爆笑オンエアバトル第10回チャンピオン大会 セミファイナルAブロック - 一汁一菜絵日記帳

すぐにレビューの感想に乗っかってという感じにはなれなかったので、二日遅れとなりました。すぐにというテンションになれなかったのは、そんなにレベルが高くなかったからと言うことに尽きますが、それでもこの前の時間にやっていた「上方漫才コンクール」よりは、かなりレベル高かったですけどね(笑)。

えんにち 漫才「子供の接し方」

トップバッターであれだけ盛り上げれば、このぐらいの点数は当然でしょう。ネタ自体は弱かったけど、場をしっかりと盛り上げるというのは、お笑い芸人と言えば辿っていけば、賑やかしとか太鼓持ちにルーツを求めることは出来る、そういうことが出来ると言うことは、芸人として必要な大事な要素だと思います。だから高得点は納得ですが、2位は無いよなあとも思うけど、これは周りが低かったという事でしょう。

ハイキングウォーキング コント「スーパーイリュージョンショー」

だからといってこんな宴会芸レベルの羅列では、そりゃどんなに盛り上げても玉を入れようという動作にまでは、なかなか結びつかないですよねえ、少し「お客さんを舐めていた」というような事を言われても仕方ない内容でした。何故「Mr.スズキックス」でやらなかったのか? という部分も含めて中途半端感が強く出てしまったけど、「AGE AGE LIVE」も卒業するようですし、タレントとしてランクが上がっていくということで、この番組へのモチベーションがもう無いのかも知れない。それだった今押しているネタを見せておきたいという所でしょうか? でもそれだったら「Mr.スズキックス」のキャラでやるべきだよなあ、TBSでもやっていたから、「爆笑レッドカーペット」との契約とかではないはずだし、よく分かんない出方になってしまった。

響 漫才「温泉旅行」

引っかかり所がない、出始めの頃の響を見ているようでした。ここ数回の高得点のオンエアは、僕にとってはそんなに面白くはないけど、後を引くというか、凄い覚えている印象度の高いネタだっただけに、今回の中で一番印象の薄いネタをやったという感想になってしまうのが残念です。

ブロードキャスト 漫才「エスコート→童話」

今日の印象薄のもう一組ですが、今日は全体レベルがかなり低かったので、正直これでもファイナルに残れるかもなあと、少しだけ不安でした(笑)。通常回のオンバトでは良いんですが、こういう芸風は本当に賞レースに向いていない。東京行ったすぐ後ぐらいは、なんかを掴んだかな? という風には思ったんですが、名古屋時代にM-1二回戦や三回戦の為に来ていた頃を思い出した。

ななめ45° コント「車掌のコンサート」

今年は演技も台本もかなりのハイレベル水準のコントを出してきていたのに、かなり期待はずれのネタになっていた。なんか大阪の若手が番組で急遽ユニットコントやることになって、突貫で作ったような台本とキャラ設定と演技プランでやっているようだった、普段の彼らのクオリティの高さを考えると、雑で大味としか言いようがなかった。

三拍子 漫才「おんぶ」

もう巧いわー、小憎いわー、という感想しか残らないですよ、もう真面目に見てる方がバカというか、これだけ内容のないことをあれだけ堂々と真剣に、しかもハイクオリティでやられたら笑うしかないですよ、もう真面目に見ている客の心を、巧くスカしていくのは見ていて小憎いけど、もう笑ってしまうしかないもんなあ、ただ三拍子がオンバトのチャンピオン大会とか、M-1である一定の所で壁になっているのは、こういうやり方について強い拒否感がある人が、少数とは言えある一定数必ずいることが、3位や4位にはなれても、1位を取ることは出来ない壁になっているのも感じてしまいました。面白いんだけどなー。

