「旭堂南半球のガンダム講談一年戦争 〜第二夜〜」

ワッハ上方に、大阪方面軍のガンダム講談公演を見に行ってきました。ガンダム講談に関しては、YouTubeなどで本人や周辺が流している動画があるので、そちらでご確認頂くとして、ガンダム講談の旭堂南半球さんの単独公演です。
自分は開演10分前ぐらいに会場に入ったのですが、その時点で会場は満員で、会場からはみ出した所に並べてあるパイプ椅子での観賞となりました。*1正直いって、入門して10年経っていないような講談師が、自らの名前の講演会で、50人以上の客を呼ぶと言うことは、物凄く困難なことなんですよね、それを成し遂げているというだけでも、このガンダム講談というプロジェクトは、素晴らしい新たな挑戦だなと、開演前からボルテージが上がりましたね、旭堂流自体を「あんなものは講談ではない」と言う人もいるらしいのですが、ただ実際問題として、こうやって講談のイベントで、お客さんを集めている現実はやっぱり大きいです。
まずは弟弟子の旭堂南陽さんによる、普通の講談から演目が始まり、そちらも愉しく拝見させて頂いた後に、『ガルマ大佐の討死』(※リンク先にサンプル動画有り)で、ガンダム講談となりました。南半球さんの講談で、以前に見た時にあった技術的な物足りなさが、大きく改善していたことも驚きましたが、独特の盛り上げ方や効果の音の出し方など、本当に新しい文化の一ジャンルの誕生過程を見せて頂いてることに、感動しながら、沢山笑わせて貰いました。
そしてこのあとにゲストのぬまっちさんと岩橋赤鼻さんの出番でしたが、これがどちらも素晴らしかった。ぬまっちはいつものシャア漫談で来るかと楽しみにしていたら、予想を大きく裏切るトミノカントク漫談で登場、これが凄かった、一番面白くなる所は、入っていないのですが、この日の動画がアップされているので、それを紹介させて頂きます。

富野由悠季のモノマネ‐ニコニコ動画(秋)


いや、もう知っている人は、凄いの分かるでしょ?(笑)
この後に出てきたのは、本業は国語教師という、劇団ガンダムの方でしたが、この人はモビルスーツの速描きという芸をされていたのですが、これが本当に速い上に巧くて、さらに書いている間のつなぎの漫談も面白くて、今回は訳あって、ある業界の方と一緒に見ていたのですが、こういう芸がある人が、芸人にならないでいるという状況について、芸人になった所で、出る所がない上方の現状について嘆いておられました。
そう考えたらこのライブは、講談、形態模写、即興絵師と、所謂寄席の芸が揃っていたわけですが、そういった芸能が「ガンダム」という枠組みの講演でないと、難しいという状況は残念な一方で、こういう挑戦が講談、形態模写、即興絵描きといったジャンルを、復活させているという状況は、やっぱり面白いし、この取り組みの価値となっています。
そしてトークコーナーの後は、南半球さんの『ランバラル降下』(※リンク先にサンプル動画有り)となりましたが、最後のギレン演説から、お客さんを巻き込んでの「ジーク、ジオン!!」の大合唱、その部分はサンプル動画にも入っているので、是非ともご覧ください。お客さんと一緒に作る舞台、それがガンダム講談の魅力です。いやあ次回も是非行きたいですし、東京方面軍は18日に阿佐ヶ谷ロフトAで開催なので、是非とも皆さん、ご覧になって来てほしいです。
南半球さんのブログで、当日のレポートが随時上がっているので、そちらもご覧ください。

*1:丁度、シャアの左手に隠れている人の隣で僕は見ていました。