「芸人は取材するべきである」という話に補足

もえもえポンバシ系8月29日放送分 - 一汁一菜絵日記帳

このにづかさんのエントリーのテーマは「現実と頭の中の折半」ということですが、こういう話をすると、すぐに「現実を取材しろ」という所だけを取り出して、僕らが安易に「芸人はあるあるネタをやれ」って言ってる風に、捉える人がいると思うんですけど、それは違うんです。
柳原可奈子なんかも、その辺の誤解があって、いまだに「所詮あるあるじゃないか」という声はあるみたいなんですが、いやでもねえ、とっかかりとして、こんな人居るなっていうの大事ですし、そういう既存にあるものをそのまま見せていたら、それは素人芸だけど、それを拡大して増幅させるように魅せる技というのが、いわゆる芸人の腕だと思うのですよ。
別に本当に元ネタになる人がいる必要はなくて、いなくてもいいけど「いそう」と思わせるというような所は、現実をきちんと見ているか、という所が大事になってくると思います。
はっきりいってあるものではなく、ないものを何の工夫もなく、出して来るというのは、「あるあるネタ」よりも安易な事だと思うんですけどね、世の中には無限に笑いの元になるネタが転がっているんだから、それを活かすにしても捨てるにしても、取材は大切だと思います。
さんまさんが年に一回、休みを取ってブロードウェイに芝居を見に行ってるとか、たけしさんの絵画とかタップダンスとか、あの人たちですらそういうことをしている、自分の新しい世界を広げようと、貪欲でいることを、見習わなくても良いけど、考えるきっかけにはして欲しいです。