このタイミングで出る関係者と視聴者の立場からのキングオブコント批判記事

というかこのぐらい書ける人が、このぐらい時間経たないと、見る気になれなかったというのが、色んな意味で全てを現していますけどね。

キング・オブ・コントの茶番について|松野大介論*1

予想はしていたけど、松野大介が物凄いぐらいに滅多切りしています(笑)。

「キング・オブ・コント」はビデオに録画しておいたが、少しずつ見ていた。見るのが苦痛なほどつまらなかったからね。小劇場が似合う芝居コントの羅列だったことと

これは僕も同じなんですよね、というか悪いけど生放送で見てられなくて、妹の家に飯食いに行ってたし、結果的に同じようなコントばかりの面子になった、ということもほとんど同意します。

 オレが頭にきたのは、落ちたというコンビをあれだけ集めて客席だか審査員席だがわからない席に並べてずっと座らせていたことだ。吉本の芸人だったり局とのカラミだったり実に日本の芸能界的な縛りでただ座っているだけ! ネタをさせるわけでもないのに同じ冴えないポロシャツみたいな服を着させて並べるとは、芸人に愛情がない証拠だ。芸人を、番組を作る歯車の一つにしか思ってない証拠だ。北朝鮮のパレードを思い出させる統一感だった。衣装というのは芸人の個性の一つだ。それを剥奪して目立たない服で統一させるとは、おまえらはうちの会社の言うことを聞く芸人だ、と番組が訴えてるみたい。

太字は引用者による強調です。ただこれは松野さんの言う通りだと思うんだけど、現場の判断として思うのは、最近の吉本系のイベントって、やたらと同じTシャツを着せて、ギャグ対決とか大喜利とか、ライブフェスティバルとかやってるから、その延長線上で当たり前のことしている感覚は、現場のスタッフとかにあったんじゃないかなあ? あと最近の若手ライブとかでものつくりしている人には、そうやって同一の衣裳とかで個性を消すことで、芸人の本来の実力が発揮されるみたいな勘違いは、絶対にあると思います。
しかしこのレベルの話を、ダイノジ大谷にぶつけてくれるのなら、結構楽しみだよなあ、というかそうなったら吉田豪は邪魔だけどね。ただある世代より下の(特に)吉本芸人さんは、他人に色々言われるの本当に嫌がるから、やっぱり大谷さんといえども難しいかな?

もみカル。 : コントって、もっとわかりやすく笑えるものでは?

日刊サイゾーの記事を受けての、ブログエントリーですが、一般視聴者から見た単純な疑問の提示としては、一番巧くまとまっているエントリーだと思います。

『キングオブコント2008』 - ike-chinの日記

こちらは一般視聴者というよりは、もう少しお笑いマニア的に踏み込んだ記事ですが、僕の感想もかなりこちらに近いですかねえ。バッファロー吾郎が関西若手お笑い界の必須キーワードを使う芸人になっている、という所が自分がこの番組でのバッファローを見た時の寂しさではあった。いや若手がバッファローの方のマネをしているといえば、もちろんそうなんだろうけども、そうなったらなったで反発して使わないのが、僕の知ってた頃のバッファローさんだった、というのは買いかぶりすぎてたのかなあ。

芸人失格 (幻冬舎文庫)芸人失格 (幻冬舎文庫)
松野大介

続・人間コク宝 人間コク宝 バンドライフ―バンドマン20人の音楽人生劇場独白インタビュー集 杉田 天国からマグノリアの花を

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*1:「キング・オブ・コントと、吉田豪イベントと、チケット発売と、ダイノジ大谷君について」という穏当なタイトルに変わっていたけど、こちらでブクマもしたので、このままにしておきます・笑