「M-1グランプリ2008」敗者復活戦を予想してみる

まずオードリー大本命という所から疑ってみることをしてみたいんですよ、いや僕もオードリーが敗者復活戦で上がってくることを、前提としたような決勝の順位予想してましたから、「お前が言うな」という所はあると思うんですが、オードリーってやっぱり良くなってきたのが、比較的最近ということもあって、勝負事という意味での場数を経験していないんですよね、だから準決勝で三回戦ほど強いネタを持って来れなかった、というミスをしてしまうような、勝負感の養われていないことを露呈してしまう。それが同じく去年のM-1予選で急成長を見せて、今年のネタ番組でブレイクという共通点のあるナイツと、今年タイトル数という所で大きな差が出てしまった。東京は賞レースが少ないとはいえ、やはりまず何かで一冠というタイトルを獲得しない限り、そういう勝負感って得られないような気がする。またどんなネタでも普通にやればある程度の点数が取れる、というタイプのネタではオードリーはないですからね、ネタによって50点から100点のバラつきがある、これが同じく勝負事を経験していない東京勢の優勝経験者のサンドウィッチマンアンタッチャブルとの違い、彼らはどちらかというと、どんなネタでも80点とか85点が取れるタイプだから、ネタの選択ミスということがあまりない。
だかもうオードリーに関しては、来年の優勝候補ということで良いのかも知れないという気もしました。敗者復活戦もそこそこ健闘するんだけど、二位ぐらいで終わるという気持ちも強くなってきています。ということでオードリーがちょっと苦しいんじゃないか? ということを前提にして考えていきたいです。

準決勝で盛り上げたところがかなり順当に来る率が高い

スピードワゴンアンタッチャブル、サンドウイッチマンと、準決勝の評判が良かったのに落ちたコンビ、最後の八番目の枠を準決勝の審査会議で争って敗れたとか、準決勝審査員に嫌われていたという噂があるコンビが、順当に敗者復活戦で上がってくることが多いので、パンクブーブーノンスモーキン、ハライチ、マシンガンズスピードワゴンあたりの期待は大きい。

お客さん投票だけど知名度優先ではない公平な審査

これはどこまで本当か分かんないけれど、過去の敗者復活戦二位コンビって、磁石、とろサーモン品川庄司ブラックマヨネーズというあたりらしく、いかにも知名度のある芸人で、さらに敗者復活戦に行くようなお笑いマニアが好きそうな所ではあるんですが、二位止まりになっている、やはりその場で一番受けた爆発力を見せた人達を前にしては、贔屓とか知名度だけでは限界がある。

ただし大阪勢は基本的にアウェー、但し決勝経験者は例外

過去の敗者復活戦は東京勢4勝、大阪勢2勝、東京の四組がいずれも初決勝の切符を敗者復活戦で手にしたのに対して、大阪勢は麒麟、千鳥と共に決勝経験者、敗者復活戦の生観戦経験したことある人に聞くと、アウェーというわけでもないけれど、関西勢には若干不利なムードはあるということなので、決勝に残ったことがある、もしくはそれに匹敵する知名度があるコンビ以外は、難しいと考えて良さそう。過去にテレビ観戦していて、これは敗者復活するかもと思った出来だった関西勢、$10、ロザン、NON STYLEあたりが、上位三組にも入ってなかったという話とかを聞くと、やはり知名度に劣る関西勢の復活劇は難しいでしょう。関西勢で決勝未経験者で可能性があるのは、ジャルジャルだけかも知れない。しかし決勝経験者でも、麒麟、千鳥、アジアンの三組は、三回戦、準決勝が共に悪かったから推せない。せめてどちらかだけがダメだったのなら、推しようもあるんですが、この二組はネタを変えてきてどちらも微妙だった。

