「M-1グランプリ2008」二回戦二日目を見に行ってきました。
今年は正直、M-1予選は行けないかなと思っていましたが、この日に時間を作ることが出来ました。なんか以前に大阪の∞ホールでM-1予選をやっていた頃に、NGKと∞ホールの動線が入り乱れて、トラブルになったりしていましたが(僕もそれで2005年のM-1で二回戦のブラマヨを見逃した)、横のスタッフ通用口みたいな所から、出入りするように改良されていましたが、気付かずに正面から入っていく、芸人さんやお客さんが多かった。僕も一度正面から入って咎められてしまった。でもM-1のお客様はこちら、とかいうのがスタッフ立っているだけというのは、かなり分かりにくかったですね。
ちなみに到着時には、最初のブロックが終わっていて、残念ながらギャロップは見れませんでした。あとMCが今日は太平まさひこでしたが、太平まさひこさんが悪いというわけではなく、M-1の司会は中田なおきのMCには、毎回不満を感じていたけれど、いないと中田なおきのMCって、長丁場のM-1予選に向いてたんだなあと、お客さんにあんなに気を遣ってくれるMCはいないんだな、という事が良く分かります。
2008 M-1 2回戦大阪(11/8)観戦記その2 - 野球マニアの独り言
ということで僕も各コンビレビュー行きます。寸評はあくまでも素人の個人的感想です。採点は5点満点で、基準としては5点「合格させなかったら審査員はアホ」、4点「合格でしょう」、3点「ボーダーライン」、2点は「一回戦レベル」、1点は「どうしてこれが一回戦合格?」という所です。+-補正や、2点に近い3点という表記もあります。
たいよう(吉本興業 大阪)「遊園地」4 合格
元ロデオボックスの高須さんと、元漫才ゲリラのまつもとさんのコンビ、結成して1年経っていないぐらいでしょうが、ネタしてるの初めて見たかも知れない。遊園地に行こうという設定の漫才に入ろうとするけど、潔癖性だからと断るという設定が、二人のキャラクターにバッチシはまっていて、前半の中で一番受けていた内の一組なんじゃないでしょうか? 全体でも今日の五本の指に入る出来だったと思います。4
すぴっぴ(アマチュア)「キャッチボール」2+
ナカノアンドデンジャラース(吉本興業 大阪)「友人にプリントを届ける」2-
こういう手垢の付いた設定を、プロ肩書きで出ている人が、やってくるのはアマチュアも多く出ている、大阪のM-1二回戦では、正直心証が良くないように思いました。
命果てるまで(松竹芸能)「軍人を探す」2+
レッドカーペットにも共に出たことがある、松竹芸能のピン芸人・松原タニシと小森園洋志のユニット、一回戦で見たら大爆笑だったんだろうなあ、という感じのネタでしたが、でもプロとして出ている人は、正攻法で勝ち目がないのなら、このぐらい印象的なことしないといけないと思いました。
じゃんじゃん横丁。(吉本興業 大阪)「借金の取り立て」1
いつものクソつまんないショートコントではなく、普通の漫才だったので苦痛なく見れたんですが、でもこんな印象の残らないことするのなら、いつものつまんないショートコントで、タダスベリした方が、よっぽど印象に残って良いと思う。なんかスベリ芸をやりきるだけの強さがない。
浮世離れ(アマチュア)「映画のCM」2-
元スゴイオモシロイヨの柴田と、元村本・栗栖の栗栖のコンビ、この二人でやるのなら、もっと無茶苦茶な感じを、少なくともこの人達の他のネタ知ってる人は、期待してしまうよなあ。
ところてん(吉本興業 大阪)「お弁当工場」2+ 合格
特にどうって事は無いように思ったんですけどねえ。
チョコタン(アマチュア)「コンパ」2-
素人と思われる4人組、これも一回戦なら面白かったろうなあ。
ハツボシ(アマチュア)「殉職シーン」2-
