「M-1グランプリ2008」大阪予選三回戦二日目に行ってきました

厚生年金会館芸術ホールという、準決勝のNGKよりも大きな会場で行われた三回戦、やっぱりこういう大きな舞台というのは、テレビもそうですが、芸人の持っている最大公約数の総量が、如実に勝負の元になるので面白いですね。司会は中田なおきで、今年のM-1中田なおきのMCを見るの、何と初めてになりました(笑)。やっぱり中田なおきのMCがM-1は一番良いと思います。何だかんだでお客さんや出演者のことを、気遣っているMCだと思う、たまに空回りしたり、逆引いてる時はありますが(笑)。点数は10点満点で、7点が合格ライン、6.5点がボーダーラインという目安です。

☆Ciao☆「ゲイバー」4.0

ツカミの小道具のやり取りは、こういう大きな舞台でやる事じゃないなあ、その後も特に山場もなく、淡々と過ぎていってしまった感じです。

グッドモーニング「結婚式の友人代表のスピーチ」3.5

こういう歌い出すネタは、賞レースのこのレベルのステージになると不向きですね、何となく逃げたように思われてしまう。

ベリー・ベリー「家の電球を変える練習」5.5 合格

僕が元々ファンだということもあって、かなり厳しめの感想にもなっていたのですが、それ以上に最初の悪い空気を、僕の中で残してしまった感じ、実際にベリー・ベリーが一番最初の良い波、という感想の人が終わってから話した知り合いに多かった。だからこれは僕の見間違いでしょうとも思うのですが、同タイプのネタでロデオゲームに似ていて、あっちの方が僕は面白かったんですよね。

メルヘンチックバズーカ「小室逮捕、XJapan復活など」3.0

時事ネタ漫才でしたが、現役NSC生が挑戦する素材じゃあないよなあ、話題もやや平面的でした。まあしゃあないんでしょうが。

ラヴドライブ「外国人扱いされる」6.5

ハーフなのに外国人扱いされるという、いつもの振りから、卒業式の割台詞へ展開していきました。僕がこの日のベリー・ベリーにピンと来てなかったことがあって、一番最初に大きな波を立てたということで、イメージ良かったんですが、こういうネタがM-1は準決勝になかなか上がれないのは知っていますが、ここまで盛り上げてくれたら行っても良かったような気もするのですが、「卒業式の割台詞」という設定は、やや大阪予選ではありがちな設定というのも、厳しく見られたかな?

UNDER POINT「シャイな人の告白」4.0

歌やしりとりで告白をする。

プラスマイナス「悪徳訪問販売」7.0 合格

電化製品が喋るというネタは、オール阪神巨人の15年ぐらい前の代表作でありますが、あれを越えるものはもちろん、並ぶものにもなかなか会えないですね、実際に色んな芸人が挑戦して痛い目にあっていますが、ここも結構厳しかったと思う、あとテレビショッピングの流れは、何となくギャロップを思い出してしまった。ネタのテーマが同じとかではなく、なんか漫才もプラマイらしさが薄かった。

八田荘「ラッキーなこと」6.5

ガリガリくん」の話などで、ラッキーなことを言い合う流れから、凄くラッキーなことをなかなか認めないという流れ、僕の中では今日のアマチュアのベスト3です。

じゃじゃ馬ポニー「ラップでお葬式」3.5

90年代に2丁目劇場や浪花座の若手芸人が、やりまくっていた設定ですね。3.5

ジャングルパンダ「子どもの質問に答える」4.5

小さい小屋で見たら面白いんだろうけどなあ。

ヘッドライト「カラオケで歌った順番」7.5 合格

もう正に「ミスターM-1三回戦」の名前を欲しいままにしているヘッドライト、しかし「手紙を省略していくネタ」とかと比べると、少し弱いんですよねえ、というか実はこれ「言いまつがいネタ」なんですが、言いまつがいのレベルは差はないけれど、言いまつがいの出し方で、ナイツとレベルの差が出てしまう。ローテーションで淡々とボケていくのは、凄く見ていて快感を与えてくれるんですが、ストーリーになっているナイツの方が最後の感動が、どうしても大きくなってしまう。
その辺が三回戦ではドカンと行くけど、準決勝や敗者復活戦、特に敗者復活戦のように観客に厳しい環境では、受け入れられない所でしょうか、本当に三回戦ぐらいのほど良い緊張感に、ヘッドライトのネタはマッチしてる。