過去の準決勝披露して爆笑取ったネタが温存されているコンビは強い

去年のサンドウイッチマンは、何年か前の準決勝でやったネタを、そのまま敗者復活戦でかけてきた、決勝でやったことのない準決勝で受けたネタを、残しているコンビは強い。そうなると二年連続で準決勝のネタを決勝でかけずにいる、POISON GIRL BANDは2006年の方のネタを出してきたら面白そう。

変化球は基本的になし

オリエンタルラジオイシバシハザマ髭男爵ザブングル、BODY、カリカさくらんぼブービー、あとスカシ始めた頃のとろサーモンといった風に、リズムネタからショートコント、変則漫才に至るまで、どれだけ受けても「これって漫才なの?」と思わせる要素がある人達は、オーディエンスで「漫才の一番を決める」という看板があると、引っかかってしまう人がやはり多くなるから、今年だと髭男爵、ダブルネーム、パプア。、ソーセージといったあたりは、今年も厳しいでしょう。
ということで、僕は次の条件を出してみました。

・基本的に関西勢は不利、ただ決勝経験者は関係ない
知名度やお笑いファン受けは下支えにはなるが、あまり関係ない
・漫才に見られない要素がある所は難しい
・「三回戦の方が良かった」「準決勝は落ちたけど受けていた」「過去の準決勝で受けていたネタがある」というネタのストックが明確にある所は強い

ということで僕は次の12組にまで敗者復活戦から挙がってくる候補を絞ってみました。

囲碁将棋、オードリー、ジャルジャルノンスモーキンスピードワゴンチーモンチョーチュウ南海キャンディーズ、ハライチ、パンクブーブー、ピース、POISON GIRL BANDマシンガンズ

東京ダイナマイトは、麒麟、千鳥、アジアン同様、ここまでの三回戦や準決勝の評判が悪すぎる、ギャロップ銀シャリ、ヘッドライトは東京での知名度に不安がある関西勢、ハリセンボンは何か敗者復活戦に参加してこなさそうとか(エントリー発表されて、普通に名前ありましたね・笑)、タイムマシーン3号、流れ星、磁石は迷ったんですが、期待値ほどのものを準決勝で出せなかったというのは、引きずるものが大きいように思います。過去のサンドウィッチマンとか、ライセンスとかは、準決勝時点での評判がもう少し良かったという勢いがあった。それならこれまでの実績に劣る、囲碁将棋、ハライチ、ピースの勢いを買いたい。
ということで僕の最終予想はこうなりました。

POISON GIRL BAND
スピードワゴン
南海キャンディーズ
チーモンチョーチュウノンスモーキンパンクブーブーマシンガンズ

うわー面白味のない予想(笑)、でも今回の敗者復活戦参加者で、勝ち上がったらドラマになるのって、最初の二組か、△のラストチャンスの二組のどっちかだよなあ、何て事も予想が出来上がってから思ったりしました。少なくともPOISON GIRL BANDが九番目、ましてノンスタとキンコンの直後というのは、有利になるでしょう?(笑) まあ最初の敗者復活戦で上がってきた人達が、ラストチャンスを敗者復活戦で飾るというのも、ドラマとしては悪くないのですが。まあでもここまで予想組み立てても、この人達が全部、敗者復活戦で最初のAグループを引いたら、何の意味もなくなってしまうんでしょうが(笑)。それであっさりとオードリー楽勝だったりして、というのもまあ面白いドラマではあります。あとPOISONの優勝予想は、2006年のネタを敗者復活戦でかけてくることは大前提ですよ(笑)、それが無かったらスピードワゴンはチャンス大きいでしょう。
追記)僕は評判が良い記事を読んでいたので、スピワをかなり上にしたのですが、ただ東京の友人より「スピワは大阪での麒麟みたいなもんでした」と言われて、普通にトーンダウン(笑)。なんか色々となるほどなあという感じでした。そういう事ならば、チーモンパンクブーブーを対抗に上げたい。何となく正統派が来そうな流れを考えると、パンクブーブーかなあ?

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