「殉職シーンをやってみたい」って漫才は、日本の漫才の歴史上、何百組ぐらいの漫才師がやったことあるんだろう?(笑)
辻イトコ・まがる(吉本興業 東京)「腹の立つこと→歌」3- 合格
オバチャンタレントとその婿養子という、お馴染みのコンビです。最近はずっと東京で予選に出てたし、二回戦に勝ち上がってきたのも、久し振りだったんじゃないでしょうか? 久し振りに見ましたが、何かまがるさんが本当にボケてるんじやないかと、心配になるような展開と演技で、大爆笑をかっさらっていきました。僕の横で客として見ていたある芸人さんが、「あれはネタなの? それとも本当にボケてるの?」と、一緒に見ていた他の芸人の友達に聞いていたのが、凄い印象的でした。でもまさか合格するとは思わなかった(笑)。
アジアン(吉本興業 大阪)「隅田にぴったりの男性のタイプ」4- 合格
出てきただけで、あれだけのお客さんを喜ばすんですから、すっかりテレビスターですね、七割ぐらいの力の入れようで、爆笑かっさらっていきました。
ぜんざいさん(アマチュア)「お金の気持ちになる」3-寄り2+
通訳と歯科医の助手の勉強してるという女性コンビ、お金の気持ちになって考えるというネタで、アマチュアがやるには、全体的に捻りすぎているように思ったけど、硬貨がみんな天満出身というのは笑いました、確かにそうだけど(笑)。
親子どんぶり(アマチュア)「保育園の先生」3+
母子漫才、確かに声が似ている。娘の方がハタチ過ぎぐらいだったので、お母さんの方もいい歳なんでしょうが、エドはるみ以降、このぐらいの年の人が若手芸人的なネタしていても、違和感がないのが困る。というか上品な雰囲気で、下品なことをするという感じで、少しこのお母さんもエドはるみに似ていたように思う。そもそもコンビ名から下ネタですしね。
乱拍(アマチュア)「ヒット曲を作りたい」2-
ベッターマン(タツノコアマ)「ベタなこと、シュールな笑いは許さない」3
面白いんだけど、「それはベタか?」「それはシュールか?」と思うことが、いくつか挟まるのが、お客さんが入り込むのが、止まってしまう所かな?
ドレットノート(アマチュア)「変身」3
片方は元ストレートタイムの人ですよね? ストレートタイムでM-1準決勝に行った時のネタを思い起こさせる、ハイテンションの繰り返しネタでした。行くかも知れないと思ったんですけどね。
おてもと(吉本興業 大阪)「ロボット漫才師」2+
こちらはストレートにツッコミロボットというネタでした。でもハマカーンとかなすなかにしが、同じパターンのネタやってるというの知らないでやってるのか? 知っていて遙かに上回るネタが出来たと思ったから、持ってきているのか、どっちなんでしょうか? なんか何となく知らないでやってるように思うんですよね、少し前にもある三人組のコンビが、「だるまさんがころんだ」のネタやってたんですけど、パターンが完全にザ・プラン9で、ボケがいくつも被っていたんで、あまりにも酷いなあと思って言ってみたら、プラン9の「だるまさんが転んだ」を全く知らなくて、驚いたことがあるんですが、そのぐらいいまの若手芸人って、いま売れている他の若手漫才師が、どんなネタやってるか見てないんですよね。
設定だけでなくて、ツッコミロボットの突っ込みの形がハイヒールのリンゴさんの真似というのもなあ、他のツッコミ真似するというネタで、リンゴさんの立ち方は、ベタすぎるよ。
銀シャリ(吉本興業 大阪)「ABCの歌」4+ 合格
タレントとして売れ始めると、同じネタでも自信が出てきて、劇的に面白さがアップすることがあるんですが、銀シャリはまさにそうだったなあ、銀シャリはまさにそれでしたねえ、いまの勢いを感じさせました。今年のABCでやったネタですが、面白さが飛躍的に向上してました。このままのスピードで伸びていったら、base勢で一番決勝のチャンスがあるんじゃないでしょうか?
