ナイナイのオールナイトニッポンに有野課長

ナイナイのオールナイトニッポンに有野課長 : カーテンのせい

僕ね、このエントリー読んでビックリして、あわててネットの動画サイトにアップされていた、このラジオの有野さんゲスト出演部分聞いたんですよ、それで二度ビックリしたんですが、いや僕は岡村さんのよゐこ、特に有野さんへの嫉妬おじいちゃんみたいな発言と軽い扱いって、完全にめちゃイケのキャラというか、ネタでやっている事だと思っていたんですよ、でもこれ聞く限り岡村さんはどうも本気で、いまの有野さんブームを理解出来ていないんだということが伝わって、正直言って愕然としましたよ。
いや今回の岡村さんに関しては、ネタっぽく聞こえて楽しめた人も多いと思うんですよ、「めちゃイケ」で有野課長が弄られたときのように、イジメの構図にならなかったし、ただ僕は『あー岡村さん、（いま有野さんが支持されている理由が）本気で分かってないんだ』と思った所があったんですよ、それがこの部分。

有野課長は冷静に『いややん、そんなのー　たかがゲームやで』この有野課長の発言におじいちゃんビックリして黙るとか（笑）
ナイナイのオールナイトニッポンに有野課長 : カーテンのせい

そうこの『たかがゲームやで』と言えちゃう所が、有野さんがリアルにゲーム好きな人として、オタクやらゲームファンに支持されている所だと思うんですよ、それに絶句したのは岡村さんにとって予想外の返しだったんですよね、おそらく地上波バラエティのお約束に大きく反している、でもこれがいま有野さんが支持されている所なんですよ、いまのテレビバラエティって、半端にガチンコ的な演出をしたがるじゃないですか、実際そうじゃないのはバレバレなのに、いま地上波のバラエティ好きな人たちって、そういうのに対する不満があったと思うんですよね、あと負けた方が罰ゲームみたいなお約束な流れに対する反発もあって、いまそういう不満を持った人たちの思いを、よゐこの二人はCS放送の番組で計算なのか偶然なのかは分からないけど、凄い汲み取った番組作りが出来ているから、いま一部カリスマ的な人気に成りつつあるし、よゐこのファンが「めちゃイケ」のことを嫌いになっていて、有野さんを下に落とすみたいな企画の時には、本気の抗議が沢山来るようになった。
多分「アメトーーク」の司会者二人も、この状況ってよく理解出来ていないと思うんですよね、土田さんにしても品川さんにしても、何故自分たちがマニアックな人には、「偽物」呼ばわりされて、あれだけユルい感じでやってるよゐこが支持されているのかって、でも僕は岡村が本気で分かっていなかったのは驚きました、そりゃ「めちゃイケ」で「ゲームセンターCX」取り上げたときも、あんな事になる訳だわ、岡村が分かっていないという事は、他のスタッフや芸人はもっと分かっていないんでしょう。こりゃ前のエントリーの続きになるけど、本気で「ガラガラポン」が近いなと思いましたね。
しかしなんでナイナイ岡村が、あんなに有野に嫉妬する必要があるのか理解出来ない。マジだとしても、キャラでやってるにしても、よゐこがいま大人気と言ったって、収入、地位、トータル的な人気では、まだまだ全然ナイナイの方が現時点では上だし、いま仮によゐこの方が上に立っていたとしても、過去の実績考えたらまだまだよゐこより全然ナイナイの方が上じゃないですか、またよゐこって一時期「めちゃイケ」しかテレビのレギュラーがない時期があったり、ナイナイや極楽とんぼと比べても、かなり日陰の存在が続いていた訳じゃないですか、「めちゃイケ」において隊長格の岡村は、もっと喜んであげるべきで、本当であってもキャラでネタでやっていても、もっと素直に喜んでやれよ、仲間じゃないの？と思うのは自然な事なんですよね、僕は以前の「めちゃイケ」の有野弄りの回で思ったのは、「結局岡村（や「めちゃイケ」のスタッフ）は、よゐこの事をナイナイの舎弟分ぐらいにしか思っていなかったんじゃないか？」という事なんですよね、舎弟が自分の知らない所でちょっと人気でたからといって、やっかんでいるというのは本気でもネタでも格好悪いだけだし、見ていて気分の良いものでは決してない。いくら有野さんや濱口さんがネタとして了解していたとしても、見ている方は嫌な印象を受けるやり取りに違いはない。だから唯一レギュラーだった時期があるという恩はあるんでしょうが、いまよゐこがこの番組のレギュラー続ける理由って、やっぱり良く分からないです。
