久しぶりに読み返した一冊より

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サッカー批評』編集部

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第四章の清水秀彦氏のコメントが印象深かった。

「人への依存から脱出することだね。今のJリーグでは、上の5つか6つしか優勝は出来ないですから。これ以下は、7位になっても10位にも大差はない。今なら横浜、鹿島、ガンバ、名古屋ね。それプラス、ちょっと間違って何かが起きてジェフとかね。浦和は入らない。この差は何なのかって言うと、人に依存したクラブづくりをやってるかどうかってこと。鹿島にジーコがいなくて変わったか? 磐田で中山がいなくなって、チーム力がガタッと落ちるか。それはないでしょう。浦和は、エメルソンが抜けると落ちる。京都は朴智星が抜けるとJ2に落ちる。その差なんです。下の方のクラブは、人に対して『お願いします』ってなっちゃうから、依存から抜けられない」

この本が出て四年後、ジェフと磐田と横浜はJ1にはいるけど、一時を思えば低迷といって良いスパイラルに填り、浦和レッズはJ1優勝、ACL制覇となっているけども、清水監督のコメントは、Jリーグの現代と今後に向けて示唆に富んでいることが分かる、仙台に根付いた活動をしている清水監督だけど、Jリーグの現場にもやっぱりこの人は戻ってきて貰いたい。
いやでもこの本は、この章以外にも、いまだからこそ振り返るべき記事が多くて驚きました。手元にある方は是非とももう一度読んで、いまに通じる話題を見つけたら、ブログエントリーの一つでも、それをお題に書いて欲しい。