ピアノソナタ「打者の成績発表」7.0

棒読みでシュールな野球ネタ、まあはっきりいってしまえば、POISON GIRL BAND風漫才だったのですが、淡々とした雰囲気と流れに、魅力が多い人たちでした。僕の中では今日のアマチュアの一番です。ただ去年の志ん茶、三年前の学天即、変ホ長調が、比較対象になるんだから、アマチュアの準決勝進出については、大きな壁が逆に出来てしまった。

恋愛小説家「アホな相方にツッコミをさせてみる」5.0

なんか「劣化オードリー」と評する声も多いようなんですが、僕はオードリーと比べる所にまで至らなくて、僕がネタ中に思ったのは「劣化オジンオズボーン」でした(笑)。ボケの方にツッコミをさせてみるというネタは、メタなネタとした手垢が付きすぎている。しかしこのコンビは、天然でアホだけど演技力は達者という大蜘蛛を、おそらくネタを書いてる方で今後の主導権を持っていると思われる西野が、持て余している。元つるせんねんの島原とかもそうでしたが、オーケイやDA-DAのコントライブとかで見ると、大蜘蛛の使いこなし方を分かっていて、凄く面白いんですよね。

天竺鼠「子供の頃はヒーローに憧れる」7.0 合格

これが天竺鼠らしさ、と言ってしまえばそれまでなんですし、川原のピンネタなんて、まさにそれが魅力なんですが、なんか漫才でこういう場所で見ると、印象度の薄い突散らかった漫才という感じになりますね、見ている時は面白いんだけど、見終わった一秒後には何も残らない。それは凄い良いことなんだけど、コンクール向きじゃない。

にじゅうまる「執事と金持ちの坊ちゃん」5.5

もう何度も見ているネタで、感想も無いと思っていたのですが、何というかこれも結局「言いまつがい・ダジャレ系」のネタなんですよね、「リズム系」とか「あるあるネタ」とか「Wボケ」といった括りは多々あるけど、「言いまつがい系」と「ズレツッコミ系」という漫才の系統は、新たに一つ出来ましたね。

辻イトコ・まがる「大阪のオバチャン」5.0

なんか普通の高齢者漫才になってましたね、二回戦の時のまがるさんが本当に、こういう所に出してきちゃいけないボケ老人のように見えるような、カオスを再現してほしかった。カカア天下の嫁が旦那を「婿養子」と罵るだけの漫才になっていた。

泰山北斗「子供のイタズラ」6.0

面白いネタなんですが、ここもこれだけの大舞台(ライブのレベルでも、会場の広さや格的にも)だと、弱さとか粗が目立ってしまう。

キングコング「野球のヒーローインタビュー」6.5 合格

登場してきただけで会場を支配するオーラ、第一声だけでお客さんを引き込む魅力、三分が一瞬のように通り過ぎていくスピード感、これをスターと言わないで、何というという舞台ではありましたが、もちろん本人達は真剣、本気に決まっているんですが、何か去年の予選・決勝とほとばしっていた情熱というか、熱量のようなものが全く感じられなかった。ネタの善し悪しではなく、熱気とか匂いとでも言うべきものが全く感じられなかった。

ぱんだぐみ「理想のデート」6.5

吉本新喜劇の男女ユニット、というか男の方は元ママ・レンジの健太さん、まあさすが元セミファイナリストだけあって、他の新喜劇の即席ユニットとは、レベルが違いましたね。前半だけなら7.0なんだけど、後半下って6.0だったので、この点数です。

