伊藤剛の「マンガ夜話」出演を潰した岡田斗司夫に拍手

いや絶対にこれ岡田さんのファインプレイでしょう。

BSマンガ夜話『よつばと!』の回にゲスト出演するはずでした。 - 伊藤剛のトカトントニズム

別に僕は、この元となった揉め事について、岡田さんや唐沢さんの方を支持するわけでもないし、その事についてはどうでも良いんですが、ただ伊藤剛さんのこの性格とか言い回しは、マンガ夜話にはそぐわないと思うんですよ、だってこの人の感じだと、間違いなく「いしかわじゅんと番組中衝突する」と思うんですよ、かつてのサエキけんぞう氏や大林宣彦氏や鴻上尚史氏が、いしかわ先生と嫌な空気になったのが、再現される危険性が僕は高いと思う。この番組は誤解している人も多いけど、マンガ批評討論番組ではなく、いしかわじゅんとその仲間達による、トークライブ公演と考えるべきで、いしかわ先生と決定的に対立したりする人がいるのは、過去の例から見ても、あんまり番組に良い結果をもたらさない。
マンガ夜話って、個人のマンガ論や批評を拝聴する番組じゃなくて、役割分担がされたトークショー笑点大喜利のマンガ批評版として楽しむものだから、伊藤剛の「よつばと論」を聞きたいというのは、もうそれだけで番組の趣旨を見誤っている、この番組で山田五郎とかよゐことかポジショントーク出来るゲストが支持されるのは、その辺にも理由がある。伊藤剛よつばと論が聞きたかったという人は、他でいくらでも聞けばいい、この番組は個人の論を拝聴する番組ではない。それは笑点大喜利ケンコバを入れて欲しいというようなものです。
チームワークによるトークショーというのが、「BSマンガ夜話」という番組の本質で、その中心にいるのは、いしかわじゅんなんですよね。
だから「BSアニメ夜話」が面白くないのは、夏目房之介のアニメ界における代わりは探せたけど、アニメ界のいしかわじゅんが探せなかった、岡田斗司夫は時には自分がそれを担当したり、池田憲章唐沢俊一大地丙太郎、北久保弘之、村上隆と色んな人を立ててきたけど、結局誰もいしかわじゅんの替わりにはならなくて、毎回一人当時のスタッフや声優キャストをパネラーに招くという形で収まってしまった。
そのぐらい「マンガ夜話」において、いしがわじゅんの存在は大きくて、この番組の面白さの原動力になっている、だからそれを揺さぶる存在というのは、番組からどんな形でも排除しないといけない、でもNHKのスタッフはあまり分かっていなくて、いしかわじゅんと険悪な空気を作ってしまうゲストを呼んでしまう、岡田斗司夫は狸だから、番組中に取り繕うぐらいは出来ますよ、それが出来ないのがいしかわじゅんで、そんないしかわ先生と対立する要素を持ち込んでしまうのが、伊藤剛氏だと思う。

と学会は変わらない。 - Something Orange

その一方で僕は、岡田さんや唐沢さんの方が信頼出来るとも思わないけれど、伊藤剛さんの方を信用・信頼出来るという人、この人は嘘を言わないとか言ってる人たちも、信用出来ないのが、こういう風に関係ない「と学会」を絡めてきて話を大きくして、話題にしようとしている件や、長谷さん(ではない様子、失礼)の言う所の「ダチョウ倶楽部メソッド」を使ってくる所なんですよね、正直こういうのを見ても、なおも伊藤剛さんを信頼出来るという人は、岡田・唐沢憎しで目が曇っているのか、意図的に何かを見逃している気がして、正直どっちもどっち以下の対応をしていると思います。と学会の唐沢俊一の処遇に関して、疑問を持っている僕ですら、この流れに荷担してと学会批判には与せないし、こういうのがもうすっかり古くなっている90年代言論人はもちろん、それ以前のポストモダン時代の言論人すら、21世紀以降の言論人が駆逐出来ない弱さの理由にように思えてしまう。なんていうか普通に喧嘩が下手すぎるし、大衆を味方にするとか、これまでの慣習を立てるということについて、下手すぎるというか、その必要性を感じてなさすぎ。
少なくとも僕がNHKの社員なら、このブログの告発を受けて、「この人はヤバイ人」ということは強く心に刻んで、二度と仕事の依頼なんてしないですけどねえ。というか無名の新人ならともかく、ある程度名前も売れて、代表作という著作もある人が、ブログで何の芸もなく、過去に喧嘩した相手を罵倒しまくるということが、そもそも社会人としても、芸人としての作家としても、ダメすぎると普通に思う。喧嘩相手を罵倒するなとは言わないけど、するんならもう少しプロとして芸のある形でやろうよ。

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レッカ社

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