モンキートレイン(アマチュア)「万引き」1+
アゲイン(アマチュア)「ハングルでだるまさんが転んだ」3-寄り2+
素人っぽい女の子コンビ、面白い所は多かったけど、少し聞いてて辛い所も多かった。
インヴァイント(アマチュア)「広島のサザエさん」4- 合格
今日二組目のサザエさんネタですが、インパクト、オリジナリティ共に完璧に前にやったコンビを上回っていましたね、ネタ被りしても、相手を明らかに上回れば好印象になりますね、広島と愛媛の人らしいですが、広島予選から上がってきた訳じゃないようで、今は大阪でプロ目指しているのか、少し気になる存在です。途中の広島から阪神に移籍した野球選手の名前を並べる所が、それほど盛り上がらなかったのは、お客さんの女性率が高かったからでしょうね、途中で「はだしのゲン」の設定が混ざっていく所は、巧くて唸りました。同じサザエさんネタのアマチュアだから、という訳でもないですが、去年の志ん茶に続く存在になりそうです。
天ぷらイズム(アマチュア)「ゴキブリやネズミの対処法など」2-寄り1+
ショールと言って良いのか、いい加減と言っていいのか、判断に迷う感じでした。
花いちりん(吉本興業 大阪)「物事を断る練習」2+
サイドエイト(吉本興業 大阪)「時代劇」4+ 合格
この人達も立場が今を作りましたね、明らかにテレビ露出などするようになってから、面白さ**が遙かに増してきました。今年は準決勝、そしてABCの決勝とかに上がる可能性は高そう、どっちか行くでしょう。
機動戦士リウンズ(吉本興業 福岡) ※未見
このあとで確実に個体コンビが続いたので、トイレタイムにしてしまいました、すみません。
アメディオ(アマチュア)「不動産屋」2+
物凄く久し振りに見ましたが、ボケとツッコミが入れ替わってるのに、後で一緒に見ていた人に言われるまで気付かなかった。昔やっていた頃のキャラとかも使ってませんでしたね。
マウンテンヒル(吉本興業 大阪)「都市伝説」4- 合格
時折、岡田さんがメタ的なボケをするんだけど、それが嫌みにならないのが強いよなあ。後半若干失速しましたが、それでも前半にお客さんを掴みきっていました。
ヴァレンタイン(アマチュア)「歯ブラシヒーロー」1
モスグリーン(吉本興業 大阪)「クララが立った」3+寄り3 合格
コンビで片方がクララとハイジをやって、片方に車椅子役をさせるというネタでしたが、それぞれがクララとハイジになってからのドタバタ感とか、完全に印象に残るインパクトの勝利でした。
S&M(アマチュア)「中学時代の人気者」1
ソラシド(吉本興業 大阪)「水戸黄門」4+ 合格
大阪の万年三回戦落ち四本柱の一組でしたが、明らかに去年から変わったよなあ、今年も準決勝には大阪の三回戦のレベル考えたら、余裕で行けるでしょう。この分だとよほどの失敗しない限り、10年目ラストチャンスの年まで、準決勝には確実に行けると思う。ただ「オンエアバトル」や「レッドカーペット」で目立つ方法考えないとなあ、今日の予選の山場と言って良い内容だっただけに、これを違う所で出せないのはもったいない。
王(デリートエンターテイメント)「早口言葉」4+ 合格
凄い受けていたけど、審査員的にこういう小手先感のあるネタはどうかなあ、ということも思ったのですが、まあソラシドに続いて、あれだけお客さんの反応が良かった上に、漫才アワードで二次予選40組に残ったネタでは、さすがにここでは敗退しないですね、メインの早口言葉より、組体操の流れになってからの方が、お客さんの盛り上がりが高い。
虎あげは。。(アマチュア)「かわいい」3寄りの3-
三年連続で二回戦で見る浜松のコンビ、といっても片方は人が変わっているようですが、これまでは地方予選の一回戦なら爆笑だろうな、という感じだったんですが、今回は大阪のお客さん相手に、レベルの高い所と混じっても遜色なかっただけに、残念でしたね。しかしこのコンビは浜松で活動していて、本来はミュージシャンという変わり種ですから、もっとそういうプロフィールを活かした方が良いと思う、大阪のインディーズの若手芸人が、いかにもやりそうな設定のネタするのはもったいない。
