世界選手権2008男子ロードレース イタリアの優勝とベッティーニの引退

レースに先かげて前年の世界王者・ベッティーニが現役引退を表明、先日のツァベルに続いて、世界選手権を前にしての引退会見となりました。

ベッティーニ引退 - tannenbaum居眠り日記zzz

レース前の引退発表は、自身のプライドもあったかもしれませんが、結果的にイタリアチームの結束というものを、高めたように思います。「全てはベッティーニのために」という所で、チームの気持ちは固まった。

世界選男子エリートRR - tannenbaum居眠り日記zzz

しかし五輪でもそうだったように、スペインチームのチームプレイは、イタリアのエース、ベッティーニを完全に封じ込めることに成功してしまう、しかしその警戒を利用して、先頭集団に入っていたアシスト陣に対して、「勝利」を指示するベッティーニという、現場の判断が的中して、ずっとアシストの仕事をしていた、バッラン、クネゴ、レベリンが、自分たちの中から勝者を出す動きに切り替える。
そして結果的にバッランが優勝、クネゴが2位、レベリンが4位と、もう少しでイタリア勢の表彰台独占という、五輪での屈辱を完全に晴らす、イタリアチームの勝利でした。クネゴはチームとしての勝利に感動して、レース後に泣いていたらしいですが、それだけの勝利だったと言えるでしょう。
そして第二集団の先頭で、ツァベルと共に引退パレードのような形で帰ってきたパオロ・ベッティーニの、チームメイトの勝利を喜ぶガッツポーズ、忘れられない名シーンでした。