タカアンドトシのM-1評。

タカトシのM-1評 : ニコニコ動画(RC2)

かなり率直にM-1グランプリの感想を語っていて驚くんですが、東京の芸人さんや作家さんはブログやラジオで、M-1の感想どころか批評や自分の点数とかを語りまくっている一方で、大阪の芸人さんや作家さんは「評論家みたいな事は言いたくない」的に何も語りたがらないのは、残念だなあと思う一方で、現在の大阪のお笑い界の状況を考えれば仕方ないかと思うけど、セルフプロモーションとして、情熱や知識を伝えると言うことに関して言えば、東京の芸人さんや作家さんの方が分かっていると思う、M-1グランプリの感想を語るほど、自らのお笑いに対する愛情や情熱を伝えるのに、便利な手段はないでしょう。外したら怖いけど(笑)。
そんな中でもタカトシM-1感想の分かりやすさと、踏み込んだ内容はますだおかだと双肩を成している。彼らが2005年に参加資格がなかったのが、改めて悔やまれます。

66〜2007M−1準決勝③? : かわら長介 たくらだ堂

かわら長介は本気で漢字二文字のコンビが、決勝三組以上の革命的な漫才だと思っていた様子。でもなあ世間とも、漫才界の大家ともズレているようでは、自分は長さんの情熱は評価凄い高いんだけど、こういう言い訳のための言い訳にしかなっていない文章を、この立場の人がこのタイミングで発表してしまうのは、かなり格好悪いことをしてしまっていると思うし、また決勝審査員や世間とのズレというのを、これほどまでにあからさまに見せられると、やっぱりかわらさんと倉本さんは、吉本的にも審査員から外した方がいいんじゃない? と思ってしまう。少なくとも決勝の審査に対する恨み節は見苦しい。恨みをぶつけているカウスさん、紳助さん、松ちゃんの革新性、新規性というのには、まず人目に付く何かミーハーを引きつける魅力があった事を外してはいけないと僕は考えます。
大阪にいま残っている吉本芸人で、今後ブレイクしそうなのって、NON STYLE、プラスマイナス、ジャルジャルしかいないんだから、うち二組の障害になっている二人は、吉本は自分たちの利益のために排除したらと思ってしまう。「本来決勝に上がるべき人が上がっていない」というのは、吉本も損しているし、贔屓で決勝に上がっていると言われて、決勝で苦しんでいる人たちも、そしてこういう事になってしまう審査員も、いまの準決勝の審査制度と審査委の面子は、誰も得をしていないと言わざるを得ない。

【続・狼は生きろ、ブタは死ね…!】 - 【大銀座落語祭】 : タスカプレミアム

小朝師匠の情熱と探求心もまた素晴らしいものがあります。明石家さんまが「爆笑オンエアバトル」と「エンタの神様」は欠かさずチェックしているという話もそうですが、この辺の世代の師匠たちのお笑いに対して、好きだから見たいという気持ちや、新しい才能は見ておかなくてはいけないという危機感や探求心から来るものは凄いものがあります。小朝師匠がサンドウィッチマンを見るために違う劇場の出番だったのに、急いでやってきたという話ですが、この手の話は売れている師匠クラスの芸人さんには、若い頃のエピソードも含めて沢山ありますよね、大阪のM-1予選がNGKホールでやっていた頃は袖から見ている師匠クラスの芸人さんをよく見かけました。
やっぱり売れている人は、お笑い好きだし見ているし、研究も分析も好きな人が多いですよね、というか他の職業に置き換えたら当たり前の事なんですが、売れていて時間がない人ほど、若手チェックしているし、テレビも舞台も本当に見ている。M-1審査員に関しては、ラサール石井『笑うとは何事だ! ラサール石井の平成のお笑い人』という14年前の本がありますが、これは図書館とかに置いてあるので、是非ともお笑いファンなら読んで貰いたい一冊です。

M-1 グランプリ the BEST 2004~2006M-1 グランプリ the BEST 2004~2006
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