光市母子殺害事件で、差し戻し審は被告に死刑判決

正義は守られたけど、むなしさは残る。

この判決を支持する意見の人の声は、最後に関連サイトへのリンク一覧でまとめておきますが、皆さん一様に「正しい判決」であり、「正義が守られた」「司法が正常に機能した」と言っている人たちでも、これが100%諸手をあげて喜んで良いことではない、一つの問題をクリアしたあとに、新たな問題意識を抱えている方が多いのがよく分かります。しかし一部の反対派の人たちが、この判決を受けて、さも「死刑支持」の人たちが、この判決を受けて小躍りしているような表現をしている人がいるのは、僕は許し難いものがあるし、何よりもこの裁判を利用して、自分たちの主義主張をしたいだけという、本件弁護団と似た臭いを感じてしまいます。今回の件に関しては、死刑支持派の人たちの方が悩んで考えていた人が多かった、何も考えずに自らのそれまでの思想信条だけで動いていた連中との差は、そういう所に確実にあった。
ただ、この裁判の判決は、あなた達にとってこれは敗北だったかも知れないけど、僕たちにとってこれは少なくとも勝利ではない。そしてそれはこの人にも同じ事でしょう。

光市母子殺害事件の記者会見見て無い人へ:アルファルファモザイク

痛いニュース(ﾉ∀`):朝日新聞女記者「この判決で死刑に対するハードルが下がった事に対してどう思いますか？」

おそらく国立大とか出てる可能性が高い、アサヒの女がこの程度の見識で、田舎の一青年がここまで渡り合える、というか完全に勝っているんだから、立派と言うしかないです。

「【死刑判決で本村さん（１）】「彼も覚悟していたんじゃないかと…」」事件です‐裁判ニュース:イザ！

「【光市母子殺害】本村さん「ひとつのけじめついた」」事件です‐裁判ニュース:イザ！

この人がエライなと思うのは、まずここまで戦った事もエライんだけど、それ以上にこの戦いをあれだけ冷静にやったこと、僕は自分の身内にこういった事件の被害者が出たときに、ここまでの労力をかけて戦うことは出来るかも知れないけど、あそこまで冷静に戦う事は出来ないと思うし、この判決を受けても浮かれることは無いだろうと、前々から彼の発言を見ていれば思っていたけど、この期に及んでまだこういう発言を落ち着いて出来るのは凄い人だと思います。
何年か前を頂点にして、本村さんへのバッシングというのは一定量あったし、いまもあるけどもその中に「目立ちたいだけ、スタンドプレイが過ぎる」「犯人憎しという気持ちで絞首台に送りたいだけ」というような批判の声を上げる人たちは、本村さんのコメントの中身や物言いをきちんと聞いていないんじゃないか？もし聞いていてそう思う人がいるのは、僕は人として大事な所のネジが緩んでいる人という風にしか思えない。
早く本村さんには、この事件は忘れられないだろうけど、次の人生に意識を向けれるような時間が、早く訪れてくれる事を祈りたい。裁判で失われた時間を取り戻し、そして被害者母子の分も幸せになって貰いたい。

世に倦む日日本村洋の復讐論と安田好弘の怠業　− 山口県光市母子殺害事件

光母子殺害：元少年に死刑判決 - 琥珀色の戯言

でもこの人はおそらく人一人を自分が死刑に追い込んだ事を一生背負っていく、でもそういう人だから世間は彼を後押ししたし、感情だけではない部分で、司法や世間を動かすことが出来るだけの、冷静な合理性もそこにはあった。だから裁判を「世間の感情が裁判の結果を左右する」なんて、したり顔で批判している奴は物事の本質を全然見れていない。
僕はこのブログを始めてから、一つだけ仮想敵にしている集団がいて、それは「知識だけを武器に攻撃してくる想像力に欠けた連中」であり、言葉を変えると「大衆を馬鹿にしているインテリ」ということになるんでしょうか？僕はそういう連中が感情とかまた違う、想像力の欠如を持って知をひけらかして被害者家族を苦しめている姿は、許せないという感情がありました。
そんな中で本村さんは、本当によく頑張ったと思います、誤解を恐れずに言えば田舎の高卒（一部のソースだけで書いていましたが、大卒ですね失礼、というか当日に訂正コメント書いたはずなのに投稿きちんとしていなかったようでスミマセン
その日に直したというか、訂正文入れたつもりだったのに不思議、でもまあ色々と釣れたと思うべきなのかな、釣りたくもないんだけど）の一介のサラリーマンが、日本のトップクラスの法曹界の人間はもちろん、マスコミ人、知識人などとこの九年間渡り合ってきたのは、どれだけ大変な事であり、それらの壁を突破するというのが、どれだけ困難な事であり、決して「愚鈍な大衆を上手く煽って、感情的に流れるようにし向けた」なんて単純な事ではない。それは全く物事の本質を見つける事も、想像力も働かす事も出来ていない。
とにかく僕はこの裁判の結果について、本村さんに「おめでとう」と言うつもりはないし、それは思わないけども、そういう連中に対してだけは、良く戦ってきたなと思いますし、そのことは褒め称えてあげて良いと思う。

痛いニュース(ﾉ∀`):【光市母子惨殺】判決は「死刑」…弁護団、ため息→上告へ

しかしこの犯人にも弁護を受ける権利はあるし、犯行を否定する殺意を否認することだって許されている、しかしこの弁護団の弁護方針ややり方は、正しくなかったということはきちんと記しておかなくては行けない。「卑劣な犯罪者にも弁護を受ける資格がある」という話と「弁護士・弁護団はどんな卑劣なやり方で弁護しても構わない」ということを、一緒にして話をしたがる人たちを、僕は牽制しておきたいです。

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