アジアン「ジョギング」7.5 合格

物凄い面白くて楽しかったんですが、ただこれって男同士の漫才でも出来るネタなんですよね、せっかく少ない女流漫才の実力者なんですから、女性にしかできないネタで勝負して欲しい。それか後半にも素晴らしい喩え話がありましたが、以前のような言葉遊びネタじゃないと、面白いんだけど、あんまり他の男の漫才と差別化の効かないことになりそう。馬場園のテレビで最近作られてきた新しいキャラクターが、漫才で活かせていない。個人的には今日のベスト5なんですが、こういう漫才でこの先良いのかな? という風には感じます。

Aブロック終了

ここでAブロック終了、中田なおきの恒例のカウス師匠モノマネ、えーとこれでなおきさん年末の「あらびき団」出るらしいです。スタジオでカウス師匠が見てるそうです(笑)。「あらびき団」のスタッフも酷いことするなあ(笑)。

吉田「英語の発音」5.5

外人に道を聞かれた時のために、発音を練習するということで、まあ良くあるネタですね。

フリータイム「目覚まし時計」5.0

寝ている人と目覚まし時計、この設定はトリオだけど、にのうらごがなあ、凄いのあったからなあ。

ぷくぷく隊「静電気」3.0 合格

静電気対策の相談が、堀内孝雄谷村新司の話になって、いつの間にかノブ&フッキーの話になって、それが最初の静電気の話に戻って、というオチと構成は凝っているネタだったんですが、ネタの本編は「言いまつがい系」でしたし、入口とオチが綺麗に繋がっているのも、逆に巧いことやることを優先しすぎと思ったんですが、填っている人は凄い填っていたようなので、その中に審査員がいても不思議ではないです。

ガトリングガン「コンビニ前のヤンキーが怖い」6.0

高校デビューの強面の人がボケでした。ネタの傾向は高校デビューと同じでした。

丼「理想の出会い」4.5

落とし物を拾って貰って出会いにという漫才コント、男女コンビとしては手垢が付き過ぎかなあ、技術があるんだけど、それが逆にお客さんをほったらかしにして、話がさくさくと進んでしまってる。

千日前オリンピック「おばあちゃんの言いつけ」3.5

新喜劇のユニットコンビ、こちらは例年通りの新喜劇ユニットで三回戦に来てしまう人たちでしたね。

変ホ長調「ブログのゴーストライター」7.0→6.5

僕は最初のグラビアアイドルのブログのゴーストライターという流れで、押し切ってしまえばと思ったのですが、他の感想を読んでいると、後半のいつもの芸能ネタの毒舌的なところで、もっとキツイ毒が欲しかったという声が多いようなんですが、それを期待する向きも凄く分かるんですが、ただそれを期待されても、どんどんテレビ的で無くなって決勝の舞台が遠くなるだけですし、それはそれが正しかったかどうかは別にして、二年前のM-1決勝の場で否定されていることですしね、僕は前半の流れで続けて欲しかった。

スペースゴリラ「アンパンマン」6.0 合格

サンバルカンが改名したのか、元サンバルカンの人がいるのかは分からないのですが、アンパンマンという手垢の付きすぎたネタを、よく新機軸に持って行ったと思いますが、何言ってるか分かんない人も多かったでしょうね(笑)。「ひじきジジイ」は笑いました。

無駄無駄ラッシュ「どっちがボケを担当するか決める」2.5

ただでさえ「メタ漫才はもう良いよ」という感じが、こういうコンクールではあるのに、審査員的なものをネタにするのは、審査員の心証的にマイナスでしかないでしょう。Wボケ的な展開や、ツッコミがずれているなど、流行りの要素を下手にぶち込みすぎ。

ピンクゴジラ「電車でマナーの悪い人を注意」3.0

はい手垢手垢、印象的なボケは電車内でバリカンで頭剃るところだけでしたね。

マウンテンヒル「流れ星に願い」6.5

前半の「これがどう評価されるかやね」は面白いけど、それ以外はあんまり捻ったことはしない方が、素直にボケの岡田のキャラクターショーとして楽しめるんだけどなあ。

ゼミナールキッチン「修学旅行でパンツを別れる」7.5→7.0

正直、ベリー・ベリーゼミナールキッチンなら、両方ファンだけど、僕はこっちだけが上がると思っていました(笑)。まあでもネタ終わって一息ついてから、0.5点削ったのはオチの弱さというか無さ、伏線のわざとらしさ、こういうのは作家審査員は嫌って当然なんですよね。

