「図書館以外は不要」橋下氏、大阪府施設の廃止・売却検討 : YOMIURI ONLINE

なぜ[芸能]と[漫才]カテゴリかというと、「上方演芸資料館ワッハ上方)」が清算の対象に入っているからですが、正直ここの劇場施設、特にインディーズ芸人や若手の落語家さんが勉強会に使っている、上方亭とレッスンルームに関しては、こちちらの方が存続を求める声は盛り上がるかも知れないけど、本当なら民間でやるべき事、という指摘は最もなんですよねえ。
実際に東京では沢山のこの規模の劇場があって、しかも安く提供している所が多いのは、こういう公共施設があったら他が利用されないというのもあって、大阪に少ないというのもあるかも知れないから、健全な競争とかもそうだし、場所を探すとか、集客を会場の知名度に頼らないという努力をするべきという、天啓と考える時期という見方も出来るとは思います。
本当なら民間でやるべき事、という指摘は最もなんですよねえ、吉本興業さんの持ち土地、建てたビルに賃貸しているのが現状ですが、あれだけの一等地と考えたら、そんなに安いお金でもないでしょうし、上方演芸の振興と文化保全などを目的にするのならば、吉本と松竹と落語協会三者がスポンサーになって運営するというのが、一番良いと思うけど、どうなるかな?
僕としても「資料館」の存続と、せっかく集まっているライブラリの公開継続、そしてせっかく育ってきている文芸員の方の生活だけは、何とかして貰いたいとは思いますけどね、吉本は建物を無償提供、松竹と落語協会は、黒字になるようなイベントや寄席を定期公演していくという形にするとか、なんてことも思うけど、難しいだろうなとは思います。
例えば芸人さんとか関係者がどれだけ署名を集めても、相手は「180万票」を楯にすると公言している知事です。ホール関連の賃貸が高くなっても良いとか、ワッハでワッハが主催の有料の収益ライブやるときは、芸人・事務所・スタッフが、無償で協力しますといった提案を織り込んでいくのは、存続運動をするのなら、大事だと思いますね、一方的に残してくれだけでは、今回のリストラがワッハだけをターゲットにしていない以上、横とも色々と比較されるでしょうし、民間化、独立した財布の公益法人化とか、場所の移設なども含めた広い案を出していかないと厳しいでしょうね。セーフティネットと図書館は残すという所が本気感じるのよね。

ワッハ上方を作った男たちワッハ上方を作った男たち
毛馬一三


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