「第30回ABCお笑い新人グランプリ」の予選会の観覧に行ってきました
全コンビレビューは、M-1準決勝の感想もまだなので、今回はスルーさせて頂きます。あと合格者に関しても、来年の成人式の放送をお楽しみにということで、詳しい感想はなしですが、概ね受けている順番に受かっている印象はありました。落ちたところで良かったのは、プリンセス金魚とソーセージとサイドエイトですが、審査員が嫌がるような、大きな減点要素があったのも確かだと思うので、まあ納得できるところだと思います。
しかしガスマスクガールとか和牛をあっさりと上げてしまう、ABCお笑い新人グランプリというか、審査委員長のかわら長介は、何だかんだ言ってもやっぱり大したものだと思いました(笑)。まあでも今年のM-1同様に、客受けはかなり考慮された審査になっていたように思うので、あの騒動もあって頭無いですけれど、大分丸くなったなあとも思いました(笑)。
とりあえず、合格者一覧だけは載せておきます。
銀シャリ、藤崎マーケット、恋愛小説家、いがわゆり蚊、ガスマスクガール、和牛、天竺鼠、span!、モンスターエンジン、ビタミンS
あと気になったところは箇条書きです。
- 極悪連合、大脇里村ゼミナール、のろしとかは、去年がラストチャンスだと誤解していたので、出てきたときは驚いた(笑)。
- ハムはどうしてエントリーしてこなかったんだろう?
- かりんとう、ゼミナールキッチンあたりは、芸歴制限過ぎていたのね。
- 今年baseよしもとメンバーになったような人達はM-1三回戦同様、ソーセージ以外は厳しい結果。クロスバー直撃とかビーフケーキとか、バイク川崎バイクとかさかなDVDとか、世間とbaseのファンの好みの乖離が、ますます広がってしまった印象を受けた。
- 相変わらず二丁目劇場や初期のbaseよしもとの時代からタイムスリップしたような芸風やネタの設定も多い。
- パプア。はどうして、ドドスコやらなかったんだろう? 自分たちに才能の幅を見せるのはまだ早くないかな? 藤崎マーケットだって一年目は「ラララライ体操」で出ていたのに。
- 今年から過去の「最優秀新人賞」以外の受賞経験者はエントリー可能になっていた。結果的にエントリー資格復活組の、銀シャリ、いがわゆり蚊、恋愛小説家は、全組合格していた。この三組いなかったら、さっき書いた三組が上がれたのかな?
- 何だかんだ言っても目立ったテレビ露出の経験がないのは、和牛とガスマスクガールの片方だけ、やはりテレビの経験とか、そこでセレクションされるものを持っている人は強いし、生で見ると何か違うものを感じさせます。
- 相変わらず成人式当日、つまり祝日の昼間に放送する番組の予選会、ということを理解していないエロ、グロネタ持ってくる芸人多し。
- こういう審査員制の予選、しかも審査員はかわら長介のようなベテラン構成作家、という審査会において、小手先のボケやツッコミを入れ替えるようなメタ漫才や、コント設定のコントを持ってくるのは、誰かが止めさせるべきだと思う。
- あと今回かわら長介が、M-1三回戦までの審査にいなかったとはいえ、M-1二回戦や三回戦でダダスベリしたネタを、他の賞レースの予選会にそのまま出してくるというのは、良い根性しているというか、ネタの善し悪しではなく、そういう考え方とか、予選に対する心構えが甘すぎると思う。
- でも自分なら天竺鼠と恋愛小説家よりは、大きな減点要素はあってもプリンセス金魚とソーセージかなあ?
- でもソーセージは余計なことを一つやっていたけど、あれさえやらなきゃ合格していたと思う。
- あと去年と同じ設定で違うネタというコンビが、何組かいましたけれど、それはネタの質が飛躍的に向上していない限り、去年落とされたものは、今年に出してきてもダメでしょう。
- モンスターエンジンはM-1と同じ設定のネタだけど、中身が全く違いましたね。
- 何となくビタミンSは、来年の本戦でベスト3に残りそうな気がする。理由は繰り返しますが、ただ何となくです(笑)。
- 相変わらず一部の出演者に対して、ほぼ狙い打ちのダメ出しをしているだけの、かわら長介の総評コメントは面白い(笑)。この人はブログだと舌っ足らず過ぎて、ついつい炎上の燃料投下してしまうけれど、こういう場所でのコメントはやたら的確で、面白いです。
まあこんな所かなあ、全組レビューは誰かが書くと思うので、そちらをご参照ください(笑)。