女と男「居酒屋のバイト」6.0→5.5

レッドカーペットとかNHKの普通の漫才番組でやりきれてることが、やりきれていない、もったいない。ただここも三回戦はいつもこんな感じで終わっちゃうよなあ……。

オフクロワークス「森久美子」8.0

もう全く漫才じゃないんですが、ここまで盛り上げたら受かるかな? という風に思ったのですが、二回戦との違った点で、取って付けたように漫才っぽく見せる下りを入れたのは、かなり余計だったように思いました。あそこまでやったのなら、開き直らないといけない。

パプア。「ドドスコ♪」9.0 合格

完璧、もう落ちるとしたらリズム系のネタを「漫才じゃない」と思われるか、途中の「スラムダンク」の下りが、審査員に安易と嫌われただけだろうと思いましたが、まあどう考えてもこの日のベスト3でしたからね、あれは審査員には落とす勇気がいる。何度かこのネタ見ていますが、この人たちにとっては現時点で人生で一番の大舞台で、一番の出来を引き出していた。でもこのネタを敗者復活戦でそのままやって、スカイAで放送されたのが、YouTubeとかでアップされたら、彼らは第二のオリラジになれるかも知れない。面白いのはもちろんだけど、一定数のアンチも付きそうな芸風なのが、それだけ多くの人の口に付くことになるんだから、それも強そうです。結果的に大阪予選で唯一の非吉本プロの合格となりました。

あいす最中「マサヨーランド」7.5

山口了と女の子のコンビ、相方さんの出筋は分かんないけど、オタク的なところはエッセンスで、うまい漫才になっていたと思います。オフクロワークスからの良い流れにも乗っていたので、正直合格すると思っていました。というか山口了、滑舌良くなったなあ(笑)。

プリンセス金魚「こちらは忘れてる友達と再会」7.5→7.0

後半に失速したという印象と、「またサザエさんかよ」というのは、確かに残るんですが、それでもこれを合格にならないで、三回戦全滅の浮き目は可哀想だわ。いやでもプリンセス金魚は、この先にどっかで関西ローカルの賞レース、一つは取るでしょう。

コメディカル「DV」6.5

ドラゴンボール」はよく考えなくても略語は「DB」だから、「DV=ドラゴンボール」は間違ってるんだけど、それでも「そこまで酷い暴力じゃない」というのは、笑ってしまったよ(笑)。その後は北斗の拳に主要ストーリーは進んで、「言いまつがい系」のネタでした。

モンスターエンジン「地獄巡り」8.5 合格

「地獄八景亡者戯」みたいは言い過ぎだけど(笑)、でも言いたくなる気持ちは分かる。先に言われてなかったら、言ってたかも(笑)。この直後のブロック間のブリッジで中田なおきが、「モンスターエンジンに混ざりたい」と言ってたけど、そりゃ芸人ならあの空気に混ざりたいと思うよなあ。

さるつかい医師不足」6.0→5.0

「なんか上手いけれども、大人しいかなぁ」というのは、優しい感想だなあ、厳しい感想になると、「面白そうな雰囲気は出せているのに、徐々に下り坂になる」という感想になってしまう。二回戦の「通信簿」や、去年の「朝の支度」と比べると、見終わった後の印象度が低い、ポテンシャルを発揮できなかった。

コア「どちらが度胸あるか」7.0→6.5

暴走族の格好で登場、こういうキャラ作りはラヴドライブ同様、東京の芸人さんは揺るぎがないのに感心させられます。どっちが度胸あるかという言い合いから、徐々に変なアピールになっていくんですが、暴走族キャラの逸脱が、前回に準決勝に残った時は「セーラーマーキュリーが好き」ぐらいまでふれていたのに、今回は家族を大切にしているぐらいまでにしか、広がっていなかったのが残念でしたが、でも大阪のお笑い界の未来のためにも、受けていたんだし、ラヴドライブかコアはどちらか合格させて欲しかった。実際にアウェーの大阪で笑い取ってましたからね。

