「M-1グランプリ2008」大阪予選三回戦一日目に行ってきました

残念ながら最初の三ブロックは仕事で遅れて見れなかったのですが、ただ実際の合格者の結果で見ても、また最初から見ていた友人の話を聞いても、前半は一ブロックごとに一組しか合格者が出ないような、内容だったようなので、まあ残念でしたが、それほど惜しくなかったですね(笑)。ミサイルマンの初の準決勝に行った漫才とか見たかったですけどね。
たまたまアマチュアの頃から知ってる、前半に出番を終えた出演者が帰路に就くのと、すれ違った時に「客の年齢層が高かった」と聞いていたのですが、それを踏まえても想像していた以上に、客層の世代が高くてビックリしました、久し振りに客の平均年齢より、自分の年齢が低いお笑いライブになりました。結果的にこれが凄まじく結果を左右することにもなりました。
今回は◎○△無印の印だけです。

カーネリアン 「憧れの人・諸葛亮孔明

途中からだったので、感想はなし。

桜 「子供の頃の習慣」△

どうしてこんなオタク腐女子漫才二連発(笑)。桜のエヴァ漫才ではなく、完全にオタク漫才になっていたのは凄い。「ギザ細かすぎて伝わらない アニメものまね選手権」も凄かったけど、桜の稲垣は引き出しが多い。この漫才はニコニコにアップされたら、賛否両論相当なコメントが付く人気動画になるでしょう。吉本は早くよしよし動画にアップすべきです。

ジャコメッティ 「バイクでデート」△

二回戦で見た時は印象薄だったんですが、三回戦の中に混じっても遜色のない漫才でした。優れた技術力が後押ししましたね。

クロスバー直撃 「強盗に合う」

ソラシド 「水戸黄門」○ 合格

二回戦と同じネタでしたが、ソラシドがこのレベルの漫才を安定して出せるようになったというのに、素直に感動してしまいました。

キンデルダイク 「野球部」

王 「早口言葉」

ブロックの始めだったんですが、審査員がトイレに立ったのを、司会のまるむし商店さんが言ってしまって、お客さんもトイレ休憩なんだと思って、沢山の人がトイレに立ってしまって、そのお客さんが帰ってくる中での漫才になったのは気の毒でした。まるむし商店さんも拙いことをしたと思ったのか、呼び込みの際に、盛り上げて上げていましたが。まあ何事もなくても足りなかったようにも思いますが、それでも少し可哀想でした。

ソーセージ 「ファミレスで食事に虫」○ 合格

『それではソーセージがお送りする、漫才「ファミレス」』と宣言して、コントINするというような、完全にコントをしていたのですが、あそこまで開き直ってくれると気持ちよかったです。ネタのレベルも高かったし、何より三人のキャラに合った配役がバッチシ決まっていました。三人それぞれの過去のコンビでも届かなかった、準決勝進出も納得でした。ここから会場の雰囲気も良くなったように感じました。

おにく 「ダイエット」

シャケへ〜ふ〜 「阪神の5番」

かりんとう 「教師と不良」△

麒麟 「テレビ的な演出のある漫才」○ 合格

まあそれなりに面白かったし、受けていた漫才ではあったのですが、麒麟のネタとしては先祖返りしている設定のように思いましたね、五年ぐらい前だと受けてただろうなあ、という微妙に古臭い感じだった。麒麟はやっぱり今年でなくても良かったんじゃないかなあ?

たいよう 「温泉旅行」

二回戦で大爆笑を取っていた「遊園地」と同じパターンのネタだったんですが、こういうネタって、絶対に二回戦と三回戦で受け具合が大きく違うんですよね。

パステルモグラ 「親子が河原で遊ぶ」

このコンビも現時点では三回戦が大きな壁ですね、ミサイルマンやソラシドのように越えれる日を待ちたい。

キャバレー 「犬の散歩」

ここも二回戦と三回戦で同じネタで、大きく受けが違いました。

極悪連合 「魔裟斗イチローが分からない」○

良かったんですけど、これは果たして“極悪連合”というコンビ名で、悪い人たちというギミックの芸人がやるネタなのか? という疑問が先ず一つ、そして全く同じタイプのネタを、この後でダイアンがやって大爆笑だったのが敗因でした。ネタの本題が悪くなかったので、入りとオチの悪い話も、取って付けたような感じでした。あまりにも極悪連合らしさが消えすぎてる。やっぱりこの人たちは客席に下りてくるぐらいのことしないと、名前が泣きますよ。一般客としては良かったけど、僕が審査員でも落としてる。
この辺で司会のまるむし商店から、真ん中ブロックだった、とろサーモン銀シャリ、ダイアンが後半に回ることが発表されました。ちなみに後で分かることですが、ここまでで36組出て合格者は何とまだ6組です。

