どうもオンバトって過小評価されてる気がする

どうもオンバトって過小評価されてる気がする - 一汁一菜絵日記帳

以下、引用は基本的に特に記述がない限り、「どうもオンバトって過小評価されてる気がする - 一汁一菜絵日記帳」からのものです。

よく、「オンバトをきっかけにブレイクした芸人が居てない」
という理由でオンバトが過小評価されてるんですけど
(特に大阪の若手芸人のファンがそういう事が多い。
「だから、こんな番組にチカラを入れてもしょうがない」という理論)

ますだおかだはどう考えても、全国ブレイクのきっかけは「爆笑オンエアバトル」だと思うんですけどねえ。
というか権威にすがるような言い方になってしまいますが、Wikipediaで紹介されている「著名人からの評価とコメント」を見ていたら、明石家さんま松本人志太田光立川談志渡辺正行春風亭小朝内海桂子という師匠クラスや、現在カリスマ芸人と言われている芸人が、この番組を高評価していて、この人たちはみんな志向している芸やお笑いの価値観がバラバラなのに、この番組への評価というのは共通していること、そしてこれだけの人たちがチェックしている番組だということを、宣言している番組を過小評価したり、「力を入れてもしょうがない」なんて考えになるのが、そもそもおかしいんですよね。
実際にこれだけの大御所芸人が見ているという事は、ネタ番組やバラエティ番組を作っているスタッフは、もっとチェックしているでしょうし、この番組をかなり現実的な自分たちの番組に起用出来るか? というような目線で見ていますよ、こんな宝の山は見逃すわけがない、テレビ局のバラエティ版の人からしたら、こんなに良いブルペンはないでしょう。

オンバトは「若手芸人の登竜門的な番組」なので
「これから売れる可能性のある芸人を選別する、
もしくは育て上げる」という役割があって

オンバトをきっかけにブレイク」というのはないかもしれないけど、「オンバトをきっかけに、ブレイクするきっかけとなった番組への起用が決まった」という人は絶対に多いですよね、DonDokoDonとかアンジャッシュとかテツandトモなんかはオンバトでの露出が、2000年頃からのテレビ露出増加に繋がったし、地上波で爆発的な人気を得るきっかけになった番組への出演のきっかけは、やはりオンバトだと思いますよ。めちゃイケの「笑わず嫌い王」って、一時期まで確実に「地上波にあまり露出していないオンバト常連」みたいな枠があった。
大阪で活動している芸人に、そういう流れになった芸人がいないのは、単純に大阪を活動拠点にしていたからというだけでしょう。例えばオンバトでチャンピオン大会とかに出ていた頃に、ビッキーズや$10が東京進出していたら、それはどうなっていたか分かんないし、実際にいった人も少ないので、成功例も失敗例も二組ずつぐらいしかいないから、あんまり参考にはしにくい気がしています。
ただアメリカザリガニルート33は、この人たちの評価が上がった時期というのが、バラエティ番組の流行の流れが、この人たちの適正にあまりにも向いていない形に流れていたから、いまは難しいですが、それでも一応「テレビでだけ見る、少しお笑い好きです」という程度のレベルのお客さんにも知られているだけの知名度があって、お笑いの仕事で贅沢な暮らしは出来ないかも知れないけど、安定した生活が出来るだけの固い評価は得ているわけだし、実力は落ちていないんだから、今後のバラエティ番組の流行の変化次第では分からない。いつでも復活出来るところのラインからは退いていないことは評価されて良い。

ハリガネロックユウキロックの迷走が原因なんで
そこから抜け出せば、たぶん売れると思いますし

ハリガネロックに関しては、完全にこの通りですしね(笑)。
だから現在、オンバトで頑張っている関西芸人の中だと、ストリークNON STYLEに東京進出の噂がありますけど、そういうオンバトで活躍している真っ最中に東京に行くという例は、数えるほどしかケースがないので、結構楽しみです。

