芸人よりもアイドルの方が、相手を立てながら弄って笑いを取るのが巧い件

SMAPTOKIO、特にTOKIOは僕の中ではお笑い芸人の箱の中に入っている人たちです。というか「笑っていいとも」とかで、中居、草なぎ、香取くんの三人の司会と、芸人の司会を見比べると、お笑い芸人ファンとして悲しくなってくる気持ちになる時は、確かにあるんですよね。

ベテラン声優三人の動画と、芸人からアイドルが奪ったもの - 人間として必要な軸がない щ(゜ロ゜щ)オーマイガー!!!


いやもうねえ、芸人村だけで暮らして、その中だけで「面白い、面白くない」というごっこをやっていて、それだけしか知らない客の前での評価を評価基準にしている連中に、常に多様な現場、多様な価値観の下で揉まれている人たちに、叶うはずが無いじゃないかというのを証明していますよね、大阪でもいま深夜番組で関ジャニ∞が番組やっていますが、たまに大阪の若手芸人とかと絡んでも、明らかに関ジャニの人たちの方が、テレビ的だし、バラエティでの振る舞い方を知っていて、笑いも取っていて寂しい思いにさせられます。ジャニーズ事務所が「ABCお笑い新人グランプリ」に所属タレントをエントリーするようになったら、おそらく賞取るのは時間の問題ですよ(苦笑)。

電車の日本人と、お笑いアイドルの歴史|松野大介論

松野さんも書かれているように、日本のテレビ演芸界において、アイドルの存在というのは欠かせないし、もしかしたら80年代の漫才ブームや関西芸人ブーム、吉本ブームなどを経ても、いまだにトータルでの日本のお笑い界への貢献は、まだアイドルの人たちの方が大きいかもしれない。
僕はスマスマはそんなに好みじゃないというか、SMAPは笑いのツボを刺激されきれない所があるんだけど、TOKIOの「鉄腕DASH」とかは、毎週見ているわけではないけど、面白いもんなあ、その辺をお笑い界の中の人たちが、あんまりよく分かっていないなあと思うことが多いんですよね、そうじゃなかったら千原兄弟で、ジュニアばかりが評価されて、兄のせいじの評価が高くない理由が説明できない。
いや絶対にバラエティ的な振る舞いとか、芸人以外との絡みや司会進行という意味では、ジュニアよりせいじの方が圧倒的にポテンシャルが上じゃないですか、実際に大阪時代の千原兄弟の番組って、ほとんどがせいじが回していたし、桂文珍にも「懐の深さ」を絶賛されるなど、大阪で大師匠みたいな人たちの覚えが良かったのは、ジュニアではなく兄のせいじの方だった。
一般向けにテレビで売っていくのなら、芸人内評価の高いジュニアではなく、それこそマサイ族の中でもすぐに人気者になれる千原せいじの方が、絶対に天賦の才を発揮できるはずなのに、例えば「笑っていいとも!」の新レギュラーでも、ジュニアがピンでレギュラーになって、事もあろうにコーナー司会をさせられているのは、何か間違っている気がしてならないです。 正直、周りに助けてもらってフォローしてもらいながら司会しているジュニアというのは、見ていて痛々しかった。
一方でチュートリアル福田のバラエティでの適応能力の高さは、新レギュラーとして登場した「笑っていいとも」にあって、目を見張るものがありました。大阪ではいまだに「徳井のおかげでM-1チャンピオンになれた奴」みたいな扱いを受けていますが、結局そういう扱いがチュートリアルを大阪ではブレイクさせられなかった要因だったのではないか? ということを思い知らされました。
なんか福田さんとか、千原せいじさんがテレビの画面にいると、安心できるんですよね、こういう一般向けの潤滑油的な人がある世代を境に評価されなくなっているのが、大阪のお笑い界のヤバイ所だと思います。
やっぱり最初からメジャーで受けることを目的に養成されている、ジャニーズのタレントさんと、ある段階まで井の中の蛙でいることを許されている、大阪のお笑い芸人では、やっぱり同じ場所に放り出されたときに、明らかな差がありすぎる。そんな井の中の蛙のような状況で、唄もダンスも出来なければ、男前でもない人たちがCHA-CHAの真似事をやっているみたいな感じで、プチジャニーズ的なチヤホヤされる環境を男子校の学園祭のノリでやっているんだから、そりゃ本物には勝てないよという話だと思います。
最後になりましたが、改めて言えることは、南ちゃん、日高のり子の声はやっぱり最高です。