三浦建太郎のパッケージデザイン無償問題から派生した件

「がくっぽいど」7月末発売 “ニコ厨”漫画家・三浦建太郎さんのイラストで - ITmedia News

この件については、色々と考えていましたが、考えている途中に見たのがこのブログで、良く分からなくなった。

プロは無償で商品を作ってはならない - E.L.H. Electric Lover Hinagiku

言いたい事は分かるし、理屈は通っているけれども、なんか安い正論という違和感が強くあって、取り上げたいと思ったけど、どう取り上げた物かと思案している内に、ブクマ中心に納得いく反論が多くあったけど、strangeさんが紹介していた、これが一番分かりやすかったし、何より面白い反論だった。

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前提として僕も元エントリの人は、どんな方か良く分かっていないんですし、他の記事とかもそんなに見ていないのですが、「こいつ売れてねーなー」ということを、先ず思ったというツッコミが最高でした。いやさっきも書いたように、僕はこの方良く分かっていないから、この人に関してではないけれど、若手のライターや編集者もやっているようなアルファブロガーの人で、ライターの方でそんなに売れて無さそうな人が書く、「正論は正論なんだけど、つまらない上に人情の機微を解していない意見」について、嫌な感じ以外の言語化出来ない違和感があったけど、その正体が分かりましたよ、「こいつ売れないだろうなあ」という事だったんですね(笑)。「正論を正論として言う(書く)」ということが、いかにつまんないかということを分からないと、ライターだろうが芸人だろうがジャーナリストだろうが、人に何かを伝える事は不可能でしょう。正論が正しければ正しいほど、正論を正論として言う人は嫌われる。でも大事な正論は伝えなきゃいけないというのなら、もう少し工夫して貰いたい。どうしてネットで正論をぶつ人というのは、常に上から目線なのかも気になっていたけど、昨今のテレビ見ていたら、別にネットだけじゃないかとも思う。
例えばid:finalventさんなんかは、内容については同意するときもあるし、違うと思うときもあるけれど、「正論を正論として言わない」という所が、ずっと読み続けている理由だったりする、タケルンパさんもid:finalventさんと同じで、ただ正論語りたがる人には、そういう姿勢が不評というのは、ブクマコメ見ていると分かるんですが、でもそこが売れるか売れないかの差だよなと、僕なんかは思ってしまう。人の心に届く所に落としていけるか、もっというとどんな重要なテーマであっても、オチのあるネタ記事が書けるかというのは重要でしょう。正論が好きな人には嫌われるだろうけれども、これはあくまでもプロのライターとかになりたいんならという話ですが。
最後に話が前後しますが、本件について僕が思った事を雑多に書いていくと、最初は例えば良いものなんだけど、どう考えても売れそうにない物を出す、弱小メーカーが何らかの伝手で三浦建太郎にたどり着いて、三浦建太郎もその商品を気になって、「よっしゃタダでパッケージ描いたる、その上で自分がパッケージをロハで描く事を宣伝に利用させちゃる」と言うのなら良かったのかな? とか一瞬思ったけれども、それはそれでさっき批判した「安い正論」とは対極にある「安い浪花節的な物語」でしかないわけで、ただもう前段階から話題になっていて、どうせ売れる事が分かっているソフトのパッケージという所に、違和感の正体があるのは事実なんだけど、別に三浦建太郎がパッケージ描いた所で、これだけ一部で有名になっている商品の売り上げが何パーセント上がるのか? という考えも過ぎったりするわけです。
結局は報酬というものは別にお金だけでもないわけで、三浦建太郎がこの件で「ギブ・アンド・テイク」が出来ている、「愛」が満たされたんなら、他人が本来とやかく言う問題じゃなかったようには思う、むしろこれが「無償」であるということを、マーケティングとして販売元が利用したことの方に、賛否の目を向けるべきだったような気がします。僕は是かなあとは思うけど、否と思う気持ちは分からなくない。
しかし以前のこのソフトの販売延期は、このパッケージ準備の為だったのかな?

がくっぽいど (7月末発売予定)がくっぽいど (7月末発売予定)

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