「宇宙はくりまんじゅうで滅びるか」(山本弘/河出書房新社)

なんかの解説で「あとがき集」という紹介をされていたので、「それだったら単行本や文庫本はほとんど持っているか、読んでいるからいいや」と思っていたのですが、図書館でたまたま本棚にあるのを見つけたので借りて読んでいます。正確にはエッセイ集であり、家族の話というか奥様の話などは、いつも通り読んでいてこっぱずかしい気持ちにもなりますが、山本弘の小説のモチーフの一貫性を裏付けてくれています。僕は「サーラシリーズ」のラストはいまだに納得していなかったりとか、物語として填って読んでいるほど、不満に思う事もあるんだけど、それでも人として、愛とか人間の優しさというものを、凄い信じていて、それを小説家として物語の中に託していける姿勢というのは、やっぱり感動的だし、信頼して読み続けていける作家先生だと思います。やっぱり思春期前後の少年少女が読むべき作家の一人じゃないでしょうか?

宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?宇宙はくりまんじゅうで滅びるか?
山本 弘

トンデモ本の世界U MM9 トンデモ超常レポート傑作選 “環境問題のウソ”のウソ

by G-Tools