と修正 - ココアフェス
NON STYLEとオードリーの比較については、僕のパブリックビューイングの感想としても、これはかなり近いですねえ、ただパブリックビューイング会場は、もっと自分たちが送り出したオードリー一色になっても良いはずなのに、NON STYLEにも風が吹いてたのは、改めて凄いことだと思った。
M-1 2008 雑感。 - Scott’s scribble - 雑記。
※ここで松本から「4分に何個入れてるか」が話題になる。特筆すべき事項。
この「手数論」というのは、今年やたらとフィーチャーされましたが、ただ千鳥などに対するダメ出し審査コメントで、直接的ではないけれど、過去にもM-1の審査コメントでは、「ボケ数の重要性」というのはダメ出しという形で、示唆されていたんですよね、だから「M-1において手数」という概念を分析に持ってきたのは、まるで自分たちが始めてと言わんばかりの、最近の東京ポット許可局の連中には、普通にイラッと来ています(笑)。
しかし基本的にM-1って、大阪のベテラン芸人が審査員のほとんどを占めている訳じゃないですか、それなのにいま全国の芸人や、大阪でもメジャー指向の芸人は、手数の多いスピード感のある漫才を指向していて、それがM-1審査員の好みにも合っているのに、大阪の一般的な芸人だけは、ボケ数の少ないゆっくりした漫才を指向していて、師匠と若手で別れてきているのかは、興味深いところではあります。まあ大阪芸人でもメジャー指向の人達は、全国や大阪の師匠の方の好みの漫才しているんですけどね。
M-1グランプリの感想 - お笑い芸人のちょっとヒヒ話
周りの一般人やファンが、例えばM-1で、あの審査おかしい、なんであのコンビが決勝行かないんだ、とか言うのは全然有りで、逆にいろんな人の意見が出てくるのが面白いです。でもその世界に生きている人間が、そんなことを言い出したらおしまい、去っていくのみ、と私も勝手に信じていて、お笑いという夢の世界を楽しんでいます。^^;
という最後は良い言葉を紹介させていただいて、この項を閉じさせて頂きます。