ナイナイ側の話をすると、僕はここ数日の日記で再三にわたって、「ナインティナインが大阪でトップの人気だった時代はない」ということを繰り返していますが、この日のANNを聞いて思ったのは、そのコンプレックスというのがナイナイって、いまだに残っているのかな？という気がしたんですよね、結局大阪時代は雨上がり決死隊やFUJIWARA、バッファロー吾郎の影に隠れる存在だった、でもその割に賞レースなどでは勝ったり、東京のテレビでの評価は高かったりして、芸人にもファンにもアンチが多かったし、東京で成功してからも千原兄弟やジャリズムのファンには「東京のテレビで受けているような笑いは本物ではない」と言われ続けたし、大阪で活動している芸人さんも、そういう大阪のお笑いファンの風潮を煽っていた事があった。
そして東京に行ったら、明らかに自分たちより上の人が多く君臨しているというのを見ると、卑屈になってしまうのは仕方ないのかも知れないけど、でも東京の全国ランキングで5位や6位に付けた事は、僕はマイナーなランキングや関西ローカルで1位になることより、凄い事だと思うんですよ、でもそれに対して岡村さんが自信を持てない、いや矢部さんも含めて自分たちを「吉本の窓際族」という言い方してしまうのは、本当に不幸な事だと思います。洒落でもナイナイにそんな事を言わせてしまってはいけないよ。
90年代の吉本って、ダウンタウンとナインティナインの時代だったはずなんですよ、でもナイナイだけがあまりにも評価されなかった、もちろんナイナイのことを本で「チンカス」呼ばわりしていた、松ちゃんにも責任は大きくあるんだけど、ナインティナインって、これだけ吉本の若手芸人ファンに嫌われていた吉本芸人っていないと思うんですよ、また少し上の先輩とかに、自分たちより先行して売れた事に対する妬みをあれだけ受けたというのも、過去に例がなかったんじゃないかと思うぐらい酷いものがあった。あの風潮はそのままキングコングに対する、baseよしもとでのアンチ気質に受け継がれて、いまはまともにNON STYLEとプラスマイナスが怪我させられていますが、やっぱりここ15年ぐらいの大阪の若手お笑い芸人を巡る環境はおかしいことになってると思います。
ナインティナインは千原兄弟やバッファロー吾郎やFUJIWARAより、やっぱりどう考えても評価されるべき何ですよ、個人の好みはあくまで別にしたら、でもファンも芸人もそれが出来ない、その歪んだ価値観が大阪の笑いそのものを、僕は歪ませてしまったと思わずにはいられない、これが結果的に僕はメジャーとマイナーの価値観を混乱させてしまって、いま大阪でメジャー志向というものを、お笑い芸人が持つ事を難しくしてしまっている。マイナーやカウンターの笑いばかり評価して、メジャーで天下取っている人たちをきちんと評価できないことが、価値観を評価軸をおかしなことにしてしまっていないでしょうか？
その結果、本来メジャーと言われるべき事がマイナーになったり、その逆になったりというような、メジャーとマイナーとカウンターの線引きが無茶苦茶になっているのが、いまのお笑い界の不幸に繋がっていないでしょうか？お客さんが多く集まるライブを、マイナーと言っていいのか？売れている芸人がやったらメジャーで、売れていない芸人がやったらそれだけでマイナーとかカウンターなのか？身内受けのお遊びみたいなことが、本当にマイナーで、メジャーに対するカウンターなのか？東京のテレビで売れてる人がやっているというだけで薄いメジャー狙いの浅い事と言っていないか？この15年ぐらいの大阪のお笑いに携わった、それは演者も作り手もファンも含めて、みんなが一度見つめ直さなくてはいけないことなのではないか？ということを僕は考えずにはいられないです。やっぱり一度お笑い界って「ガラガラポン」の大きな波にのまれてしまった方が良くないか？と、どうしても思ってしまう。　
最後は違う話でこの項を終えます、このラジオの話題ではありますが。

松竹芸能がＤＶＤやゲームの販売などテレビ出演する以外のお金の稼ぎ方を見つけた事を羨ましがる吉本所属の二人。吉本がそういう事に一番進出している気がするんですが（汗）
ナイナイのオールナイトニッポンに有野課長 : カーテンのせい

この辺がナイナイがリアルに“吉本の窓際族”と自ら言う所以ですよね、「LIVE STAND」とかにも参加しないし、ナイナイと絡んでいるの見たことない吉本芸人って、意外と多い気がする。でも確かにゲームとかDVDの商売は、吉本より松竹の方が上手いよなあ、いやもちろん総売上は吉本の方が上だけど、松竹の方が効率的に大きく売れている気はするよね、「きらきらアフロ」と「ゲームセンターCX」だけのイメージですが。
あと最後に僕はナイナイが「自分たちの頃に「M-1グランプリ」が無くて良かった」と言ってるのは、逆に自分たちへの自信の表れだと思うべきだし、これを言える勇気に対してはもっと評価されて良いと思う。