バラエティ番組が軒並みつまらなすぎる件 : After

長寿番組が増えた、というか増えすぎたというのは、テレビのマンネリ化に拍車かけている気はする。「めちゃイケ」が「めちゃモテ」時代を含むと今年13年目、「ガキの使い」が19年目で、番組だけでなくプレイヤーもほとんど変わっていない、マンネリ対策や意図的に早い段階でマンネリに持って行く工夫をしていた番組でなければ、最近の番組という気がする「SMAP×SMAP」が12年目、「学校へ行こう」が11年目、「はねトび」でも今年7年目な訳で、以前にめちゃイケが10年目突破の際に比較した一覧がこちら。

ダウンタウンのごっつええ感じ」が6年、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」が10年+リニューアル番組が1年、そして番組終了の事情が違いすぎるけど「ウッチャンナンチャンやるならやらねば」が約3年、「笑う犬シリーズ」が5年、「夢で逢えたら」が2年半、「テレビのツボ」が3年、「突然ガバチョ!」も3年と、ほとんどの番組が記憶よりも短い期間で終了している
「芸人の活かしかた・殺しかた」〜めちゃイケの話、バラエティ番組の寿命の話(2006年3月31日)

2006年に終わった「ワンナイ」でも6年放送していたし、やっぱり最近の番組は長い、伝説的な長寿番組だった「クイズ100人に聞きました」が13年目で終了、「クイズダービー」と「8時だョ!全員集合」が共に16年目で終了ですが、これらは全てお化け視聴率番組だったことを考えると、90年代後半から最近のバラエティは二年、三年と続いたら十年は続くようになっているのが分かる。
お笑い芸人が歌唄ったり、ドラマ出たりというのは昔からあった、別に今が多くなった風潮ではない、むしろ昔の方がそういう番組は多かった。出演者と企画が同じような番組ばかりになって、それがみんな長く続いてるんだから、そりゃ面白くないと感じる人は一定数出てきて当然、同じようなものを長いこと見過ぎていたら、好きだった人も飽きるし、嫌いだった人は嫌悪感すら感じるのは仕方ない。
いまは一つのブームや、流行の番組のパターンが長続きしている時期だけど、でも過去のテレビ番組の流行廃りと、それに伴うプレイヤーの入れ替わりの歴史を見たら、そんなに現在のバラエティ番組の風潮は続かないとは思います。
逆に「Qさま」とか「無人島生活」とか「むちゃぶり!」「ゴッドタン」「ゲームセンターCX」と新機軸の新しい番組はやっぱり面白いです。同様番組が増えたり、企画替えでマンネリに浸かる番組もあるでしょうが(「ヘキサゴン」のように)、テレビ界、バラエティ番組の「ガラガラポン」の波は来ているとは思います。
しかし「ザ・ベストテン」(11年)より「HEY!HEY!HEY!」(今年中に14年目)の方が、もう長寿番組になっているというのは、今回調べて一番驚いた。

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ラサール石井


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