M-1グランプリ決勝でスローテンポの漫才が苦戦する理由

「爆笑オンエアバトル」6月12日放送分:昨日の風はどんなのだっけ? - 一汁一菜絵日記帳

というかね、若手はやっぱり頑張っている感出さないとダメなんだよなあ、ということだと思うのです。それをしなくていいのは、ダウンタウンとかウンナンぐらい才能があってこそで、世間の若手芸人というものに対して持っている、パブリックなイメージを裏切ることが「物足りなさ」という感情になるし、自分たちにはダウンタウンウンナンぐらいの才能があると信じたい気持ちは分かるけど、それで結果が出ていないんだから、テレビとか普段のお客さん以外の場所でやるときは、貪欲にアピールしていくべきなんだと思うのです。おぎやはぎだって、あれだけ才能ありながら、彼らの芸風を浸透させ納得させるまで、どれだけの時間がかかったか、ということだということです。
分かる人だけ分かればいい喩え話なんですが、いまbaseよしもとを春に卒業して、東京ではなくうめだ花月に行った人たちだけで、オンバトやったら、上に行くのはギャロップとジャンクションだと思うんですよね、もう本当に分かる人だけ分かればいいやという喩え話です(笑)。
スローテンポとは少し違うかも知れないけれど、さらっとやる漫才が一般のお客さんに評価されないのは、「若手らしさ」とか「貪欲さが見えない」という点、それが他の「若手らしさ」や「貪欲さ」を見せつける、他の若手と並んでみたときに、どうしても物足りなさを感じてしまうという所が強いと思います。
ではM-1グランプリで、そういう漫才では結果が出ない、ファイナルの審査員に評価されない理由として、「4分という時間と、手数を重視する審査員の傾向だと、ハイテンポで畳みかける漫才が有利」と言われているけど、もう一つの大きな理由として、さらっと前に前に貪欲に出ていかないスローな漫才だと、明確に「ダウンタウンより上か下か」という基準が出来てしまう。審査員席にいるわけですから、少なくとも紳助と松ちゃんはそういう目線で審査しているから、ダウンタウンっぽい漫才するコンビが、例年尽く下位に低迷しているし、もっと言うと松ちゃんは、そういうタイプの漫才は、ダウンタウンが全部やり尽くしたと思っていそう。自分たちより才能がないと、このタイプの漫才では新しい物はないって本気で思っているように思う。
だから松ちゃんが、最近評価している漫才コンビって、現在のスタイルになった後のブラマヨだったり、あとプラスマイナスを凄い誉めていたという話もあるように、ダウンタウンとは違う方を向いている人たちばかり評価している。ダウンタウンみたいな漫才は、自分と浜田がいればそれで良いと思っているし、やるのならば俺らより才能がないと、同タイプの漫才は出来ないと思っていそう。
ダウンタウンみたいな漫才はいらない」と決勝の審査員は、結構毎年明確に審査基準として示しているのに、そこに準決勝の審査員も、M-1の準決勝常連の芸人さん達も、ほとんど気付いていないことが、最近のM-1が二強とか三強みたいになっている要因だと思います。

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