トライアングル(松竹芸能)「コンビニの店員と万引き犯」2+寄りの3-
オジオズ、なすなか、ヒカリゴケが東京に移って、のろしと共に松竹を支えないといけないコンビが、二回戦でこのぐらいのネタで落ちていくのは、正直、大阪のお笑い界のためにも良くない。なんかトライアングルは「これで行けると思ってるの?」と思わせるネタで、M-1で落ちていくことが多いよなあ……。
キャバレー(吉本興業 大阪)「犬の散歩中に告白」4 合格
キャバレーナイトから、ホスト風の人がいなくなって、男女コンビになってました。宮田さんも巧いんだけど、それ以上に山本さんの芸達者っぷりが光ります。
ケツカッチン(吉本興業 大阪)「ホラー小説を作る」3+ 合格
一回戦では、圭・修時代のネタを、修さんが圭さん役、高山さんが修さん役でやっていたと聞いて、どうなることかと思ったのですが、基本的に自由にボケるというベテラン風の漫才形式ではありましたが、基本的に高山さんがボケ、修さんがツッコミで、少し賞レース用の若手漫才っぽい作りになっていたのが、面白かったです。しかし知名度がある割には、アウェーの雰囲気になっていたましたね、というか場内の雰囲気とか、漏れ聞こえてくる声を聞いてると、和泉修と高山さんでコンビ組んで漫才やってるって、そんなに知られてなかったのかも。
ここで休憩挟んだのですが、たまたま見に来ていた友人に、ご飯誘われたりして、休憩明けに間に合いませんでした。松葉多治見さんとか見たかったんですけどね。
田楽コンニャク(アマチュア)「温泉とゴリラ」1+
中学生三人組だったようです。
ゆうきたけし(アマチュア)「親切」2+
オフクロワークス(アマチュア)「三分で分かる森久美子」4- 合格
顔と屈伸の動きだけで、森久美子を三分間表現し続ける、もう何万字使っても、文字や言葉では説明できないネタでした。明らかに漫才じゃないんですが、あそこまで独創性があって、客受けも凄かったら合格しますね。
シルキーライン(アマチュア)「佐々木さんから電話」2-
「メリーさんから電話」の話を変えていました。
大脇里村ゼミナール(吉本興業 大阪)「ペットのいいところ」3- 合格
正直、危なかったと思います。このコンビの発想と見せ方と技術のアンバランスさが、良い風に転がる時とダメな風に転がるとがあって、今回は完全に悪い方に出ましたね。印象的なボケフレーズも「言論の自由」あたりしかなかった。あのフレーズが出るまでは2+でも高いかなと思った。
桜(吉本興業 大阪)「子供の頃の思い出」3+ 合格
エヴァ漫才ではなく、アスカのコスプレが好きな女の子が、オタクな事を話しまくるという、完全なオタク漫才になっていました。おそらく台本は別の人が書いたんだとは思うけど、天津や大脇里村ゼミナールのやってるオタク漫才より、明らかに台本のレベル高かったんですけど(苦笑)、アルプス一万尺で、2ちゃんねるについて替え歌は最高でした。あとは稲垣ばかりテレビ露出して、増田とのタレントとしての場数の差がでることが、どういう影響を与えていくかでしょうね。いや本当に向は、稲垣に偉そうに指導している場合じゃないぞ(笑)。
尼崎インター(アマチュア)「いじめを止める」1+
まいなすしこう(吉本興業 大阪)「サザエさん」5- 合格
前半の途中でトイレに立った際に、トイレの横でスタッフみたいな人と「サザエさんのネタやってる人が、ここまでで二組いて、一組は爆笑取ってる」という情報を得て、ネタを変えようかと相談しているのを聞いてしまったので(笑)、どうするんだろう? という風に思っていましたが、変えない出来ましたが、結果的にそれで正解だったと思います。僕の真後ろで見ていた人は、「またサザエさんや」とか言ってましたが、同じ設定で明らかに一番受けると、逆にネタ被りも功を奏しますね。ただこのコンビは毎年二回戦では大爆笑だけど、三回戦では今ひとつになってしまうので、今年はどうなるか? 三回戦ぐらいになるとプラチナチケットで、必死でチケット取りに行く人とか取れなくなってるから、前田さんがカバンの中から出てきたり、かわいい声出したり、モノマネしても、驚いてくれないんですよね。
