爆笑オンエアバトル1月18日放送分 : 一汁一菜絵日記帳

そして今日の放送分。

響 漫才「お父さんになりたい」

新機軸で堂々のトップ合格というのは、底力を示しました。これまでは達者で笑いもあるんだけど、M-1でずっと三回戦なのは、審査員目線から見たらダメだろうなあと思っていたけど、ここまでキャラを全開に全力で出していくことが出来れば、「審査員好みしない漫才」というのを力で突破出来る可能性は出てくると思う、これからどんどんキャラの出し方がこなれてきたら、M-1だけでなく、オンバト的にももう一段上の所に行ける可能性が出てきました。

オジンオズボーン 漫才「名曲、天使と悪魔」

オジンオズボーンのテーマは4分のネタを、一つのテーマで押し切れるだけのネタの構成力か、押し切るだけのパワーだなというのを、改めて感じました。なんかオジオズってターニングポイントになるような良いネタが出たなあと思っても、いつの間にか元に戻っているというのを、何回も繰り返している気がします。ターニングポイントになるネタ出してきたときに、それが巧いこと賞レースとか、こういう番組での高評価になっていれば、その路線で突っ走れるんでしょうが、その辺の巡り合わせのタイミングが悪いのも気がかりです。去年の八月のオンエアバトルでかけていたツッコミを変わるネタとかM-1や賞レースでかけていたら、大きなターニングポイントになっていたでしょう。
世界に一つだけの花」の歌詞を間違ってる件については、新幹線のネタで「“のぞみ”も名古屋で止まるだろ」と言われたのと同じですよね、その辺がしっかりしないと、森脇さんや有野さんに「東京進出失敗」と決めつけられて、「大阪に戻ってこい(by.森脇)」「とりあえずバイトしろ(by.有野)」と言われたような状況は、とりあえずネタ番組などでは変えられないでしょう。

ななめ45° コント「元彼と今の彼」

「上手すぎて腹立つ」という、にづかさんのコメント分かるわー(笑)。ななめ45°の鉄道コント路線は、キャラとネタは相反しないという説を、証明してくれている。大きく売れることはないかも知れないけど、こういう人たちは息長く活動もしていけるし、色んな形で活躍の芽は出てくると思います。何でも器用にこなしそうだもんなあ、こういう人たちは絶対にタレントとして食いっぱぐれることはないですよ。

タイムマシーン3号 漫才「サプライズパーティー

打倒NON STYLEの惑うことなく一番手のポジションにいるコンビですが、NON STYLEはよほどのことがない限り、去年のM-1で勝負しにいったネタをチャンピオン大会まで、余裕で残しておけるわけですから、そう考えたときに「ガリガリ君」とか「修学旅行」クラスのネタを、新たに用意出来るかということになるんですが、でもNON STYLEのあのネタは凄い強力だと思うので、さすがに隠し球はないと思うので(あったらM-1の準決勝か敗者復活戦でやってるよね)、新ネタをチャンピオン大会までに作り上げることが出来るかでしょう。

アイデンティティ 漫才「人に親切」

全く記憶に残っていなくて、録画を見返したけど、あーこりゃ忘れるはというのが、申し訳ないけど正直な感想です。この辺の地味で印象度の薄い東京の漫才コンビというのは、分かりやすく見せる術と、見ている間は楽しませる力があるから、低レベルの日には頭一つ上がるんですが、それでも佐久間一行はここに負けてる場合じゃなかったなあ。
ここでこのオンバトの放送直前に更新された、オジオズ篠宮のブログを紹介したいと思います。

プレシャスオンバト : オジンオズボーン・篠宮暁の公式ブログ『しのみや音楽堂』

ここまではっきりとオンバトを重要と言ってくれて、真剣に向き合っていることを隠さないというのは、立派と言うしかないんだよね、大阪のテレビのバラエティでキャラで売れることを否定する人たちが、一方でネタをしっかりと流してくれて、オーディエンスで評価という公正なルールのこの番組を軽視する向きが、特にbaseよしもとの芸人、関係者、ファンに確実にある向きなんだけど、オンバトで評価されていないのは自分たちの側の責任と思えていない人たちが増えているのは、相当ヤバイ事になっているなと思います。
最近のお笑いファンの評価で、東京の客は大阪の芸人に厳しいという声があるけど、実際地方収録なんかでも大阪勢は調子よくないし、何よりのことなんですけど、この番組はアメリカザリガニますだおかだハリガネロックルート33といった大阪芸人が当初から大活躍しているし、チュートリアルビッキーズ、$10だってきちんと評価されていたんだから、東京のお笑いファンがアンチ大阪みたいな気持ちが作用して、いま大阪勢が苦労しているということでは決してないですよ、現実にいまのこの番組でのチャンピオンは、baseよしもとでトップにいるNON STYLEじゃないですか、という話なんですよね、NON STYLEは大阪の芸人じゃないのかよ(笑)。
もしオンバトの客がセンスが悪いと思っているのなら、何を思い上がっているのかという話なんですよね、「客のレベルが低い」なんてことは、ダウンタウン松本ぐらい、超ビッグになってからでないと説得力が全くない、言ってはいけないことでしょう。というかあれぐらい大成功している人でも、この手のコメントには大きな批判が来るんだから、いま大阪で売れていない人が言っても、それは世間は言い訳にしか取ってくれないですよ、大阪の若手の劇場の客の方が、よっぽど一部のお笑いオタクで、偏向したお笑い趣味の人たちと割り切っておかないと、オンバトとかM-1で勝ったりすることは出来ないですよ。
実際に噂だから本当のことは分からないけど、$10とか解散したビッキーズは、オンバト卒業みたいな後になってからも、この篠宮の言ってる「ネタを5分ガッチリと全国放送で流してくれる貴重な番組」という理由で、出続けたいという意向を持っていたという話がありますが、いまbaseよしもとを卒業した先輩方は、しっかりとbaseよしもとで喜ばれる事と、オンバトのような世間に近い違う嗜好のお客さんの喜ぶ事を、両方出来る人たちが沢山いたわけじゃないですか、それがいまNON STYLEとプラスマイナス、いまbaseじゃないけどストリークぐらいしかいない状況になっているというのは、もうちょっとファンも関係者も危機感持って貰いたいです。
実際問題として、吉本は一番事務所で売れている明石家さんまが、若手の評価判断として「爆笑オンエアバトル」と「エンタの神様」を高く評価しているわけで、その中で「爆笑オンエアバトル」は番組側の都合でネタやキャラクターを変えられる番組ではないんだから、吉本で一番偉い芸人と言っても過言ではない、明石家さんまが「出ろ」といってる番組に、大阪の吉本の若手育成している劇場が背中を向けかけているというのは、凄い由々しき事態のように思えてならないです。
いまのbaseよしもとで、オジンオズボーンよりネタが確実に面白くないコンビって、五組いるかいないかぐらいだと思うけど、でも10年後にオジンオズボーンより上にいる人たちって、五組いるかいないかだと思うんですよね、その辺のオジオズにあって、いまのbase芸人の多くにないものって、大阪の今の若手芸人の多くやファンや関係者、みんな分からなくなっている人が多いと思います。それはbaseだけじゃなくて、角座の芸人さんや、いまどちらにも入れていないような所にいる人たちにしても同じですけどね。