「あらびき団」2007年11月7日放送分

あらびき団 : 一汁一菜絵日記帳

関西では一週遅れての放送なので、一週遅れての感想ですが、にづかさんは天津の向が出ていたらという仮定の話をしていますが、僕が思ったのは今回のダ・ヴィンチ釜口のネタって、初見の人にもそこそこ受けていたとは思うんですけど、あれを凄く楽しめたり、大笑いできるのっていうのは、ダ・ヴィンチっていうコンビのことを凄く知っていて、普段どんなネタやっているとか、キャラを知っている人と、そうでない人では受け止め方にかなり差があるんじゃないかと思うんですよね、例えば天竺鼠・川原とか、来週というか東京では今日放送の回に出ているガリガリガリクソンとかは、初見の人とそうでない人に、そんなに面白いと感じるか否かに、そんなに差はないと思うんですよ、好き嫌いの差はあるにしても、ただそれは今回が初見だったかというのに左右されるものではない。
例えば、天津にしても向ではなく木村の「詩吟キャラ」とか、ビタミンSのお兄ちゃんの「小林旭」とか、ダイアンの西澤の「三沢のモノマネ」とか、津田の「鈴木雅之」とか、ギャロップ毛利の「谷村新司」とかって、ある程度の認知度があって受けているところがあるキャラとかネタだという側面はあると思うんですよ、だからギャロップは最初は林のハゲネタでいって、飽きられた頃に毛利を出していくということをしないといけないのに、レッドカーペットに最初出た時に堀内孝雄からで失敗してしまった。
この辺のキャラクターが浸透していないのに、キャラの浸透がある程度前提のネタや、その人本来の個性とは別のキャラを出していくのは、表の顔も知られていないのに、最初から裏の顔で行っても、受け入れられるのは難しいですよね、ただ今回ハローバイバイ金成も、かなり普段の自分のキャラを知られていること前提みたいなネタしていたので、自分たちのホームの劇場やライブで受けていることを、世間に出しても同じように受けるという間違いは、大阪の芸人だけの問題じゃないんだなとは思いましたが(笑)。
何というかお笑いファン的には中堅に差し掛かっているような有名人でも(この辺かなり具体的な芸人名書いたけど、投稿前に自主検閲・笑)、世間的な知名度となるとそうじゃないクラスの芸人っていうのは、アウェーというかメジャーでの売り出し方やキャラの出し方って、難しいとは思うんですよ、例えば全国的にメジャーでないからといって、事務所内での立場とか置かれているポジションによっては、オンバトとかの若手のネタ番組には今さら出られないけど、かといって中堅が出るような銀組に出れるような世間的知名度はないランクの人たちというのは、なかなか売り出し方が難しいとは思います。エンタとかに対応できる人ならまだやりようはあるんでしょうが。
本人やファンからしたら「なんで今さらこれやらなくちゃいけないの?」と思うようなことを、一からしないといけない話ですから、ただ自分の好きな業界の有名人は、世間は案外知らないというのは、業界内の人もファンも認識しておかないといけないと思う、たまにテレビで野球見ますぐらいの人で、今年の中日ドラゴンズのスタメン言える人がどれだけいるか、サッカーでもワールドカップのスタメン全員言える人は、世間の自称・サッカー好きの中でもどれだけいるかという話ということを考えれば、お笑いファンの中では有名人でも、世間ではそうでない人は多いというのは、きちんと業界の人はもちろんのことながら、ファンの方も自分たちからしたら有名人の人が、アウェーで無名の若手として扱われる覚悟はしておくべきだと思う。これ案外、本人とか周りよりも、ファンの方が我慢できなくて、そのファンのプレッシャーが本人に影響すると言うことも結構大きそうに思うんですよね、才能に対してはともかく、世間の知名度とかに対しては、過剰評価は禁物です。
でも狭いところでやっていたら、自分たちのやってることが、認知度が前提になっているものと、そうではないものの区別が付かなくなることは、どこでもあることだと思うので、だからこそ芸人さんの周りの人たちというのは、客観的な評価というのを芸人さんにぶつけていく必要はあるんでしょうね、嘉門達夫も「人間自分のことは一番分からない」と言ってましたが、この辺のこともあるんでしょうね。
あとランディーズ中川とかすっちーは、うめだ花月枠というより、仙堂さんと同じ新喜劇枠という気がしております。