で、そういう所で勝ち残って行く事が
今は直接ブレイクに繋がらないかも知れないけど
後々に良い結果に繋がると思うんですよ。

この後の記述も含めて、にづかさんは「ファーム」として「オンエアバトル」という話で、カンフー映画の例とかを出していますが、僕は先ほどは「ブルペン」とも言いましたが、やっぱり「ショーケース」としてのこの番組の価値は、もっと大阪の芸人は認識しておくべきでしょう。
だっていま大阪の若手芸人でネタが出来るテレビ番組って、関西ローカルでもありますか? ほとんど無いじゃないですか、あっても吉本の若手芸人が司会しているバラエティ番組の中のワンコーナーで、30秒や1分ぐらいの時間を、松本人志が批判していたような形式でしか出来ない。
今年度に入ってから大阪吉本はbaseよしもとサライブの芸人さんが、番組にエントリーするようになっていましたが、このランクの人たちが大阪で三分なり四分なりの放送時間を貰えて、ネタが出来る機会なんて現在ほぼノーチャンスに状況で、あるとしたら賞レースはあるけど、関西のテレビ局主催の賞レースの予選審査の保守的な所を考えれば、ほぼこの番組しかチャンスはない訳じゃないですか? しかもこの番組は明石家さんまが、渡辺正行が、立川談志が、有田哲平がチェックは欠かさないと宣言している番組、「レッドカーペット」にも「めちゃイケ」にも「エンタの神様」にも「笑っていいとも」にもつながるショーケース、力を入れないという理由がないし、この番組の傾向を研究して挑む価値はある番組じゃないのでしょうか?
4分から5分のネタ時間で、NHKの全国放送で、午前0時台という深夜ではあるけど、そんなに物凄い遅い時間でもない、むしろお笑いファンやテレビ関係者にとってはチェックのしやすい時間帯の番組で、放送コードという制約しかない中で、知名度が全くない芸人さんにチャンスをくれる番組というのは、どれだけ貴重であり重要かということは、もっと理解されて良いでしょう。、
見て貰わなきゃ、大きな番組に起用される機会なんて、絶対に訪れないんだし、芸人さんなんてまず知って貰わなきゃ意味がない、見て貰わなきゃ意味がない、そしてこの番組は小さな劇場で固定ファンの前でしかネタが出来ていない芸人にとって、最高の自分を試せるアウェーであり、自分たちを知らない沢山の人に知って貰えるチャンスだということを分からなきゃ、アイドルでも歌手でも芸人でも、何でもそうですが芸能人にとっての一番の不幸は、一人でも多く自分たちのことを知らない人がいる事だということに気付かないといけない。

でも、ルート33は今でも漫才で家族を養っていけるぐらい
稼げてるんだから、それで充分だとも思うんですけどね。
「芸人はテレビだけじゃない」っていうのは
まさに彼らを指して使うべき言葉だと思うんですよ。

そうなんですよねー、なんかね売れてないけど評価は高い若手に対して、「芸人はテレビで売れるだけじゃない」と擁護する人って、絶対にルート33とかへびいちごとかしましまんずのように、テレビにはあまり出ていないけど、漫才の舞台でしっかり稼げている人たちのことを、そんなに評価していないんですよね、でも「芸人はテレビだけが全てでない、しっかりとした漫才を追求していく道もある」というのは、本来はこういう中堅に言うべき事で、若手を甘やかす為に使うべき言葉じゃないですよね、「芸人はテレビだけじゃない」と言って、いまの流行に背を向けていることを是とするのなら、お前らもっとロケット団を評価しろや、なんて事を思ってしまいます(笑)。

結局「自分らが何を求められてるか?」
というのが解らないまま、学ぶ機会から
そっぽを向いて、自分を贔屓してくれる人にばっかり
向いてやって来た結果がこうなっちゃった訳ですよ。

なんか松ちゃんも、最近の笑い飯に対しては「自分たちの一番面白い所が分かっていない」という評価に落ち着いている感じですよね、その理由を大阪のお笑いファンが甘やかしているという所に、理由を見つけているみたいだけど、でも僕は貴方と紳助、そしてあなたの周りにいる人たちも同罪だと思っています。

ぐっさんやストリークはテレビの前の人に
楽しんでもらおうとしてやってる
即興のコントや漫才じゃないですか。
でも笑い飯のってただの悪ふざけでしょ?