運天(アマチュア)「ラップ漫才」3+
親子コンビですが、M-1によくある子供とパパではなく、50代と30代ぐらいの親子漫才でした。この二人がラップからボウリングという、典型的な若手漫才していて面白かったです。途中で父親が息子に「落ち着け」と、明らかにマジ注意していたのも、大爆笑でした。ただ合格はしないだろうなあ、とも思いましたが(笑)。
トリプルエンジョイ(アマチュア)「気にしない♪」4- 合格
こちらの感想で気になっていたので、ようやく見れて嬉しかったのですが、確かにこのレベルのネタをやって、劇場のバトルライブで生き残れないのなら、東京に行った方が良いですわ。明らかに漫才じゃないんですが、それども二回戦合格は当然のレベルでした。
ダイアン(吉本興業 大阪)「医師が手術結果を報告」4- 合格
まあ決勝に行く前から、二回戦ではこのぐらいの感じでしたからね。
ピンポイント(アマチュア)「銀行強盗の練習」1
シンブソンズ(フリー)「ミスマッチ」2
響が先に売れてしまったから、このままの路線だとキツそう。
キタク(アマチュア)「不動産屋」1+
鳳仙花(松竹芸能)「コンビの比較」3+
面白かったんだけど、格上のアジアンと微妙に被ってしまったからなあ、あと昨日のチキチキジョニーではないですが、なんか松竹の三回戦が安全圏とは言えないクラスの芸人さんが、微妙に二回戦での力の入れ具合を、間違えているという気は、毎年見ていて感じることがあります。
ボンボンヤサゴナボン(アマチュア)「桃太郎と犬」3+→4-
このコンビとドレットノートが落ちて、明らかにコントのオフクロワークスと、リズム系のトリプルエンジョイが落ちたのは、審査員の力点の差だけでしょうね。ここが落ちたのはやや意外でした、分からなくはないけれど。
ハンサム((有)FECオフィス)「未成年飲酒」3
このレベルが出来る人が、沖縄拠点の芸人から出てくるというのが素晴らしい。
ピーマンズスタンダード(松竹芸能)「高校野球の試合前のかけ声」4- 合格
何となく吉本系の作家や審査員が好みそうなタイプと、ずっと前から思っていたんですが、それでも今回が初の三回戦なんですよねえ、南川さんのピン芸の方が、先に評価されてしまいましたが、ようやく一つ壁を突破してくれました。
八連単(アマチュア)「戦闘機に乗りたい」2-
大阪市(松竹芸能)「USJへの行き方」4+
オーケイ岡山、代走みつくに、かみじょうたけし、みわゆーすけの四人ユニット、ここしばらくM-1には毎年挑戦していますが、いつも二回戦でそれなりに笑い取りながら落とされてますが、今年は大爆笑でしたし、僕も相当に面白かったですが、でもこういうネタで中堅のユニットというのは、審査員も上げにくいだろうなあと、正直思いましたね。USJへの行き方を、「ひょっこりひょうたん島」のテーマに乗せて、代走みつくにが説明するけど、どうやっても瓢箪山に着いてしまうというネタでした。物凄い面白かったんですけどね、でもこれを落とすのを間違ってるというのも、なかなか言いにくいです(笑)。
しかしオーケイは主催イベントで、後輩の芸人とかと一緒にやってるコントが、凄く面白いという噂は、結構聞くんですけど、M-1でやってるユニット漫才を見ていると、納得できる物があるんですよね、凄い後輩芸人や同僚芸人と、一緒になって楽しい雰囲気を作ることに成功しているので、一度オーケイのコントライブは、見に行っておいた方が良いように思います。というかこれも賞レースというより、そういうライブのヒトコマとして、凄く楽しめるネタでしょうね。
さるつかい(アマチュア)「通信簿を楽しくする」4- 合格
ここまで全く触れませんでしたが、小ネタというか、ボケにPerfume使うコンビ多かったなあ(笑)。ここが一番巧く使えていたので、あえて言いますが(笑)。ここはもう三回戦までは行って当然の実力になりましたね。
