UEFAカップ 準々決勝セカンドレグ「ヘタフェ vs バイエルン・ミュンヘン」

バイエルン、ゼニト、フィオ、レンジャーズがUEFA杯4強 : FW_NEWS

四強はバイエルン・ミュンヘンゼニト・サンクトペテルブルクフィオレンティーナ、レンジャーズの四チームとなりました。チャンピオンズリーグから落ちてきたチームで唯一ここまで残ったレンジャーズ、ブンデスリーガも独走中のバイエルンはカーンが今年で引退、そしてロシアの新星・ゼニト、悲願のフィオレンティーナと、それぞれ物語要素たっぷりの四チームが残ったわけですが、このセカンドレグの主役は偉大なグッドルーザーでした。

ヘタフェ会長「ベッケンバウアーはヘタフェというクラブを決して忘れないだろう」 livedoor スポーツ

僕にとってスペインリーグの一番の愉しみは、華麗なパスサッカーでも、攻撃的な楽しい試合でも、バルサやマドリーの強さではなく、ここ数年だけでもレアル・ソシエダエスパニョール、ビジャレアル、そしてこのヘタフェのように、中堅クラブ、中堅よりも下のイメージがあるクラブが、ある時期から突然強くなって、リーグ順位をチャンピオンズリーグ圏内争いに参加し、リーグカップUEFAカップで輝きを見せていく所です。その逆に近年のデポルティーボバレンシア、セルタ、ビルバオ、そして先ほど名前を出した中からもソシエダが、つい最近の全盛期を思えば悲しい事になっているという、栄枯盛衰の激しさが、チャンピオンズリーグ圏内を争うクラブが、ほとんど毎年同じ面子になっている、プレミアやセリエとの違いとして、僕はリーガ・エスパニョーラを愉しんでいます。
だって現時点でラシン・サンタンデールが5位ですからね、4位のアトレチコチャンピオンズリーグ圏内争いに勝ち点3差だというは、スカパー!で中継していたのを最後に、スペインサッカーにアンテナ貼らなくなっている人は信じられますか?(笑) あの頃はオーナーが監督を傀儡にして指揮取っているのだけが、話題だったチームがですよ?(笑)
そして今回ヘタフェは、奇跡のような120分の試合のほとんどを10人でやってのけ、クラブ設立は歴史あるクラブが多い欧州サッカー界の中にあって、たったの25年前でしかない、マドリードの小規模クラブは、優れた監督が続けて就任し、チームは大きく発展していき、今シーズンの新人監督ラウドルップも更にチームを拡大していき、そして今回クラブは欧州サッカー界に伝説と歴史を残して、さらに新たな歴史を積み重ねていく、その挨拶状としては、あまりにも強烈で残酷で感動的な一試合を、スペイン中に、いやヨーロッパ全体にヘタフェは刻みつけました。偉大な冒険者たちの最後に拍手を、そして栄光の日は早く来てほしいし、来年のUEFAカップにもまた出てもらいたい、国王杯を我が手に掴む結果を強く望みたい。悪いけどクーマンバレンシアなんかにトロフィーを与えるぐらいなら、この素敵なクラブにこそ、カップと来シーズンのUEFA杯の切符を手にしてもらいたい。

ヘタフェ会長「ベッケンバウアーは、彼の人生を通してマドリー州の南にあるヘタフェというクラブを忘れることは決してないだろう」
オリヴァー・カーン「ヨーロッパのカップ戦で140試合に出場してきたが、今夜のことは信じられないし、忘れられない試合となった。私のキャリアの中でも経験したことのない夜となった」
ヘタフェ会長「ベッケンバウアーはヘタフェというクラブを決して忘れないだろう」 livedoor スポーツ

マルカ紙「君たち(ヘタフェ)はわれわれの英雄だ」
ラウール・ゴンザレス「スペインサッカー界はヘタフェを誇りに思うべきだ」
テレビ実況「ケ・グランデ(なんて偉大な)」
スポーツナビ|スペイン中を感動させた“偉大な”ヘタフェ

しかしラウールは色んな試合で、たまたま現地観戦していてコメントを求められている気がするんだよなあ(笑)、よっぽどサッカー好きなんだろうなあと感心させられます(笑)。