もう15年以上前に、トミーズが大阪の独特の概念として「いちびり」というのがあって、他の地方の人には分からないことだけど、この「いちびり」というのが、大阪で一番嫌われるタイプの人間だっていう話を、本当に良くしていた時期があって、トミーズは東京芸人批判の際によくこの「いちびり」という概念を使っていたんですが、でも僕には笑い飯に限らず、いまの大阪芸人って凄い「いちびってる」と思うんですよ。
とろサーモンの「松竹に行け」ってツッコミとか、鎌鼬が単独ライブで「B1角座」をからかうようなVTRを流したのも、僕には吉本の若手が松竹を馬鹿にするという、凄い質の悪い「いちびり」だと思っていました。

言うてみたらテレビの前でピースサインして
「山田見てるかー!」って言ってる素人と
変わらないじゃないですか。
もう完全にサークルというか学生のノリなんですよ。
プロ意識の欠けらもない。

そういう行動というのが、もう完全に他校を馬鹿にするというような学生ノリなんですよね、プロとしての当たり前に持っていなくてはいけない、同業他者へのリスペクトとかに欠けている行為でしかない。本当に吉本芸人から見て、松竹芸人は馬鹿にするしかないようなことしかしてなかったと、仮にそれを認めたとしても、もう少しプロとして誠実な批判や批評の仕方というはあるはずです。

そんな笑い飯を「彼らこそプロの漫才師だ!漫才職人だ!」
って持て囃したり、そのチョップリンの話も
「芸人同士の友情物語」として感動してる人が居て
僕はどうしても、そのファンのノリに付いて行けないし
どうしても笑い飯が好きになれないんですよ。

僕はそのエピソードは知っていたけど、もう完全に「またbase芸人が、松竹芸人をからかって喜んでいる」という種類の話として受け止めていたので、そういう反応があることに驚きました(苦笑)。

だから、今笑い飯がああなっちゃったのは
大阪のお笑いファンが甘やかしすぎた事が
原因だと思うし、いっぺんどっかでもまれないと
彼らはこれ以上、上に行けないと思うんですよね。

これ別に、にづかさんが元々笑い飯にアンチだったから言ってる訳じゃないですよ、あれだけ評価していた松ちゃんだって「放送室」でこれに近いこと言っているんです。

あまりにも彼らの芸人人生は順風満帆すぎた。

全くその通りなんですが、何かいまだに笑い飯や千鳥のことを、「裏街道のスター」みたいな見方している人が多いんですよね、これはダイアンや天津もそうですが、僕たちからしたら大阪の関係者やbaseのファンから甘やかされている風にしか見えない人たちが、「雑草」だ「月見草」だと言われる一方で、NON STYLEとかプラスマイナスとか、ある時期までのジャルジャルとかが、凄い過小評価されている一方で、「贔屓されている」みたいな言われようまでされていたのは、凄い納得出来ないんですよね。
M-1決勝の事前VTRでも千鳥が「NSCに行っていない」というだけで、「雑草魂」みたいな紹介されていたけど、あれの違和感は本当になかったですね、思い出したのは、巨人の上原がマイナー大学出身と言うだけで、自分のことを「雑草魂」と呼んでいることについて、「巨人のドラ一」が何言ってるの? という批判を受けていたことがあったけど、凄いこの事を思い出した。
NSCとかに行かないで、本当にゼロから見知らぬ土地である大阪で、仲間見つけて公共施設で舞台を自分たちで作っていったという、デビュー前の時期の苦労というのはあっただろうし、それは素晴らしいことなんだけど、でもそれはNSC出てるとか、出てないとか関係ない、みんな共通してある苦労じゃないですか、世の中に出るまでの間の大変な時期というのは、みんな一緒ですよ、それは全く違う道から来た人も、吉本が事務所としてエリート候補生みたいに育てた人も、同じだけの苦労しているものですよ、それを既にある程度売れて生活も出来るようになっているのに、声高に言っているのは本当に格好悪いと思った。
だって笑い飯や千鳥が、仲間で公共施設借りて自主ライブやっていた頃、NON STYLEは二人だけで三宮の路上で漫才していたわけでしょ? それはどっちが本当の「雑草」かって話でしょ? プロデビュー前の時期の苦労なんていうのは、みんなある程度同じぐらいの苦労はしているのに、ただプロになる前の話が、大阪の若手芸人になる方法と少し違う道というだけで、「雑草」とかいうのは違うんじゃない?
でもそれを認めてしまう所も含めて、やっぱり大阪っていま吉本の若手芸人を、甘やかして温室育ちにしてしまう、それがアウェーに弱い上に、こういう違う場所の価値を見いだせなくなる理由になってると考えてしまいます。

爆笑オンエアバトル 8 (8)爆笑オンエアバトル 8 (8)
NHK爆笑オンエアバトル番組制作グループ

爆笑オンエアバトル〈7〉 東京03 単独ライブVOL.5 傘買って雨上がる ニコニコチャンプ NON STYLEにて ご指名・ご購入ありがとうございま~す!~感謝してます編~

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