今回、ちょっとゆるいネタで通ったんで
オンバトはやっぱり常連びいきだ」
という声もあるんですけど

地方収録で、ましてチャンピオン大会のセミファイナル、常連も糞もないと思うんだけどなあ。

イワイガワ コント「ドラフト記者会見」

前半ぐらいの段階で「これは最後二大どんでん返しの歴史に残る大爆笑オチ」が来ても、取り返せないなあと思うぐらいダメでしたね、オーディエンスの挙手制のゴングショーだったら、かなり早い段階で切られているネタだったように思います。

ストリーク 漫才「腹の立つラーメン屋」

今回は吉本さんがネタ後のインタビューや軽量の際に、「確実に落ちた」という表情だったけど、吉本さんからしたら軽量で驚きの表情が出たぐらいに、本人達からしたら意外な勝ち上がりだったようですが、完全にこの番組の客に彼らがはまった、そしてそこまでやり通した事へのご褒美を得たという所でしょう。ファイナル楽しみにしています。

プラスマイナス 漫才「警察24時→借金の取り立て」

前半のワチャワチャした所を見たときは、どないしたものかと思ったけど、後半は去年の後半の勝負ネタをしっかりとやってくれましたが、「しっかりしたネタからワチャワチャした展開に流れる」というのなら分かるけど、「ワチャワチャした流れから、しっかりした展開に行く」というのは、構成上どうなのかなあ? こういうオーディエンスの投票、しかもネタ披露直後に合否判定をみたいなルールでは、あまり良い構成とは思えなかった。しっかりした設定でまず興味を引いて、確実に笑いを取った後で、後は勢いと雰囲気で持って行くという構成の方が良くないかな?

超新塾 漫才「ロックンロール劇場・クイズ→スタメン発表」

まあ普通の超新塾でしたけど、最初のえんにちから大きな山がないままに延々と8組来てしまったので、最後にこの人達が出てきて鬱積したものが爆発した感じでしたね、普通のレベルの中で真ん中ぐらいの出番順だったら、点数が4桁に届くことは無かったでしょうが、全体的に良くない雰囲気の中で最後に自分たちの空気に持って行ける芸風と、豊富なキャリアと多様な経験を持っている人たちが、巧くこの流れで最後を引いた。
今回はセミファイナルとしては、レベルは僕がオンバト見てきた限り、最もレベルが低いかも知れないと思える回ではありましたが、ただそれだけオンバトで4勝して、更にこの後にチャンピオン大会まで控えているという状況はキツイんでしょう。結果的に出番順がトップとラストだった、とにかく分かりやすい人たちが1位と2位で、構成に不備が見えたり、ネタ飛ばしたコンビが4位と5位に入るレベルになったのは、いかにここまでキツイ消耗戦を下手かというのを痛感させられます。こんな消耗戦を潜り抜けた10組が、全く消耗していない上に、最大級の勝負球をまだ温存しているNON STYLEが迎え撃つのは、竹槍でB-29に立ち向かうような絵すら思い浮かべてしまう。もうネタバレしている所を見に行けば、結果が分かるようなタイミングでいうのは、恥をかいてしまうかも知れないけど、この状況だけ見たらノンスタ勝つに決まっているよなー(笑)。
一部で西日本収録だったから、ストリークとプラスマイナスは残れたという声もあるようですが、西日本とはいえ島根だったら、そんなことはないと思いますけどね、大阪の番組とかもそんなにやっていないはずだし、もう少し関西より文化圏が近い北陸の西側とか、四国とかで収録の時でも、そんなに大阪勢が有利になる印象もないから、全体的にそんなに高くないレベルだったからでしょう。ただそうは言っても、同じ日にやっていた「NHK上方漫才コンクール」と比べたら、格段のレベルの違いがあったことは認めざるを得ないですけどね、賞を取った三組がそのままここに入っても、上位に残れたかはかなり微妙だったでしょう。

爆笑オンエアバトル 8 (8)爆笑オンエアバトル 8 (8)
NHK爆笑オンエアバトル番組制作グループ

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