フロントライン(吉本興業 広島)「大阪は都会」3-
そこまで広島を田舎扱いするのは、どうなのよ? という風に思ってしまった(笑)。「ナウいポーズ」とかの古い言葉のチョイスは、ベタだけど面白かったです。
蝉丸(吉本興業 大阪)「学校行事→ツッコミのイメージ」3+
今日も二組目でしたが、ツッコミがズレてきてるのを、修正したりそれを弄っていくネタというのは、オードリーが巧いなあと改めて思いました。このコンビも使い方が間違ってないし、面白いんですけど、それでもオードリーがあれだけ完成度の高いことやっていたら、他のコンビは止めておいた方が良いわ。
にほんしゅ(アマチュア)「いじめられっ子をヤンキーが助ける」4+
前にこのネタ見た時も好きだったんですが、どうも世間の評価は低いようですね(笑)。
鳳(吉本興業 福岡)「五輪の名言、インタビュー」2
かんばさかい(アマチュア)「彼女へ嘘を付く練習」2
あこがれ(アマチュア)「オバチャンのタクシー」2
天竺鼠(吉本興業 大阪)「鼻くそ」4+ 合格
まあこんな事をやっても、審査員が怒らないだけの、キャラクターの認知がないと出来ないネタですね。こういうネタに入らないという、メタ漫才はM-1見に行くような客には受けるんですけど、それに甘えていたら厳しそう。
ジャルジャル(吉本興業 大阪)「演出家と若手俳優」4- 合格
面白かったし、僕も笑ったけど、これ審査員によっては、ジャルジヤルぐらいの知名度があって、二回戦であっても、嫌われて落とされても、そんなに不思議でないネタチョイスだったと思う。これを勇気や自信と見るか、無謀と慢心と見るかは、微妙な所だと思う、かなり紙一重ではあるでしょう。
TAKADONO(アマチュア)「マナーの悪い人を注意」2+
シャレック(アマチュア)「ニューハーフ漫才」1→4
ニューハーフ漫才、出演者やスタッフ用の、今日の出演者資料で、男女の欄が自分たちは空白になっていたことなどを、ツカミにしていました。正直かなりよくあるニューハーフのあるある話だったのですが、最後の話でお客さんの多くをを完全に騙した上で、「嘘に決まってるやろ」と言い放って、はけていったのは見事でしたね、でもねいくら生の舞台で、客に考える余裕はないとはいえ、「移植技術が上がって、オカマとおなべで生殖機能も移植できるようになって、性転換しても子供作れるようになった」というのは、いくらなんでも、そんなことは出来ないと気付こうよ(笑)。
シスターズノート(アマチュア)「女の子を誉める」2+
鶴光さんの名前の使い方が巧かった。
ウーマンラッシュアワー(吉本興業 大阪)「痴漢から助ける」5 合格
村本大輔と元パラフィンキック中川のコンビ、以前に見たインディーズライブでも大爆笑でしたし、このネタ一本で、baseよしもとにも入ったようですが、M-1の舞台でも凄まじかったですね、この日の一番の盛り上がりでした。審査員も何人か手を叩いて喜んでいましたし、笑い飯より盛り上がりましたね。ただ二回戦で一番盛り上げたコンビが、三回戦で毎年失速しているのもM-1の怖い所、このコンビにそういう格の壁があるか、三回戦の注目でしょう。村本さんは以前に準決勝まで行ってるから、大丈夫かも知れませんが。
総括
ということで、そんなに「ここがどうして?」というような、おかしな合否は去年の二回戦と比べると、ほとんどなかったように思います。凄い納得の審査でした。自分が合格ラインと思ったコンビも三組ぐらい落ちてますが、それでも「納得できない」とまでは思わないレベルでした。このレベルの審査がこれからも続いてくれたら、決勝も面白くなりそうなんですけどね、どうなるでしょうか。
審査待ちの時間に、ずっと明日出演予定のナンダーMAXが、「天才てれびくんMAX」の取材受けてるのが、目立っていました。
そしてこの長丁場の観戦の後で、「ガンダム講談」を見に行きました(笑)。
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