京子「怖い話」6.0

元金時の三輪と元ダ・ヴィンチの釜口のコンビ、面白いことは面白いんですが、完全に笑い飯のパターンを学天即風のボケでやってましたね、これは三回戦レベルの審査員には「オリジナリティがない」でバッサリですわ。

Dr.ハインリッヒ「知恵の輪」5.0

「独特の世界」だけで評価されるのは、デビューして1年とか2年の間まで、それ以上の広がりがないんだから、一般の人にはいつまでも評価されないし、マニアも世界観に進展がないことに、とっくに気付いているんだから、そろそろ何か考えないといけない。

テンテン「ドトールのバイト」4.0

バイトのシフトを気にして、漫才に集中できない漫才、こういうアマチュアNSCの人が安易にやりがちなネタを、地方事務所のエースがやってしまうところが、その地区のレベルを不当に低く感じさせるんだよなあ、これだったら同じ名古屋予選組でも、虎あげは。。みたいなアマチュアの人を三回戦に上げた方が良かったでしょう。

GAG少年楽団「劇団員の喧嘩」5.5

GAGは福井が芝居が下手な人、というネタを良くしているけど、他の二人も福井に負けず劣らず芝居が下手、というのが一番の問題だと思う。しかもほぼ同じような傾向のネタをして、それなりに達者なソーセージが出てきたことを考えると、こういうネタをしたいなら、本気で芝居の勉強しないと厳しいですよ。多分ヨーロッパ企画の人から、三人選抜して一年本気でやらせれば、簡単に追い抜かれるでしょう。

のろし「子供に甘えられるお父さん」5.5

面白かったよ、楽しかったよ、でもこういう漫才は、M-1では絶対に三回戦の壁は破れない。のろしの軽薄なイメージを追求することも、M-1向けに硬派なネタにチェンジすることも、どっちも中途半端になっていた。あとくすぐりで落語家のように巧いこという下りは、最近あんまりテレビや賞レースではしていなかったのに、ここに来て復活させてしまったのも謎です。吉本さんも組ごとのトリ扱いにしていたのになあ。

組の合間

最後の中田なおきのブリッジですが、パプア。のリズムが頭を離れない、という話をしていたのですが、微妙にパプア。のフレーズを間違っていたのが、中田なおきマジック(笑)。いやでもこういうのがM-1のブリッジには、脳を休ませてくれる優しいトークなんですよね、前田登の「瀧上くん萌え〜」トーク共々、なおきさんはいつも同じトークをすることで、僕たちお笑いジャンキーの脳を柔らかくして欲しい。

ひでまんしげまん「オバチャンの吐露したいこと」1.0→5.0

関西のオバチャンがただ二人で喋ってただけです(笑)。二回戦の審査員もよっぽど疲れていたんでしょうね(笑)。ある意味でWボケなんだけど、ある意味で本当に舞台で井戸端会議していただけです(笑)。最初は1.0にしたんだけど、それはこの人たちに敬意を払いすぎというか、ある意味で褒めすぎだと思うので、採点不能という意味も込めて、辻イトコ・まがると同じ点数です。

ところてん「弁当工場のバイト」4.5

昨日に出ていたジャコメッティ共々、二回戦に受かった時に「三回戦厳しくない?」と思ったんですが、そんなに見劣りしなかったのは、二回戦の審査員さすがと思いました。

スーパーZ「リストラされた人を励ます」3.5

あんなに面白かったスーパーZが、一時は「麒麟枠」の呼び声もあったのに、三枝師匠もあんなに気に入ってたのに、すっかりキャラも方言消えてしまっていた。彼らをこんな風にしてしまった、大阪の若手お笑いの環境を憎む、彼らは一日も早く華丸・大吉の下に送るべきだった。

ボルトボルズ「街頭アンケートを断る」4.5→5.0

構成が変なネタだなあと思っていたら、オチまでのどんでん返しのための仕掛けだったというのは、途中であそこまで違和感与えると意味無いよなあ、ただ寄席とかでベテランさんと一緒に見たら、凄い面白く笑える漫才な気はする。ボルトボルズは漫才も巧いし、二人のキャラも良いし、ネタもそんなに悪くないんだけど、なんか足りないよなあ、「松竹のソラシド」って感じ。おれソラシドも、ボルトボルズも好きなのに、この例えが、どっちに対しても悪口に言ってるように聞こえるのが悲しい(苦笑)。