インヴァイト 「広島のサザエさん」○

サザエさん」という手垢の付きすぎたネタですが、二回戦では大爆笑、この三回戦でも爆笑だったんですが、まあでも例年、三回戦で受けてるけど落とされるネタの典型ではありました。追加合格を期待したい。

スマイル 「居酒屋のバイト」◎ 合格

先日の「超新星」でも披露していた漫才でしたが、客受けだけなら、この日のベスト3に入る漫才でした。スマイルは今年は分かんないけど、この路線でやっていけば、いつか決勝にいけるでしょう。

藤崎マーケット 「中学の時の告白」△ 合格

部活とか休んだクラスメイトにプリントを届けに行く、というタイプの漫才って、大阪の主なお笑いファンが、女子中高生ということもあって、共感を得やすいということもあり、多くのコンビがM-1でも劇場でもインディーズライブでもやってますけど、この手の漫才って広義の意味で「学校あるある」でしかないんですよね、エンタとかでやってる「リズム系のあるあるネタ」を口汚く批判している大阪のお笑いファンが、漫才に形を借りた「学校あるあるネタ」を許容しているのは、納得が出来ないです。またネタも90年代の大阪の漫才師によくあるネタでした。正直、藤崎マーケットという知名度がお客さんになかったら厳しかったでしょう。去年よりは全然マシだったのだけが救い。これが合格で三拍子や超新塾に不合格は納得できない、という声は敗者復活戦の時に絶対に東京のお笑いファンからは出るでしょう。

天津 「酔っぱらいから女性を守る」○ 合格

向の演技力の高さというのは、これ以上なく出ていたし、今日の受け的には上から7番以内の出来でしたが、普通の上方漫才ですよね、この台本でけんた・ゆうたまるむし商店やケツカッチンが演っても違和感ない感じ、エロ詩吟の師範代とポンバシ系芸人が、それで良いのだろうか?

ジャルジャル 「上司に言い逃れをする」◎ 合格

M-1決勝でやる漫才を見た。今日の一位タイです。しかし年齢層が高い客層にあっても、登場や名前を呼ばれた際の、客席の期待値の高さが凄かった。

ケツカッチン 「CM」○ 合格

圭・修時代の代表作、名作漫才「難波で待ってて」をツカミネタに使ってのCMネタ、多少古臭いところはあったけど、これだけ受けたら審査員も落とすわけにはいかないよなあ(笑)。審査員に前田政二倉本美津留と、派閥の違う人たちが揃っていたけど、力を見せましたね、というかこれが初準決勝なんですね、一年目の結成のきっかけになった年は、三回戦止まりだったんだ(笑)。

まいなすしこうサザエさん」○

凄い受けていたんですが、「サザエさん」というありふれたネタで、ネタ被りを他のコンビとしたのが、敗因になってしまったかな? というかまいなすしこうが受けていても、毎年三回戦止まりなんですけどね、ただここも明日の追加合格はあり得ると思います。先日にインディーズライブで見た時に気になった、予告編の下りか短縮されていたのはホッとしました(笑)。

ラフ次元 「おじいちゃんと遊びに行く」

ウーマンラッシュアワー 「痴漢から女性を助ける」

インディーズライブで爆笑を取っていて、baseよしもとのメンバーに入れるきっかけを作ったネタでしたが、初見の際に大爆笑させて貰った時から、「この規模のライブで見たら面白いけど、ライブのレベルが上がったらどうだろう?」というのは、インディーズライブで見た時も、M-1二回戦でも大爆笑しながらも気になって指摘しましたが、やっぱり三回戦の壁があるネタでしたね、僕は後ろの方で見ていたのですが、知ってるネタだったから脳内補完していたけど、後ろの方の人はインパクトが薄いネタだったようにも思えます。

千鳥 「シャロン・ストーン」前半○→後半△ 合格

漫才アワードの二回戦では、ややスベリ気味だったネタですか、年齢層がそれなりに高いこの会場には合ってましたね、ただこのネタの後半の大失速というのは、お客さんの層が変わっても、あまり変わっていなかったので、千鳥はここで落とされることはないと思っているのかも知れないけど、過去にファイナリストが二組も落ちている三回戦で、これをやってしまう脇の甘さは気になるなあ、いやこれが新ネタならそうは思わないけれど、一度他の賞レースで失敗している有りネタですしね。

とろサーモン 「選手宣誓」△ 合格

悪くはなかったけど、正直「これは落ちてもおかしくない」とは思いました。自分が審査員として考えたら、「良くはなかったけど、落とすまではない」という所でしたが、東京で三回戦受けていたら確実にアウトだったでしょう。もしとろサーモンが東京で受けて、なすなかにしオジンオズボーンが大阪で受けていたら、合否の立場は逆転していたと思います。とろサーモンには決勝という期待の声もある中で、この程度のネタを三回戦で披露してしまったのは、吉本のスケジュール組みが酷かったのを踏まえても、猛省すべきだと思う。藤崎よりはマシだったけど、それは決勝に立つという期待が、お客さんが有る無しの差でした。

