お笑いブームの潮目 : タケルンバ卿日記
というか、大阪はお笑いブームなんてきていないから、あまり実感は出来ない話のような気もするんですけどね(笑)。
そんな状況だから「さっさと終わればいいのに」とスネている人も多いわけですが(苦笑)、でもお笑いブーム一旦終わった方が、ベンチャーやインディーズでやっている人はチャンスだと思うのは確かなんですよ、あと双六が上がりまで行ってる人には、そんなに影響はない気はする。
いまブームになっている流れはいつか飽きられるという視点は、中にいると気付かない人は多い、だからいま若手の劇場や自主イベントは、勉強や訓練と称して、いま流行っているお笑いの見せ方や、バラエティ番組のコーナーのパロディではなくて、そのまんまやってしまうものが多くなっているけど、そこで訓練が終わった頃には、そのブームは終わっている。
この辺を凄い多角的に見る目とか、先を見越すみたいな所が、大阪の芸人を送り出す土壌には全くない、それが単純には言えないけど、いま大阪だけがお笑いブームから乗り遅れている要因ではあると思う、タケルンバさんが以前に提案していたお笑いプロデューサーという存在は、東京にはセルフプロデュース出来る芸人さんも多いし、そういうプロデューサー目線の構成作家も多いんですが、大阪はどうしても芸人さんはそこまで考える余裕がないし、そういうことを計算する事がなんか打算的と非難される空気もあるし(吉本の大先輩のさんまさんや紳助さんはどうなの?と言いたくなりますが)、ブームの前線に近い所にいないから流行を把握しにくい、作家さんはプロデューサーというよりディレクタータイプか先生タイプが多いので、戦略的に育てていくということが出来ない。
それはそうとブームの終わりは「総とっかえ」というか「ガラガラポン」に繋がるわけで、それは凄い面白い事になるから、一度このブームが終わって、新たな次のブームに向けて、まだ世に出ていない次のブームを担い手の時代というのを待つのも、お笑いファンとしては一興かも知れない。
ただいまのお笑いブームが終わったら、一番困るのはいまのブームに対して大きな投資をしている人たちと、ブームに胡座掻いている連中だけなわけだから、「お笑いリセッション」というのは、お笑いブームをもう一つ上の段階に持って行くためには、必要な事ではないかと思います。一時的に流れる血は多くなることは覚悟しないといけないけども、でもいまのブーム所か、下手したら前のブームの貯金で食っているような人たちは、そろそろ退場して貰わないと、メジャーな芸人もマイナーな芸人も困りますよ。