はだか電球「愛の告白」5.0

T-BOLANSHAZNAと、大阪の若手芸人の少し懐かしいぐらいの歌手ネタの流行は続いていますが、そうかこの世代だとPENICILLINになるのね(笑)。最近のはだか電球のネタは、後藤の歌に頼りすぎ。

ギャロップ「時代劇をやりたい」9.5→8.5 合格

処刑人の下りは、この日の瞬間最高風速、というかあれは反則だって(笑)。おそらくあの下りは、この日唯一の一階席の客より、二階席の客の方が面白さ何倍増だったでしょう。もう見事に首切られる前の落ち武者でした(笑)。もう間違いなくこの日の瞬間風速第一位だし、今日のベスト3なんですが、物足りなさも残ったのも確か、なんかギャロップらしくない所もあったし、ここはこのネタを持ってきたら準決勝はアウト、ただ当然何か用意しているよなあ、大阪勢でオードリー、ナイツ、今年から東京勢のNON STYLEと渡り合えるのは、彼らだけという事前の予想からは外れませんでした。

笑い飯闘牛士→交通事故」9.5

これ決勝でやってたら、笑い飯はとっくにM-1取ってたでしょう。いや笑い飯はこれで良いんだよ、みんなこのオーソドックスな笑い飯スタイルのWボケが見たいんですよ、なんか今年は二回戦、三回戦とテレビでそんなに露出数が多くない、旧作を出してきているんですが、それで何の問題もない、だってこれが世間が見たい、お笑いマニアも期待している、笑い飯スタイルなんだから、他のM-1決勝常連がふがいないと言って良い三回戦だっただけに、笑い飯は二回戦に続いて健在を示した。準決勝に変に奇を衒ったことをしない限り、笑い飯は決勝は90%確実です。大阪三回戦、彼らより笑いを取ったコンビはいなかった。初日のAブロックは見てないけど、断言してやる(笑)。

総括

今日のトップ3は笑い飯ギャロップ、パプア。の三組でした、これは会場にいた人なら、全員の感想じゃないのかな? トップ5まで広げると、人によって違うでしょうが、僕はモンスターエンジンとアジアンで、惜しいのがヘッドライトかな? キングコングは見ている間の満足度は高かったんですけどねえ。アジアン、ヘッドライト、キングコングの中で、五組目は変わってきそうです。落ちたけどピアノソナタとか、ラヴドライブを挙げる人もいそう。
帰り道に知り合いと待ち合わせしていたら、目の前でアジアンが路上でインタビュー受けていてビックリ、前半の出番だったのに最後まで結果聞いてたんだ。アジアンですよ、まだ三回戦ですよ、そんなん受かって当然じゃないですか、それなのに彼女たちが最後まで結果を聞きに残っている、改めてM-1の凄さを思い知らされた思いでした。

簡易予想

とりあえず三回戦の大阪二日間を見た印象だけで、関西勢の予想です。

笑い飯
銀シャリジャルジャル
ギャロップ
△ スマイル
× ダイアン、モンスターエンジン
注 パプア。

いやパプア。はストレートインはさすがに無い(笑)、有力所が悉く討ち死にとか、もしくは敗者復活戦で上がりそうなところが、全部順当にストレートインしたら、分からないというぐらいです(笑)。いやでも笑い飯はすげえわ、やっぱり事の人たちは本当は底力がある。ジャルジャルギャロップは準決勝のネタ選択次第では逆転です。
この段階ではまだ追加合格の発表がないのですが、最終日も含めての追加合格の対象になるのなら、大阪予選からはまいなすしこうインヴァイト、プリンセス金魚、ラヴドライブピアノソナタの五組が追加合格の可能性あると思います。というか松竹ゼロはマズイでしょう、実際プリンセス金魚は良かったよ。

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