佐野元春ほど理解していなくて良いから

お笑い業界にも、プレイヤー側でビジネスとか新しいメディアとかに精通している人が、現れてくれないかなあと思ってしまった。
いや佐野元春に限らず、音楽界は、アーティストやプレイヤー側に、ビジネスとしての音楽界とか、お客さんの意識とか、業界や市場の動向とか地図を描ける人が何人かいるというのは、強いよなあと感心します。

[佐野元春] ネット時代の音楽ビジネスを語る : ナタリー

この辺の商売の話になると、さんまさんとかダウンタウンとかも全くダメ、というか完全に無知を露呈する発言をしちゃうし、紳助さんとかの商売分かっているはずの人でも、客観的な冷静な分析になっていないんですよね。
地方で興行主やりながら芸人やってるとか、小さい小屋を運営していますみたいな人なら、また別なのかも知れないけど、現役や、少し前に一世風靡した人でも良いけど、「10年後のお笑いビジネスモデルを考えてください」「インターネットなどの新しいメディアとどうお笑い芸人は接していくか?」なんて宿題に何らかの回答を出すことが出来る芸人さんなんているのかなあ、いや演者に限らず客の側もノスタルジックな者ばかり、こと芸人さんには求めているようにも思えますが。
音楽業界には、それが当たるかどうか、的確かは別にしても、 そういう地図が描ける人が、少なくとも何人はトップアーティストにいる。これは凄いことなんですよね。
まあお笑い業界といいましたけど、映画とか出版にもいるのか? と言われれば、片手の数いる業界というのは、なかなかいないように思えるし、受け手も送り手も昔の夢ばかり見ているのかも知れませんが、そう考えるとやっぱりプレイヤーでこういう計算なのか感覚なのか嗅覚なのかは分かんないけど、こういう目と鼻を持っている人がいる音楽業界は、偉いなと思うしまだまだ安心できるのではないでしょうか。