銀シャリ 「ことわざ」◎ 合格

M-1決勝でやる漫才を見た、PART・2です。いやジャルジャルと同じぐらいの期待値でお客さんに迎えられていたのもビックリ、お客さんはやっぱり現在、誰がいま波に乗っている、というのをやっぱり分かってますね、麒麟や千鳥に負けない、いや優っている歓声をジャルジャル銀シャリはネタ入り前から浴びていた。だから僕はオーディエンス評を否定する、お笑い関係者を、僕は全力で否定できる。このネタかどうかは分かんないけど、「超新星」でやっていた桃太郎や、二回戦やABCでやっていた「ABCの歌」かもしれないけど、この漫才もM-1決勝で見たい漫才です。大阪がいま胸を張って、「全国の皆さん、これが大阪の漫才だ、見て!!」と胸を張って出せるのは、ジャルジャル銀シャリギャロップの三組の中にしかいない。

ダイアン 「寿司を知らない」◎ 合格

始めに言っておきます、僕はアンチ・ダイアンです。でもこのネタは好きです。というかダイアンがこういう漫才している時は、彼らのことを僕が好きじゃないことを、忘れさせてくれます。もうこの漫才中も何度も手を叩いて笑わせて頂きました。ただこういう素直に西澤がキャラ通りのツッコミをして、津田が必死に突っこんで、でね西澤がそれに対して、暖簾に腕押しの対応で淡々とボケ続けるというネタは、僕は本当に面白いと思います。ただこういうネタでは、決勝に残れないというのも審査員の傾向から凄く分かるし、審査員がそういう選択するのも理解できるんですよ、だって、それってまんまダウンタウンですからね、本人達もそれに気付いて、奇手を仕掛けてくるから、準決勝から決勝にいけない、去年にやっと行けたけど、やっぱり「ダウンタウンのコピーだね」という漫才になった。だからその辺で凄く悩ましいとは思う、この漫才も素晴らしかったけど、決勝はこの漫才だと絶対にない、ただ僕はダイアンが毎年、三回戦でやるこういうタイプのネタは好きです。純粋にいつも笑わせて貰っています。

追加合格候補は?

インヴァイトまいなすしこうの「サザエさん」二組の中のどっちかかな? 極悪連合も良かったけど、ただこれで評価されてしまうのは、極悪連合の今後に逆の問題を生んでしまう気がするから、あんまり強く推せないです。

M−1@3回戦 ヴィアーレ大阪ホール - ike-chinの日記

「川畑が好き」 さかなDVDに続いてゲイネタが続く。って、去年も同じネタやってたろ(-_-;)  でも面白かったから準決勝に行ったかと思った。

見ていないんで、何とも言えないですが、東京予選のレポを読んでると、三回戦で去年とネタ被りしているコンビは、ビッグネームも容赦なく落とされていたようなので、座長座長は二回戦も同じネタだったようなので、審査員もその辺に厳しい人たちだったから、落ちて当然かなと思います。しかしさかなDVDは二回戦と違うネタだったんですね、二回戦が追加合格だったとはいえ、審査員も違うんですし、客受けは二回戦も凄かったようですし、同じネタで勝負しても良かったかなあ?

M-1グランプリ2008・3回戦(11-29・大阪)結果 - タコ息子のBlogでなぐり書き

新体制になってからbaseの上位カテゴリに上がってきたコンビには
厳しい結果が突きつけられていますね。

これは冒頭にも紹介した、今回の予選の年齢層が高かった、というのが要因になっているでしょう。女子中高生を前にして、普段圧倒的に受けているネタを自信満々に持ってきたコンビが、大人の客を相手に手痛い目にあった。やっぱり普段、無料から1000円のライブが当たり前の、インディーズやbaseよしもとのライブに通っているお客さんは、3000円の公演には来られない。その辺の客層の違いに、去年や今年にbaseよしもとに入ったような人たちは、普段と違う客層に対応しきれなかった。

結局ケツカッチンとソーセージ以外の合格者は
全て旧体制のbaseでのトップ組・ガンガン組ばかりですから。
その間にそんなに大きな差があるんでしょうか??

ケツカッチンはベテランコンビ、ソーセージも実績はないけれど、三人とも過去に何年もbaseよしもと在籍経験のあるトリオ、完全に大舞台や、大阪の若手芸人のライブ以外の舞台を知っている人たちが、経験値の差を見せたといえる結果になりました。

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